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【株式会社プレイフルズ 李 智栄】「不可抗力の壁」を乗り越えて。元トップラグビー選手が語る、自分だけの道を切り拓く方法。

2026/06/19

Profile

李 智栄

株式会社プレイフルズ 代表

1994年、大阪府東大阪市生まれ。在日コリアン三世として朝鮮学校で育つ。中学からラグビーを始め、大阪朝鮮高校時代には国体優勝を経験。京都産業大学に進学後、大学2年時にはU-20日本代表に選出される。卒業後はNTTドコモレッドハリケーンズ(当時)で5年間プレー。2022年の現役引退後、株式会社プレイフルズを設立し、飲食事業や朝活コミュニティHAYANE(大阪)の運営などを展開している。
輝かしい経歴の裏で、彼は幾度となく「自分の努力ではどうにもならない壁」に直面してきた。アイデンティティに起因する挫折、敬愛する父との早すぎる別れ。数々の逆境を乗り越えた先で、彼がたどり着いた人生観とは何か。その半生から、未来を切り拓くヒントを探る。

自分の力では変えられない現実。父の死と、国籍に阻まれた日本代表への道

──逆境経験について教えてください。

僕の人生には、大きな節目がいくつかあります。その一つが、大学1年生の時に父を亡くしたことです。48歳という若さでした。個人でバーを経営し、いつも優しく、僕の「やりたい」という気持ちを何でも応援してくれた父。その存在はあまりにも大きく、突然大黒柱を失った衝撃は計り知れませんでした。

葬儀の場で、友人に「お前って、泣くんだな」と言われたのを覚えています。それまで、試合に負けても悔し涙一つ見せなかった僕が、初めて人前で感情を抑えきれなくなった瞬間でした。

もう一つの大きな壁は、大学2年生の時に訪れました。U20日本代表に選ばれ、その一つ上のカテゴリ「ジュニア・ジャパン」のメンバーとして香港遠征に参加する直前のことです。

遠征前日、突然協会から電話があり、僕の国籍では香港に入国できないことが告げられました。在日コリアン三世である僕は、海外渡航の際に特別なパスポートを使用していましたが、当時の政治的状況から香港側がそれを認めなかったのです。

結果、僕は日本代表から外れることになりました。自分のパフォーマンスや努力とは全く関係ないところで、夢への道が閉ざされた。自分ではどうにもできないことがあるのだと、痛感させられた出来事でした。

「憧れるなら、なろうよ」。価値観を変えた気づき

──逆境から得た教訓や学びについてお聞かせください。

かつての僕は、とにかく負けず嫌いでプライドが高く、「日本一じゃなきゃ意味がない」と本気で思っていました。自分の力で道を切り拓くことに固執し、周りが見えていなかった時期もあります。

そんな僕の転機となったのが、社会人3年目の時に参加した、アスリート向け自己啓発プログラム「A-MAP」でした。

そこでは、30人ほどの知人から自分へのフィードバックをもらう「360度サーベイ」というプログラムがありました。結果は衝撃的で、「人によって態度を使い分けている」「後輩からは自己開示が少ないと思われている」といった、自分では気づかなかった姿が浮き彫りになったのです。

メンターから「君が本当に尊敬している人は、どんな人?」と問われ、ハッとしました。僕が憧れるのは、試合に出られなくてもチームのために献身的に動ける人。自分本位ではなく、周りに良い影響を与えられる人でした。

「憧れるなら、なろうよ」。

その言葉をきっかけに、僕の価値観は大きく変わりました。過去の逆境も、捉え方が変わったんです。父の死も、国籍の問題も、すべてが今の自分を形作るために必要な経験だった。そう思えるようになりました。

一人では実現できないことに挑む。仲間と創る、熱量あふれるコミュニティ

──会社の強みや魅力について、教えてください。

現在は、飲食事業、コミュニティ事業、イベント事業の三つを柱に事業を展開しています。

僕たちが大切にしているのは「人生を豊かにする、心に残る体験を創る」ことです。世の中の需要から逆算して事業を作るのではなく、自分たちが心から「面白い」と思えること、仲間と一緒に挑戦したいと思えることを形にしています。

特に力を入れているコミュニティ事業「朝活コミュニティHAYANE大阪」では、ラグビーを通じて学んだ「一人では実現できないことに、仲間と挑む」という経験が活きています。

そこでは、「想い」と「数字」の両方を追求することを掲げています。夢を語るだけではなく、それをどう実現していくのか。熱量と冷静さを兼ね備えた挑戦者が集まる場です。

だからこそ、メンバーを選ぶ基準も明確です。「人にエネルギーを与えられる、明るい人」であること。挨拶ができる、人の悪口を言わないといった、人として当たり前のことを大切にできる仲間と、新しい価値を創造していきたいと考えています。

 

「現状維持がいちばん怖い」。人生を変える一歩の踏み出し方

──若者へのメッセージをお願いします。

僕が伝えたいのは、「怖いけど、ワクワクするものに挑戦してほしい」ということです。

かつての僕は、「何者かになりたい」と強く願っていました。でも今は、「自分以外、何者にもなれない」と思っています。

だからこそ、周りの声に惑わされず、自分が本当に熱中できることを見つけてほしいです。

一歩踏み出すのが怖い時は、自分にこう問いかけてみてください。

「挑戦した後の自分と、しなかった自分。未来の自分が好きになれるのは、どっちだろう?」と。

父が若くして亡くなった経験から、僕は「人生はいつか終わる」ということを常に意識しています。だから、現状維持がいちばん怖い。

挑戦して失敗するリスクよりも、何も変わらないまま人生を終えることの方が、僕にとっては恐怖なんです。

人生は一度きり。自分ではどうしようもない壁やハプニングがおきても、それが人生と受け入れながら、常にワクワクする未来に向かっていく。そんな未来志向で一緒に人生を楽しんでいきましょう!

株式会社プレイフルズ

設立
資本金
売上高
従業員数
事業内容 飲食事業、コミュニティ事業、イベント事業
URL https://www.instagram.com/osaka.hayane/ https://note.com/leejiyoung
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