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【株式会社バジェットアドテクノロジーズ 山崎 歩希】 感覚論に終止符を。ロジックと仕組みで未来を創る、学生起業家の次世代マーケティング戦略。

2026/06/23

Profile

山崎 歩希

株式会社バジェットアドテクノロジーズ 代表取締役

科学技術高校を卒業後、立教大学理学部に進学。大学在学中にビジネスを開始。SEOメディアの立ち上げなどを経験した後、友人と株式会社バジェットアドテクノロジーズを共同創業。後に代表取締役に就任し、Facebookを活用した独自のBtoB営業支援サービス「FB5000」を主軸に事業を展開している。
「学校から家に帰るとき、走るのと歩くのでは、どちらが雨に濡れる量は少ないのか?」幼少期の山崎氏は、日常の些細な疑問にも思考を巡らせる少年だった。答えを導き出すために彼が用いたのは、「移動速度がゼロの場合と、光速の場合」という両極端な状況を想定する思考実験。この物事の本質を捉えようとする探究心と論理的思考は、彼の人生とキャリアの根幹を成している。学生時代に始めたビジネスは、やがて「仕組みの美しさ」を追求する独自のマーケティング戦略へと昇華する。今回は、その軌跡と未来への展望を伺った。

再現性のないビジネスモデルの壁

──逆境経験について教えてください。

創業当初、私たちはInstagramやYouTubeの運用代行サービスを手掛けていました。しかし、すぐに大きな壁にぶつかります。それは、自社の新規アポイントが全く獲得できないという問題でした。広告を出しても、フォーム営業をしても、手応えがない。当時のSNS運用代行はすでにレッドオーシャンで、競合が無数にいたのです。

何より問題だったのは、事業そのものの「再現性の低さ」でした。SNS運用は、企画やクリエイティブの面白さといった、数値化しにくい感覚的な要素に大きく依存します。テレビ局のプロでさえヒット番組を連発できないように、素人に近い私たちがお客様の期待に100%応え続けるのは至難の業でした。成果が出なければお客様から厳しい言葉をいただくこともあり、「これはやっていても面白くないな」と感じていました。売上が立たない焦りと、事業モデルへの根本的な疑問。それが創業初期の逆境でした。

「仕組みの美学」への目覚め

──逆境から得た教訓や学びについてお聞かせください。

アポイントが取れない状況を打開するため、私は「経営者に直接アプローチする」という方法に活路を見出しました。そこで目を付けたのが、実名制SNSであるFacebookです。ホームページなどから経営者の方の名前を特定し、一件一件アプローチを重ねていく。この地道な手法が、驚くほどうまくいったのです。

この経験から得た最大の教訓は、「仕組み化できるかどうか」が事業の生命線だということです。感覚に頼るInstagram運用とは対照的に、Facebookでのアプローチは「どのターゲットに」「どんなメッセージを送り」「反応率が何%か」を全て数値で追うことができます。データに基づいて改善を繰り返せるため、再現性が極めて高い。私自身の論理的な思考の癖とも合致していました。この成功体験を元に、自社のアポ獲得手法そのものをサービス化したのが、現在の主力事業「FB5000」の始まりです。属人的な努力ではなく、誰もが再現できる「美しい仕組み」こそが、事業を安定成長させるのだと確信しました。

アポ獲得の先に見据える、独自の経済圏

──会社の強みや魅力について、教えてください。

私たちの主力サービス「FB5000」は、月額5万円という低価格で、再現性の高いアポイント獲得の仕組みを提供するFacebook営業代行です。しかし、私たちの真の強みは、単なるアポ獲得に留まりません。私たちの最終的なゴールは、お客様のアカウントを5000人の経営者と繋がった「影響力のあるメディア」へと育てることです。

アカウントが育てば、DMだけでなく投稿からもアポイントや問い合わせが生まれるようになります。さらに、私たちはその育て上げたアカウント群をネットワーク化し、新たなキャッシュポイントを生み出す構想を描いています。例えば、ある企業から非常に良い条件の紹介案件が来た際に、私たちのクライアントネットワークを通じて一斉に告知する。そこで生まれた成果をクライアントと折半する。これは、経営者専門のインフルエンサーマーケティングに近いモデルです。クライアントにとっては新たな収益源となり、私たちにとっては月額費用に依存しない収益の柱となる。この独自の経済圏を構築することが、私たちの最大の強みであり、今後の展望です。

AI時代の生存戦略は「仕組み」を思考すること

──若者へのメッセージをお願いします。

これからの時代を生きる皆さんに伝えたいのは、「常に『仕組み』を考えることを徹底してほしい」ということです。特に、今はAIという強力な武器があります。これまで数ヶ月かかっていたようなタスクも、AIを使えば数日で実現できてしまう。まさに魔法のような時代です。

だからこそ、単純な作業をこなすだけの人材の価値は相対的に下がっていきます。これからは、AIに何をさせるか、つまり「どういう仕組みを設計するか」という思考そのものに価値が生まれるのです。仕組みを考えられる人とそうでない人の差は、今後、過去とは比べ物にならないほど開いていくでしょう。

もし起業を考えているなら、「どうせ死なないから」という気持ちで挑戦してみてください。最初から完璧なビジネスモデルを考える必要はありません。まずは代理販売でも何でもいいので、実際にモノを売ってみる。その経験を通じて、ビジネスの仕組みを肌で感じることが何よりも重要です。失敗を恐れず、自分なりの「仕組み」を見つける旅を楽しんでください。

株式会社バジェットアドテクノロジーズ

設立 2021年07月
資本金 100万円
売上高 非公開
従業員数 13名 業務委託72名
事業内容 デジタルマーケティング事業
URL https://www.budget-adtech.co.jp/
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