「何をやっているのか、わからない」社会人1年目の暗闇の中での模索と没頭
──逆境経験について教えてください。
社会人としてのキャリアは、壮絶な経験から始まりました。入社1年目、私は官公庁の大規模プロジェクトにアサインされ、クライアント先に常駐することになりました。しかし、配属された当初は、自社の業務内容すら完全には理解できておらず、自分ができることは何なのか、右も左もわからないままスタートしました。専門用語が飛び交う会議に出席し、クライアントの言っていることさえ理解できない。自分に知識も経験もないため、全く追いつくことができず、「自分はここにいる価値がない」と無力感に苛まれる毎日でした。クライアントの課題に何一つ明確に答えられないお荷物感は、今まで感じたことのないほどのプレッシャーでした。
状況を打開し、期待に応えたいという一心から朝から晩まで、時には休日も返上して、とにかく現場に食らいつきました。今はもうできない働き方ですが、意欲と自主性で残業を許してくれた時代が逆に良かったです(今でも寛大な前職と当時の上司には本当に感謝しかありません)。その時の私には、不足している知識や経験を補うために、圧倒的な行動量を積み重ねる以外に道はなかったです。社会人としての第一歩は、まさに暗闇の中を手探りで進むような、過酷な日々でした。

答えは現場にしかない。足で稼いだ情報で築いた「仮説検証」という原点
──逆境から得た教訓や学びについてお聞かせください。
価値を出せない苦しみの中で、私が行き着いた答えは非常にシンプルでした。「わからなくても自分で情報を集めれば良い。」お客様が困っていることをしっかりヒアリングし、答えになりそうな情報を社内の過去案件を漁り、知っていそうな他部署の多忙な先輩に頭を下げお願いして話を聞かせていただき、関連するサプライヤーへ問い合わせて場合によっては訪問するなど、とにかくやれることは全てやる、手を使い、足を使い、愚直に情報を集めに行きました。
一つひとつの情報を繋ぎ合わせ、お客様が何に困っているのか、その本質的な課題は何かという仮説を立てる。そして、その仮説に基づいた解決策を提案し、フィードバックをもらい、また改善していく。この「仮説検証」のサイクルを愚直に回し続けることだけが、唯一の道でした。
この経験を通じて、困難な課題でも、答えは必ず現場にあること、そして自ら動いて情報を掴み、考え抜くことで道は拓けるということを学びました。この「自分で正解らしきものを導き出す」というプロセスは、私の仕事における揺るぎない原点となり、現在の事業のコアにもなっています。
経験が息づく「伴走型支援」。再現性の高い手法で企業の課題を解決する
──会社の強みや魅力について、教えてください。
前職では大手企業を対象に、決められた手法でコンサルティングを行うことがほとんどでした。しかし、5〜6年経つうちに「もっと自分の裁量で、且つ会社では支援できないような小~中規模でも本当に困っているならば支援をしたい」という想いが強くなっていきました。その想いを形にしたのが、株式会社センテイです。
私たちは、企業活動に不可欠な間接経費(固定費)の最適化や、発注先の選定支援を行っています。累計300件以上の実績に基づく「再現性の高い手法」を強みに、コンペ形式によって品質を維持したまま、平均20〜30%のコスト最適化を実現しています。
私たちの価値は、単にコストを削減することだけではありません。社会人1年目の経験から学んだように、お客様やサプライヤー様と真摯に向き合い、パートナーとして伴走しながら価値を生み出していく。この姿勢こそが、私たちの最大の強みです。大手企業では手が届きにくい中小零細企業の皆様にも、私たちのノウハウを届けたい。その想いで、日々お客様の課題解決に取り組んでいます。

愚直に向き合えば、答えは見えてくる。躊躇せず、目の前の壁に挑戦しよう
──若者へのメッセージをお願いします。
今の時代、ネットで検索すればあらゆる「上手くやる方法」が見つかります。上手くやる方法を探し続けるより、私はあえて「失敗を恐れず飛び込むこと」を伝えたいです。
私自身、社会人としてのスタートで大きな苦労と挫折を経験しました。しかし、あの逆境がなければ、課題解決のスキルも、仕事の面白さも知ることはできなかった。世にあふれている上手くやる方法をたくさん知っていることと、実際に経験して自分の血肉にすることは全く違います。目前の課題に対する答えは、現場でもがいた結果として答えが出るものであり、そのもがくプロセスこそが、人を成長させてくれるのではないかと思っています。
例え失敗しても、あなたのその挑戦と失敗、その後の改善の積み重ねは、自らの武器になり、周りの人々を助け、やがて社会全体を豊かにしていくと信じています。だから、恐れずに一歩を踏み出してください。
