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【株式会社XtoX 中尾 大也】「コンサル×マーケ」で、日本企業の進化を促進する。

2024/06/11

Profile

中尾 大也

株式会社XtoX 代表取締役Co-CEO

「経営者になる」という気持ちを幼少期から温め、2023年12月に共同代表である中西氏と株式会社XtoXを立ち上げる。同社は統合型マーケティング支援事業を展開し、営業やマーケティングの戦略設計から実行までを一気通貫で行うことで、クライアントの課題抽出から解決にまで導く。

今回はそんな中尾氏に人生で迎えた壁やそれを乗り越えた経験、将来目指している夢などを伺いました。

就活で味わった苦汁を、インターン時代に覆す。

──逆境経験について教えて下さい。

実のところ、「これぞ逆境!」という経験はあまりないのが本音です(笑)。それは、課題や問題にぶつかったとき、解決法を自分で考えて行動するのが好きなタイプだからだと、自己分析しています。ただ、就職活動では壁にぶちあたり、自分の無力さを感じた時期がありました。当時、大手のコンサルファームを中心にベンチャー企業も含めて100社くらいを受けたのですが、ほとんどがお祈りメール状態でした。世界で3本の指に入るような大手コンサル会社にも、国内トップクラスの高学歴を誇るようなライバルたちと競い合いながら最終面接まで行ったのですが、落ちてしまったのです。

そんななかで救いの手を差し伸べてくれたのが、前職の営業支援会社でした。就活で残念な結果が続き、「自分を売り込む営業力は無い」と思い込んでいた節があるのですが、同社でインターンを始めてから営業を経験。そこで年間600社の経営層の方とお会いして商談を進めるなかで、「サービスなどを一方的に伝えるのではなく、ニーズや課題を引き出す」「それに対して、頭脳をフル回転させて解決策を導き出す」ことが、営業の本質であることに気付かされたのです。

振り返ってみると、「いずれ起業したい」という気持ちが強すぎて、就活ではその熱い想いを伝えることばかりに注力していました。しかし、インターンで営業を経験し、受からなかった理由が氷解したのです。ちなみに、経営者を目指そうという気持ちは幼少期から抱いており、きっかけは建築会社を切り盛りしていた祖父の存在です。高校生になったころには「社長になり、海外向けの事業に進出。日本を豊かにしたい」と、志が明確に定まってきたので、語学を磨くための進路を選択しました。

聞く力と課題解決能力を、社会人デビュー前に磨く。

──壁を乗り越えたからこそ得られた、「教訓」などをお聞かせください。

とにかく密にコミュニケーションを図り「相手の立場になって、物事を考える」ことをインターンの段階で学ぶことができました。商談の相手は中小企業を切り盛りする経営者なので、同じ視座に立ってお話をすることが求められます。そのため、クライアントの業界のことや競合優位性、強みなどを自主的に真夜中まで勉強していたのですが、今となっては良い思い出です。営業はコツコツと信頼関係を紡いでいきながら、自社サービスを組み合わせた施策を考え出して提案し、商談が成立すれば「自分のアイデアが形になる」「目に見える貢献ができる」というおもしろい仕事でした。その経験を学生時代に積むことができたので、周りと比べたときに社会人になってからのスタートラインが全く違いました。

さらに、営業職は「自社のサービスと自身のアイデアを通じて、クライアントにとって、理想の未来イメージを見せる」ことが大事と、毎月5~60社を訪問する過程で脳と体に叩き込まれました。ヒアリングだけであれば、アンケートなどからも収集できますが、クライアントも把握していない本質的なネックを引き出した上で、将来への希望を持っていただける施策に落とし込んで提供するのは、私たちにしかできないことです。また、前職の会社は当時1万社ほどの顧客を有しており、施策の数は最低でも1社あたり20パターンほど存在します。つまり、20万通り以上のノウハウや知見を得ることができたことも、私の大きな財産です。

──学生時代から考えている、海外向け事業について教えてください。

日本には美しい風景や寺社仏閣やハード面でのアセットはもちろんのこと、カルチャーなどのソフト面にも魅力が詰まっています。例えば「生産性が低い」と揶揄される、「品質の徹底追求」という文化は、日本独自の優位性です。そんな日本の良さを海外に浸透させる橋渡しをしたいと考えており、ここ5年を目処に展開したいです。ゆくゆくは、「日本全体のマーケティング」を手がけるのが、私の夢です。

戦略立案から戦術実行までを、一気通貫で提供。

──会社の強みやPRポイントなどをお聞かせください。

当社では統合型マーケティング支援事業として、実装型コンサルティングサービスを提供しています。営業やマーケティングの戦略設計から実行までを一気通貫で実施するスタイルです。いわば「コンサル」と「営業支援」の融合型ですが、それぞれの視点から特徴を説明します。

「コンサル」の視点からお話しすると、当社の場合は具体的には、売上や利益向上の施策を提案した上で、クライアントと共に営業を行なう「実行ターン」までを担います。世の中に経営コンサル会社は数多ありますが、机上の空論や計画倒れに終わることなく、「顧客の創造」を具現化することができるのです。

「営業支援」に視点を移すと、単なるアウトソーシングに留まらない点が競合優位性になります。クライアントと共に汗をかいて現場をサポートする一方で、起こっている事象を「コンサル」目線で俯瞰的に物事を捉えて、冷静に常に分析しているのです。営業からマーケティング、ブランディングに至るまでを複合的に横断し、「統合的なご支援」をすることでクオリティやパフォーマンスを高める「本質的な価値向上」を目指すのが、当社のビジネスです。

また、効果の精度を上げるために1か月ほどの準備期間をいただいて、じっくりとインタビューを重ねることも特徴です。練り上げた戦略をフレームワークに落とし込み、実行ターンで試行錯誤を繰り返しながら、ブラッシュアップを継続。「営業の見える化」なども行います。おかげさまで100%のお客様が「導入後に売上が伸びた」とご回答いただくなど、高い顧客満足度の結果につながっています。

まずは理想に向けて一歩ずつ前へ。そして継続は力なりを着実に。

──若者へのメッセージをお願いします。

まずは、自分が理想とする未来を思い描いてください。自らの可能性を雑に扱ったり、狭めてしまったりするのはもったいないので、まずは自分自身を信じて欲しいと思います。理想を見つけ出すことができれば、あとは逆算して「1年、1か月、1日」とやるべきタスクに落とし込んで、行動あるのみです。例えば一見すると難しそうに思われるかも知れない「会社を立ち上げる」ということも、本当に泥臭く一歩ずつ歩んでいくという地道な積み重ねになります。もしも、やりたいことが思い浮かばない場合は趣味や好きなことなど、身近で関心のあるところからイメージを膨らませていくのがコツです。

その上で重要なのが「継続する力」です。よく「モチベーションに左右されてしまって、続かない」という話を聞くことがありますが、私は「やるべきことを、生活のルーティンに取り込む」ことを強く推奨します。例えば「歯磨き」は、やる気があろうが無かろうが毎日やりますよね。「昨日、恋人と喧嘩したから歯を磨く気分になれない」ということはないはずです。仕事や思い描いた夢を実現する道も同じです。やるべきことを自分の生活になじませると、モチベーションとは全く関係のない次元の行動になるので、感情に左右されることはありません。ぜひ、毎日コツコツと目標に向けて行動することで、夢を達成してください。

株式会社XtoX

設立 2023年12月15日
資本金 非公開
売上高 非公開
従業員数 20人(業務委託含む)
事業内容 統合型マーケティング支援事業
実装型コンサルティングサービス
URL https://xtox.co.jp/
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