自分と同じを求めて空回り。チームを停滞させたマネジメントの壁
──逆境経験について教えてください。
私のキャリアにおける大きな転機は、前職で事業部長としてマネジメントを任された時の経験です。当時の私は、自分自身が「器用貧乏」で何でもこなせてしまうタイプだったこともあり、「自分がある程度できることは、他の人も努力すればできるはずだ」と無意識に思い込んでいました。
その考えのもと、メンバーにも自分と同じレベルの成果やスキルを求めてしまったのです。しかし、現実は全く違いました。ある人にとっては簡単なことでも、別の人にとっては非常に難しい。良かれと思って仕事を任せても、思うように成果が上がらず、チーム全体のパフォーマンスが停滞してしまいました。
成果が出ないことへのもどかしさは、私自身の評価にも直結しました。それ以上に辛かったのは、メンバーがストレスを抱え、気持ちよく働けていない状況を生み出してしまったことです。チームの雰囲気はギクシャクし、完全に空回りしている状態でした。この時、自分の考え方が根本的に間違っているのだと痛感させられました。
失敗から生まれた経営哲学。「流るるままに才を用いる」ということ
──逆境から得た教訓や学びについてお聞かせください。
マネジメントの壁にぶつかった私は、外部のコンサルタントの方からリクルート社の「Will-Can-Must」という考え方を教わりました。それがきっかけとなり、メンバー一人ひとりを深く理解することから始めようと決意したのです。彼らの幼少期の経験から、何が得意で、何に喜びを感じるのか。徹底的に対話を重ねました。
すると、これまで見えていなかった彼らの個性や才能が明確になってきました。私が苦手だと判断していた業務を、別の人に任せたら驚くほどうまくいったり、逆に得意だと思っていた人が、実は別の領域でさらに輝く才能を持っていたり。まさに「適材適所」という言葉の重要性を、身をもって学びました。
この経験が、現在のNAGALULUという社名と「流るるままに才を用いる」というミッションに繋がっています。魚は木に登れないし、猿はうまく泳げない。それぞれが持つ長所を活かせる場所で努力してこそ、個人も組織も最大のパフォーマンスを発揮できる。この学びは、私の経営における揺るぎない哲学となっています。

全領域を網羅するからこそ描ける最適解。マーケティングの駆け込み寺へ
──会社の強みや魅力について、教えてください。
当社の最大の強みは、Webマーケティングのほぼ全ての領域をカバーできることです。私自身がSEO、広告運用、インフルエンサーマーケティングといった異なる分野でプレイヤーとしてもマネージャーとしても深く関わってきたため、机上の空論ではない、現場感のある戦略設計から実行までを一気通貫で支援できます。
お客様がオンラインで集客したいと考えた時、どの手法が最適なのかを多角的な視点から判断し、最適なプランをご提案できる。この引き出しの多さが、多くのお客様から信頼を寄せていただいている理由だと自負しています。
私たちのビジョンは「才能がない人をゼロにする」ことです。これはお客様に対しても同じで、その企業やサービスが持つ本来の価値、つまり「才能」を見つけ出し、それを世の中に正しく伝えるのが私たちの役割です。マーケティングのことなら何でも相談できる「駆け込み寺」のような存在として、お客様の事業成長に貢献していきたいと考えています。
「私なんて」はもう終わり。挑戦の先に、君だけの才能が待っている
──若者へのメッセージをお願いします。
今の若い方々を見ていると、「私なんて何も才能がない」と自分を卑下してしまう人が多いように感じます。でも、それは大きな間違いです。才能がないのではなく、まだ見つかっていないだけ、掘り出されていないだけなんです。
自分の才能を見つける方法は一つしかありません。それは、フットワークを軽くして、様々なことに挑戦してみることです。やってみないと、自分が何に向いているかなんて分かりません。私自身、就職活動に違和感を覚え、会社を4ヶ月で辞め、独立しては失敗し、海外にまで行きました。その全ての経験が、今の自分を作っています。
だから、どうか「自分には何もない」なんて思わないでください。色々なことに挑戦し、人から褒められたり、夢中になれたりすることを探してほしい。その頑張りの先に、あなただけの輝ける場所が必ず見つかるはずです。
