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【ラーナーズ株式会社 石井 学】コンサル脳を捨て、答えなき道へ。起業家に必要な「思考のアップデート」とは。

2026/07/16

Profile

石井 学

ラーナーズ株式会社 代表取締役

大学卒業後、外資系コンサルティングファームに入社。その後、IT企業にて経営企画や新規事業責任者を歴任。英語学習アプリ事業を立ち上げ、大手IT企業とのジョイントベンチャーで代表取締役に就任する。2017年1月、ラーナーズ株式会社を設立。コンサルティングとSaaSの両輪で、企業の事業成長を支援している。
華々しいキャリアを歩んできた石井氏。しかしその道のりは、決して平坦なものではなかった。キャリアの大きな転換点には、過去の成功体験を自ら否定し、思考を根底から覆すという壮絶な「自己変革」の経験があった。答えのない時代を生き抜くために、私たちは何を学び、どう変わるべきなのか。石井氏の軌跡から、そのヒントを探る。

答えを探すコンサルタントから、答えを創る起業家へ。キャリアの転換点でぶつかった「思考の壁」

──逆境経験について教えてください。

私がキャリアの中で大きな壁にぶつかったのは、コンサルタントから事業会社へ、そして起業家へと立場を変えた時でした。コンサルタント時代は、いわば「存在する答えに、いかに論理的に速くたどり着くか」が求められる世界。月450時間働くような過酷な環境下で、ビジネスの基礎と「正解を導き出す思考法」を徹底的に叩き込まれました。しかし、その成功体験が、後に大きな足かせとなったのです。

事業会社に移り、前例のない新規事業や、大手IT企業とのジョイントベンチャー(JV)の代表を任された時、その壁は明確に現れました。そこは、誰も答えを知らない世界。特にJVでは、親会社とプロパー社員という異なるカルチャーを持つ人々が混在し、マネジメントは困難を極めました。「べき論」を振りかざしても、人の心は動きません。コンサルタントのように第三者として提言するのではなく、当事者として意思決定し、全責任を負わなければならない。答えがない更地に、自ら設計図を描き、家を建てなければならないのです。これまで培ってきた「答えを探すスキル」が全く通用しない現実に、私は自身の思考法を根本から否定し、アップデートする必要に迫られました。

捨てる勇気と、磨き続けるべき本質。逆境が教えてくれたキャリアの土台

──逆境から得た教訓や学びについてお聞かせください。

「答えがないなら、創ればいい」。このシンプルな事実に気づくまでには、多くの失敗と葛藤がありました。コンサルタントとしての自分を一部否定し、「答えを創り出す」という起業家としてのマインドセットへ切り替えることは、まさに逆境からの最大の学びです。失敗を恐れずに行動し、その結果から学び、成功の角度を少しずつ高めていく。このプロセスこそが、事業を創造するということなのだと痛感しました。

一方で、コンサルタント時代に得た全てを捨てたわけではありません。むしろ、どんな環境でも普遍的に価値を持つスキルが何であるかを再認識できました。それが、インプットした情報を整理し、アウトプットする段取りや、タスクマネジメント、そして円滑なコミュニケーションといった「ビジネスワーク」の基礎です。この土台があったからこそ、新しい思考法へとスムーズに移行できたのだと思います。キャリアを築く上では、環境の変化に応じて「捨てるべき思考」を勇気を持って手放すこと、そして「磨き続けるべき本質」を見極めること。この両方が不可欠なのだと学びました。

「学び続ける」組織が拓く未来。コンサルとSaaSで企業のAI活用を加速させる

──会社の強みや魅力について、教えてください。

ラーナーズ株式会社は、私の名前「学(まなぶ)」と、「学び続ける組織でありたい」という想いを込めて名付けました。現在は、これまでの経験を活かしたコンサルティング事業と、企業の課題解決を支援するBtoB向けSaaS事業の二つを柱としています。

私たちの最大の強みは、コンサルタントとしての「課題解決力」と、事業家としての「事業創造力」を両輪で提供できる点です。クライアントの課題を分析し、戦略を提言するだけでなく、SaaSという具体的なプロダクトを通じてその実行までを支援します。業界も、教育領域、地方メーカー、アパレルからグリーントランスフォーメーション(GX)領域まで多岐にわたりますが、共通しているのはテクノロジーの力で事業を成長させるという視点です。

今後は特に、新たなtoC向けサービスやAIによる経営支援に力を入れていきたいと考えています。AIは単なる流行りの技術ではなく、経営・事業のあり方を根底から変える、インフラとなる力を持っています。自社でもAIを活用して思考を整理し、コンテンツを生み出し、業務を自動化するなど、生産性を劇的に向上させた実績があります。この知見を活かし、クライアントが抱える問題の本質を見極め、最適な形でAI活用を支援していくことが、私たちの使命です。

「やる気は、やると出てくる」―最初の一歩を踏み出す君へ

──若者へのメッセージをお願いします。

もし今、やりたいことが見つからずに悩んでいる人がいるなら、「やる気は、やると出てくる」という言葉を贈りたいです。私自身、教育領域に関わっている時、継続できるのをバリューに事業展開をする中、ずっとやる気の源、「やる気スイッチ」を探していましたが、答えはシンプルでした。行動するから、やる気が出るのです。少しでも興味が湧いたこと、面白そうだと感じたことがあれば、深く考えすぎずにまず一歩を踏み出してみてください。行動しなければ、何も始まりません。

キャリアの選択においては、ファーストキャリアが非常に重要だと感じています。できれば、私がコンサルティングファームで学んだような、仕事の「基本のキ」となる「ビジネスワーク」をしっかりと身につけられる環境を選ぶことをお勧めします。その土台があれば、将来どんな道に進んでも必ず役に立ちます。今は復業という企業に属したながら企業ではできないワークに取り組める環境が整っています。いい意味で安心した環境を作って挑戦するでも充分成長できます。

そして何より、人との出会いを大切にしてください。私自身、就職活動中に出会った一人のメンターとの対話が、自分の価値観を言語化する大きなきっかけとなりました。一つ一つの出会いに真摯に向き合うことが、思いがけない未来を切り拓く力になるはずです。

ラーナーズ株式会社

設立 2016年12月
資本金 8,500,000円
売上高 非公開
従業員数 20名
事業内容 診断・ヒアリングDX Web SaaS Interviewz(インタビューズ)
経営/プロダクトマネジメント/DXコンサルティング事業
人材紹介/業務委託請負支援 ※人材紹介免許 14-ユ-301113
URL https://www.learnerz.co.jp/ https://lp.interviewz.io/ https://x.com/manabu09
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