「生きてるのが辛かった」人間関係に悩み、孤独を選んだ先に見えたもの
──逆境経験について教えてください。
僕の人生の根っこには、いつも人間関係の悩みがありました。幼少期は、クラスで仲間外れにされるようないじめを経験し、生きていること自体が辛くて、団地の10階から飛び降りようと考えたことが何度かあります。幸い、寸前で家族の悲しむ顔が浮かんで踏みとどまりましたが、その記憶は深く刻まれています。
社会人になっても、その不器用さは変わりませんでした。整骨院時代、僕は年下ながらも先輩より成績が良いこともあり、「なんでこれが伝わらないんだ」と苛立つことが多かったんです。能力主義で頭でっかちだった僕は、生産性のない会話や足の引っ張り合いに嫌気が差し、「一人でやった方が稼げるし、楽だ」と考え、独立の道を選びました。
22歳で始めた自宅サロンは順調で、短い労働時間で十分な収入を得られる、自由な生活を手に入れました。しかし、3年も経つと、その生活に虚しさを感じるようになったんです。人と働くことから逃げたはずなのに、今度は未来への変化のなさと、自分の成長が止まっている感覚、そして根本的な人間関係の悩みが解決されていないという現実に、言いようのない不安を覚えました。楽なはずの道を選んだのに、結局は別の形の苦しみが待っていた。それが僕にとっての大きな逆境でした。
「人は一人じゃない」苦しみの底で気づいた、本当の豊かさ
──逆境から得た教訓や学びについてお聞かせください。
最大の学びは、人は決して一人では生きていけない、ということでした。幼い頃、死の淵に立った僕を救ってくれたのは「僕がいなくなったら悲しむ人がいる」という想像でした。そして、独立して孤独を感じた時、改めてその意味を痛感したんです。問題から逃げても、本質的な課題は自分の中に残り続け、形を変えて現れる。僕が向き合うべきは、他人ではなく自分自身の弱さなのだと気づかされました。
大きな転機となったのは、ある研修への参加です。そこで、なぜ自分が人間関係でつまずくのか、家族との関係がうまくいかなかった根本原因は何か、といった長年の疑問が腑に落ちる経験をしました。自分自身を深く理解できたことで、他者への見方が変わり、心からの繋がりを築けるようになったんです。
それからは、スタッフやお客様はもちろん、疎遠だった家族との関係も再構築できました。昔は考えられませんでしたが、今では親友と呼べる仲間もいます。一人でいる気楽さも知っていますが、仲間と共にビジョンを掲げ、お客様に喜んでいただき、スタッフが成長していく姿を見ることの方が、何倍も豊かで幸せだと感じています。この経験が、今の僕のすべてを支えています。

「圧倒的に人がいい」それが、人生を整えるサロンの最大の強み
──会社の強みや魅力について、教えてください。
私たちの事業は、エステ、プライベートサウナ、リラクゼーションスパを組み合わせ、お客様の「人生を整える」ことをビジョンに掲げています。見た目の美しさ、体の健康、そしてサウナやスタッフとのコミュニケーションによる心の充足。そのすべてを提供できるのがMENTEです。
しかし、お客様から最も評価いただくのは、サービス内容以上に「圧倒的に人がいいよね」という言葉です。技術や効果はプロとして当たり前。その上で、心から信頼できる人間関係を築けるかどうか。そこが私たちの最大の強みだと自負しています。
そのために、採用では「この人と人生を共にしたいか」という一点を何より大切にしています。面接では、その人がこれまでどんな判断をしてきたのか、仲間を大切にできる人か、利他的な心を持っているか、といった本質的な部分を見るようにしています。僕自身が人間関係で遠回りしてきたからこそ、ここだけは譲れない。この想いに共感してくれる仲間が集まっているからこそ、「人がいい」という文化が生まれているのだと思います。

周りはみんな“味方”だ。疑う前に、信じることから始めよう
──若者へのメッセージをお願いします。
もし今、人間関係に悩んでいたり、周りの大人に反発を感じていたりするなら、「基本、大人や先輩はみんな味方なんだ」という視点を持ってみてほしいです。
かつての僕は、いつも人を疑うことから始めていました。「どうして分かってくれないんだ」と自分の正しさを主張し、相手の欠点ばかりを探していました。でも、それではうまくいくはずがありません。今なら分かりますが、それは僕自身の視野が狭かっただけなんです。
もちろん、納得できないこともあるでしょう。でも、そこで相手を切り捨てるのではなく、「この人から学べることは何だろう」「自分に足りない視点は何だろう」と考えてみてください。そうやって受け取り方を変えるだけで、世界は全く違って見えてきます。一人で抱え込まず、周りを信じて頼ってみる。そのスタンスが、きっとあなたの可能性を大きく広げてくれるはずです。
