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【合同会社フォレストサイド 森下 秀樹】失敗は最高のエンタメだ。投資詐欺で人間不信のどん底から見つけた「人の生きた証を残す」という使命。

2026/04/20

Profile

森下 秀樹

合同会社フォレストサイド 代表

鹿児島県出身。高校卒業後、現場監督として大阪へ。その後、お好み焼き屋、キャッチ、デリバリーヘルスのドライバーなど多彩な職を経験。パチンコ業界で長く勤務するも、コロナ禍をきっかけに独立を決意。数々の失敗と挫折、そして運命的な出会いを経て、現在は「人の生きた証を残す」をミッションに掲げ、合同会社フォレストサイドを設立。リアルな場でのエンターテイメント交流会を主宰し、人と人との熱い繋がりを生み出している。
現場監督から始まり、数々の職を渡り歩いた末にたどり着いたのは、数千万円の借金と人間不信だった。しかし、どん底で出会った一つの問いが、彼の人生を劇的に変える。「あなたは何者ですか?」。その答えを探す旅の果てに見つけた答えとは。逆境さえもエンターテイメントに変える彼の生き様から、挑戦を恐れる若者への熱いメッセージを紐解く。

友人に裏切られ、数千万のローンだけが残った日

──逆境経験について教えてください。

私が独立を考え始めたのは、コロナ禍で給料が下がったのがきっかけでした。アニメ『ゆるキャン△』に影響されてキャンプ場を作ろうと山を買ったものの、インフラ整備の見積もりが山の値段の10倍にもなり、あっけなく断念。そこから、成功を夢見ては様々な話に乗り、そのほとんどで詐欺に遭いました。

中でも最も大きな失敗が、当時ニュースにもなったロレックスの投資詐欺です。会社員という立場を利用してローンを組み、3本のロレックスを購入。総額で1000万円以上になりました。それを「貸し出せば毎月配当が入る」という話に乗り、すべて預けてしまったんです。結果はもちろん、持ち逃げされました。

残ったのは、月々30万円ほどのローンだけ。さらに辛かったのは、この話を「絶対に儲かるから」と、親友だと思っていた仲間たちにも紹介してしまっていたことです。案の定、彼らからも「お前が紹介したんだから、なんとかしてくれ」と詰め寄られる日々が始まりました。最初は責任を感じて数ヶ月分を肩代わりしましたが、会社員の身ではすぐに限界が来ます。

「もう無理だ」と伝えても、催促の連絡は止まりません。10年以上も一緒にゴルフに行ったり、中には幼稚園からの付き合いだったりした仲間からです。「お金が切れれば、人間関係はこうも簡単になくなるのか」。お金を失ったこと以上に、信じていた人たちとの関係が崩れていくことの方が、何倍も辛い経験でした。

「あなたは何者か?」――恩師の問いが拓いた、新たな人生の扉

──逆境から得た教訓や学びについてお聞かせください。

人間不信と借金で精神的に追い詰められていた時、ある経営者の方から「絶対に会った方がいい」と一人のメンターを紹介されました。藁にもすがる思いで会いに行くと、開口一番、こう問われたのです。「あなた、何者ですか?」と。

とっさに「会社員です」と答えた私を、彼女は「違う」と一喝しました。その後も思いつくままに肩書きを並べましたが、すべて否定され、最後に絞り出したのが「人の前に立って、何かを伝えたいんです」という言葉でした。なぜその言葉が出たのか、自分でも分かりませんでした。しかし、その答えを聞いたメンターは、満面の笑みで「そうそう、そういうこと!」と頷いてくれたのです。その瞬間、自然と涙が溢れていました。

その言葉の根源は、亡くなった祖父の葬式にあると、メンターとの対話で気づかされました。戦争経験者だった祖父の葬儀には、200人以上の元戦友たちが参列し、「昨日まで生きていた仲間が、今日はもういない。そんな世界で、彼には本当にお世話になった」と語ってくれました。その時、私は祖父の偉大さを知らなかった自分を恥じると同時に、この想いを誰かに伝えたいと強く感じたのです。

漫画『ONE PIECE』に「人に忘れ去られた時こそ、本当の死だ」というセリフがあります。まさにその通りで、語り継がれる限り、祖父は生きている。この経験から、私の使命は「人の生きた証を残すこと」だと確信しました。幼少期に大人の裏切りで心を閉ざし、周りの目を気にして生きてきた私が、初めて自分らしく生きる道を見つけた瞬間でした。

リアルな場で“バカ”になれ。想いを繋ぐエンタメ交流会と、宇宙への挑戦

──会社の強みや魅力について、教えてください。

私の使命である「人の生きた証を残す」を形にしたのが、リアルな場での『エンタメ交流会』です。大阪では100人、東京では80人規模で開催しており、特に経営者の方々が本気で“バカ”になれる環境づくりを大切にしています。

この交流会の核となるのが、参加者の想いや感情を、プロのプレゼンターが代弁して伝えるコンテンツです。その人の人生の物語や事業にかける情熱を、感情豊かにプレゼンすることで、聞いている人の記憶に深く刻み込む。その記憶がまた別の人へ伝わっていくことで、その人の「生きた証」が未来永劫残っていく。そう信じて活動しています。

そして今、新たな挑戦として「宇宙エンタメ」事業を始めました。きっかけは「宇宙を巻き込んだエンタメがしたい」と口にしていたこと。すると不思議なことに、月の土地が買えるという話や、宇宙関連の仕事をしている人との出会いが次々と舞い込んできたのです。

先日、ついに月に神社を飛ばすプロジェクトが正式に契約できました。企業のロゴや社員の皆さん、個人の名前や想いを月に送ることができるサービスです。自分の生きた証が、夜空に輝く月に刻まれる。こんなにロマンのある話はありませんよね。これもまた、私の使命を形にするための一つの挑戦です。

失敗を恐れるな。泥臭くやり続ける姿が、一番かっこいい。

──若者へのメッセージをお願いします。

若い皆さんには、「失敗は経験になる」ということを伝えたいです。私自身、数えきれないほどの失敗をしてきましたが、そのすべてが今の自分を作っています。泥臭くても、かっこ悪くても、やり続けること。その姿が、結果的に一番かっこいいんです。

昔の私は、周りの目を気にして本音を言えない人間でした。しかし、メンターや仲間との出会いを通じて、自分が本当に「ワクワクする」方へ進む大切さを学びました。宇宙に神社を飛ばすなんて、最初は夢物語でした。でも、「面白そう!」という直感に従って口に出し、行動し続けたからこそ、現実になったのです。

目の前に現れたチャンスに「面白そう」と感じたら、深く考えずに手を伸ばしてみてください。その一歩が、想像もしていなかった未来に繋がっていくはずです。人生は一度きり。周りの評価なんて気にせず、自分の心の声に従って、思いっきり楽しんでください。やり続ける限り、あなたの物語は最高のエンターテイメントになります。

合同会社フォレストサイド

設立 非公開
資本金 非公開
売上高 非公開
従業員数 非公開
事業内容 エンタメ交流会の企画・運営、イベントプロデュース事業
URL https://x.com/momongadamon333 https://www.instagram.com/morimori_dayo?igsh=dW81NGl1MnVmdm9o
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