心に深く刻まれた「地獄」の日々
──逆境経験について教えてください。
僕にとって大きな逆境経験は、中学校時代に所属していたサッカークラブでのいじめでした。当時、僕は学年で数名しかいない「飛び級」メンバーに選ばれ、3年生の試合にも出場していました。今思えば、そのことで周りを見下すような、いわゆる“天狗”になっていた部分があったのだと思います。それが原因で、同じ学年のとある選手たちから嫌われ、陰湿な嫌がらせを受けるようになりました。
練習に向かう途中、僕の姿を見るとみんなが隠れたり逃げたりする。合宿の部屋割りでは、誰も僕を同じ部屋に入れたがらない。本当に地獄のような日々でした。親やコーチに話すこともできず、ただ耐えるしかありませんでした。学校ではいつものムードメーカーとして振る舞っていたので救われましたが、サッカークラブに行くたびに心が締め付けられる思いでした。
「みんな違ってみんな良い」過去の痛みが教えてくれた普遍の教訓
──逆境から得た教訓や学びについてお聞かせください。
このいじめの経験は、僕のその後の人生、そして今の経営にまで深く影響を与えています。当時の僕は、まさに天狗になっていたと反省しています。その経験を通じて、人を見下したり、特定の誰かを差別したりすることがなくなりました。「みんな平等であるべきだ」とか「みんな違ってみんな良い」という価値観を、心から理解できたのはこの時です。
人はそれぞれ異なる個性や能力を持っている。それを尊重し、一個人として向き合うことの大切さを痛感しました。あの時の痛みを経験していなかったら、きっと今でも嫌な奴だったでしょうね(笑)。
会社を経営し、組織作りを進めていく中で、当時の自分を顧みることが多々あります。あの時と同じような状況が組織内で起きないよう、そしてメンバー一人ひとりが生き生きと働けるよう、人としての関わり方を何よりも大切にするようになりました。
不思議なことに、僕をいじめていた当時のリーダー格の友人とは、今でも一番の親友です。当時は理不尽だと思っていましたが、今振り返ると、僕にも非があったと認識できたからこそ、こうして大人になってからも深く繋がっていられるのだと思います。

Z世代採用のプロ集団!未来を耕す強みと展望
──会社の強みや魅力について、教えてください。
株式会社PLOWNOWでは、Z世代の新卒採用に特化した採用顧問サービスをメインに展開しています。これは、単なるコンサルティングではなく、企業の人事担当者様が1年後には自走できるようになることを目指す「コンサル×人事教育」を掛け合わせた伴走支援サービスです。お客様一社一社と徹底的にヒアリングし、独自の年間プランをご提案しています。KPIやKGIも一緒に設定し、その達成に向けた打ち合わせは回数無制限。必要な支援はすべて実施していくのが当社の特徴です。
当社の強みは、大学内での講演や学生とのワークショップを企画・実施できる点です。また、学生を巻き込み、企業の魅力を言語化する採用ブランディングコーチとしての役割も担っています。特に地方採用に強く、年間採用人数10名前後の中小企業様を数多く支援し、成功事例を築いてきました。
さらに、新たな取り組みとして、フォロワー1.5万人を抱えるTikTokメディアを活用した採用支援も行っています。企業様の採用向け動画を3本2万円という破格で制作・投稿することで、関西圏の企業様を限定に採用のフックを作り、そこから採用課題を伺い、当社の採用顧問サービスへと繋げています。
将来的には、多角的に活動するマルチタレントのような「何をやっているか分からないけど、すっげぇ面白いことをしている」と思われる存在でありたいですね。今は、経営者向けの「1分半・3分プレゼン構築&練習サポート」という新たなサービスも構想中で、より多くの企業様の魅力を引き出すお手伝いをしたいと考えています。

正解は、自分で創るもの。泥臭く「やりたい」を貫く
──若者へのメッセージをお願いします。
まず、若者の皆さん全般に強く伝えたいのは、「人生に正解はない」ということです。正解か不正解かを決めるのは、いつだって自分自身。たとえ周囲から反対されたとしても、自分が選んだ道を「正解だった」と思えるように、必死に向き合うことが何よりも大切です。私自身、大学中退を親から猛反対されましたが、自分で決めた道を正解にするためにがむしゃらにやってきました。与えられた環境をいかに「良かった」と思える正解に変えていけるか、それが問われるのです。自分の人生は、親でも先生でもなく、自分自身が責任を持つもの。だからこそ、自分が選んだ道を肯定できる人生を歩んでほしいと願っています。
次に、若手起業家を目指す皆さんには、「やりたい領域で、必死にお金を作る努力をする」ことをお勧めします。お金のために事業を選ぶのではなく、本当に自分が突き詰めたいことで勝負してください。若いうちは、正直、お金がなくてもある程度は生きていけます。私自身、この4年間でそれを痛感しました。だからこそ、甘い道に逃げるのではなく、たとえ競合が多い領域であっても、自分の「やりたい」という理念をファーストに、泥臭く、悔しい思いをしながらでも挑戦し続けてほしいです。その原動力があるうちに、どれだけ自分の作りたいものでお金を作れるかという努力が、将来を大きく左右するでしょう。
最後に、私自身の経験から一つアドバイスをするなら、「自分の身の丈を知る」ことの重要性です。起業当初、ある有名企業から「学生を200人集客してくれ」と言われ、勢いだけで「やれます!」と答えた結果、集客ゼロで出禁になった経験があります。自分の現在地を正確に把握し、着実にステップアップしていくこと。不要な失敗は避けるべきです。そして、何よりも「信用」を大切にしてください。人との関係は信用の積み重ねで成り立っています。連絡は徹底し、もしミスがあれば素直に謝罪する。嘘は絶対につかない。誰でもできそうな「当たり前のこと」を当たり前にやりきることが、何よりも大きな信用価値を生み出します。AIが進化する現代だからこそ、「この人だから頼みたい」という人間力が、より重要になる時代だと信じています。

