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【株式会社Campus 梅谷 豊巨】囲碁で培った戦略思考や先読み能力、ロジカルシンキングが経営に活きる。

2024/08/20

Profile

梅谷 豊巨

株式会社Campus 代表取締役

リーズナブルな価格で、本質的に役立つWEBスキルを学び続けることができるサブスク型のオンラインスクールやWEB制作事業などを展開する株式会社Campus。同社を設立した代表の梅谷豊巨氏は、小学6年生から始めた囲碁の世界に魅了され、中学・高校・大学と「日本ナンバーワン」の称号に輝いた経歴を持つ。

今回はそんな梅谷氏に逆境体験や体験したからこそ得られた教訓、囲碁で培った学びと経営との関係、ビジネスの強みなどを伺いました。

詐欺に巻き込まれた倒産の危機を、チャンスに変換。

──逆境経験について教えてください。

1年ほど前、「出資に関する詐欺に巻き込まれ、倒産寸前」という逆境を経験。「取引先やお客様に迷惑をかけたくない」「家族にも迷惑をかけたくない」と、当時はとても苦しい思いをしました。。会社経営で5期目を迎え、良いことだけではなく、人を騙すような人がいることも経験しました。まさにその被害の当事者になってしまったのです。大きな損失額により、経営が圧迫され、当時の売上では返済し切れるものではありませんでした。

当社が手掛けているオンラインスクールは、WEBクリエイターに必要なスキルすべてを学ぶことができて、サポート体制なども充実。「サブスクリプションで学び続けられる」「仲間づくり」を掲げ、一般的なスクールと比較して3分の1程度のリーズナブルな価格に設定しています。そこが売りであり、大切にしているところなので料金を上げることはしたくありませんでした。とはいえ、そのままだと、3ヶ月以内に倒産という憂き目をみるような状況だったので、ひたすら朝から晩まで考え抜いた上での解決策が「新事業の立ち上げ」だったのです。

その戦略が功を奏し、すぐに売上を2倍に伸ばし、その後も早期に3倍を達成しました。振り返ると「沈んで屈んだ状態になったおかげで、その分大きくジャンプできた」と今では思います。当時、取引先や仕事仲間、家族に「危機的状況」を率直に伝えてSOSを発信したのですが、周りのおかげでアイデアをカタチにして、窮地を脱することができました。「人間関係に恵まれている」ことを実感し、本当に感謝しています。事業をしていると、良いときも悪いときもありますが「チャンスはピンチ」「逆境は急成長の糧」だとしみじみ思います。

これは、少年から青年期にかけて全力を注いでいた囲碁の経験があったからこそ、踏ん張れたと感じます。「勝てそう」という局面で油断が生じて敗北を喫して負けた棋戦では、特に悔しさが刺激され、「次の勝負では必ず勝つ」と挑戦し続けていました。囲碁での学びは経営でも役立っており、「イケドン状態のときこそ決して奢らず、兜の緒を締める」ことを肝に銘じています。

ピンチを乗り越えることが、圧倒的成長につながる。

──逆境があったからこそ学んだ教訓などはありますか?

「厳しい体験を乗り越えることが、成長につながる」という確証を得ました。詐欺にあったことは辛く2度と経験したくないですが、それがなければ今のビジネスモデルを構築して、会社を新たなフェーズへと突き抜けさせることはできなかったと思います。立ち上げた新事業は複数ありますが、一例を挙げると「補助金、助成金活用のサポート事業」です。既存のBtoCに加えてBtoBのビジネス領域に進出したことで、単価は10倍になりました。企業の悩み事に対応できる、専門人材が近くにいたおかげです。BtoCビジネスと同じく「スクール生に良いものを提供する」という軸を貫いたことが、法人のお客様からも愛される理由になり、次々とご紹介をいただくなど、事業全体の拡大へつながりました。

また、「周りに支えられ、恵まれている」ことを、改めて知ることができたのも貴重な教訓です。一緒に仕事をしているメンバーに対して、「お互いの強みを持ち合い、支え合う仲間」として接してきました。ビジネスパートナーやお客様に対しても、長期的なご縁になればと心がけています。

──囲碁で「日本一」になった経歴をお持ちです。経営でどのように活かされていますか?

自分では感じなかったのですが、周りから言われてふと「囲碁の経験が役立っていたんだな」と気づかされる場面は多いです。囲碁は先達たちの定石を頭に叩き込んだ上で、全体を見渡しながら常に新たな一手を戦略的に張り巡らし、先を読み続けるゲームです。それが子どもの頃から習慣化しているので、「この事業を始めたら、次はこうなるだろう」と予測したり、「数ある選択肢の中から、次の1手を選ぶ」など、囲碁で培ってきたノウハウやメンタリティが意思決定に役立っています。

ステークホルダー全員と支え合い、仲間として歩んでいく。

──会社の特徴や強みについてお聞かせください。

当社が展開するWEBスクール『Campus』は、私自身がスクールに多額のお金を使って経験する中で感じた「講師の質にバラつきがある」「無料動画でわかる部分に高額なお金が発生する」「短期間過ぎてスキルが身に付きづらい」といった課題を解決するために設立しました。卒業なしのサブスク型でずっと学びスキルアップができることと、技術的なスキルだけではなく個人で稼いでいくために必要なフリーランスの実務や確定申告や税金面などのサポートもあります。受講者は「一緒に頑張る仲間」という考えで、250名以上のスクール生が学んでいます。

あと、ToBの強みとしては、単に制作を行うだけではなく、補助金や助成金の提案、サポートができるところはご好評いただいております。」IT導入補助金は98%の採択率率」でサポートを行なっています。お客様をサポートしながら、ともに成長し、協業できる仲間が増えていくのはうれしいですね。

リターンを得るためには、まずは行動しよう!

──若者へのメッセージをお願いします。

知識も大切ですが、やはり「行動することで得られる強さ」を伝えたいです。私自身も起業は怖かったのですが、「まずはやってみる」の精神でトライしました。物事は何でも「リスクとリターン」です。自分が許容できるリスクをとることでしか、リターンは生まれません。私の場合は、囲碁にどっぷりとのめり込んでいた時期、囲碁以外のことは一切やらずに1日10数時間を練習に注ぐことで日本一になることができました。囲碁は年代に関係なく楽しめますが、高齢者の棋士に少年が勝つことも当たり前にある、実力主義の競技です。やっている期間よりも「中身の濃さの方が重要」だということを、身をもって知ることができました。

起業するとき、「中途半端では成功しない」と自分を追い込み、背水の陣で望みました。このリスクの取り方が合っているかどうかは人によるとは思いますが、自分に応じた方法で挑戦しなければ、リターンを得ることはできません。「失敗した経験」も財産になります。時間は有限なので、思いついたらすぐに行動しましょう。私も、みなさんと一緒にチャレンジを続けます。

株式会社Campus

設立 2020年6月5日
資本金 9,000,000円
売上高 非公開
従業員数 非公開
事業内容 WEB制作
クリエイタースクール
法人向けWEBスキル研修
SNS運用コンサル
SNS分析
自動化ツール提供
補助金、助成金事業など
URL https://campus-corp.co.jp/ https://campus-corp.co.jp/service/school/ https://x.com/campus_creator
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