「自分は何もない」劣等感に苛まれた大学時代。再起をかけた挑戦への苦悩
──逆境経験について教えてください。
大学受験で第一志望から第五志望まで全て不合格となり、大きな挫折を味わいました。周りの友人は名のある大学に進学していく中で、「自分は何もない人間だ」と強烈な劣等感を感じていましたね。この状況を何とか打開したい、逆転の一手を打ちたいという思いから、就職やキャリアに直結するTOEICの勉強を始めました。しかし、英語は大学受験失敗の元凶ともいえる一番の苦手科目。基礎の基礎から分からない状態で、一年間みっちり勉強したにもかかわらず、スコアはわずか90点しか伸びませんでした。努力が全く報われない現実に、ただただ絶望しました。周りと同じようにやっているはずなのに、なぜ自分だけ結果が出ないのか。無力感と劣等感で、心が折れそうになる毎日でした。
「量」から「正しい努力の方向性」へ。絶望の淵で掴んだ揺るぎない自信
──逆境から得た教訓や学びについてお聞かせください。
一年間結果が出なかったことで、「がむしゃらに量をこなすだけではダメだ」と痛感しました。そこから、勉強の「量」ではなく「努力の方向性」、つまり正しいやり方にこだわることにしたんです。YouTubeやブログ、さらには第二言語習得に関する論文まで読み漁り、TOEICのスコアを上げるための最適な方法を徹底的に研究しました。そして、その知見を基に学習計画を立て直し、実践したところ、信じられないことが起きました。たった3週間で200点もスコアが上がったのです。この経験は、私の価値観を根底から変えました。「頑張っても変わらない」「自分には無理だ」といった思い込みは、事実ではなく単なる幻想だったと気づかされました。正しい方向性で努力すれば、人は必ず変われる。この成功体験を通して、「人の可能性は無限大だ」という確信と、何事にも挑戦できるという大きな自信を得ることができました。

挫折経験から生まれた「英語版ライザップ」。TOEIC事業の先に描く、壮大なビジョン
──会社の強みや魅力について、教えてください。
私たちのTOEICコーチングは、まさに私自身の挫折と成功体験から生まれたサービスです。コンセプトは「英語版ライザップ」。スパルタですが、最短で結果を出すことに徹底的にこだわっています。TOEICに特化したカリキュラムをマンツーマンで提供し、一人ひとりの課題に合わせた最適な学習ルートを提示することで、迷わず最短距離で目標を達成できるよう伴走します。お客様は転職を目指す20代〜30代のビジネスパーソンが中心です。この事業は、私にとって最終目標へのステップでもあります。将来は、大学時代に魅了されたブロックチェーン技術を使って、「やればできる」が世界の前提になるような社会を実現したい。そのために必要なビジネスの経験と力を、今の事業で培っています。
迷ったら挑戦を。自分の可能性を信じ、進化し続けること
──若者へのメッセージをお願いします。
僕の経験から伝えたいのは、「人の可能性は無限大だ」ということです。そして、物事を判断する基準は「できるか、できないか」ではなく、「やるか、やらないか」であるべきだと確信しています。やらなくて後悔することはあっても、やって後悔することはありません。もし今、やりたいことが見つからないなら、「何の制限もなかったら、自分は何をしたいだろう?」と自問してみてください。僕も最初は「何か大きいことをしたい」という漠然とした思いから始まりました。挑戦を続ける中で、その輪郭は少しずつはっきりしていきます。挑戦し、自ら進化していくことは、人間に与えられた本質的な使命です。ぜひ自分の可能性を信じて、迷ったら挑戦する道を選んでほしいと思います。

