MiraError(ミラエラ)

【株式会社CTF GROUP 山本 真聖】サッカーで培ってきた強みを経営に活かす。視座を高く持ち、ビジネススキルを高める。

2025/07/30

Profile

山本 真聖

株式会社CTF GROUP 代表取締役CEO

幼少期からプロを目指してサッカーに全力を注いだ後、大学卒業はビジネスの世界に転身。新卒入社した大手営業支援会社では、営業部最年少で約1年連続トップや賞レース獲得などの功績を経て、マネージャー職を経験後に独立の道を選んだ山本氏。現在は、「創造で__をデザインする.」を経営理念に掲げ、中小企業を主軸に据えた支援事業を展開するCTF GROUP社のCEOとして、平均年齢25歳の若手集団を率いる存在です。

今回はそんな山本氏に逆境経験の捉え方や仕事で重視する哲学、サッカーで培った強みがビジネスにどのように活かされているのかなどを伺いました。

行動量を増やし、逆境に打ち勝つ。

──逆境経験やその捉え方、乗り越えた方法などを教えてください。

逆境に対する捉え方として「苦戦した経験」はありますが、元来の性格でそれを糧に変えるタイプなので“辛い”と感じたことはないのが本音です。その苦戦した話として、大学生のときに経験した、内定後のインターンが記憶に残っています。それまでプロを目指してずっとサッカーに打ち込んできたので、ビジネスに対する知識はゼロの状態でした。ところが入ってみると先輩社員はもちろんのこと、同期のインターンたちのレベルも極めて高く、数字も含めて苦境に直面したのです。乗り越えた方法は、ひたすら「アポイントの数を増やす」など行動量を増やし、周りの2~3倍働くことでした。

加えて企業分析などの「知識」を蓄えるための勉強にも注力。例えばSNSは経営者のみをフォローし、スマホを開けばビジネスパーソンの金言が入ってくるように設定しました。プライベートなアカウントがあるとそちらに目がいってしまうので、強制的に排除して自分を追い込んだのです。その当時はインターンとサッカー、そしてアルバイトにも全力を注いでいたので、早朝に起床して深夜にようやく睡眠をとる…といった生活だったため、ちょっとした逆境だったと思います。ただ、その経験は後の会社員生活で大いに役立つことになるのです。

もう1点、人生を振り返って「苦戦」を感じたこととして、大学でのサッカーにおける挫折があります。4歳からサッカーを始めたのですが、全てのリソースを注いだ甲斐もあって高校は地元の広島でサッカーの実力ナンバー1か2を争う学校に推薦で進学し、大学も関東リーグ強豪校に推薦で入学。それまでにも、選抜や国体などに選ばれてきました。しかし、大学では日本から錚々たるトップクラスメンバーたちが集まってくるため、「才能の壁」を実感し、大学2年のころに「プロにはなれない」と腹を括りました。そして自身の“継続力”といった強みなどを再定義した結果「営業職が向いているのではないか?」と分析して、ビジネスに活かそうと決意したのです。

「ストレスの上書き」で、ビジネスを制する。

──逆境から得た教訓などについて、お聞かせください。

インターン中から言われていた「ストレスの上書き」という仕事哲学は、心に刺さりました。一般的には「ストレスを解消する」ことが提唱されていると思いますが、結局のところどんな状況であってもストレスや悩みは発生します。そう考えると「ストレスをなくす」ことは非効率的で、ビジネススキルの向上や視座を高めることに最大限努めた方が「はるかに合理的」だと気付かされました。「負荷をかけて筋力を付け、その後さらに負荷をかけて強化する」という、筋トレと同じようなイメージです。

視座を高める上では、SNSでの経営者たちの言葉群が助けになりました。1つは「失敗を失敗と捉えないこと」です。むしろ、逆にそれを糧として活かしているビジネスパーソンの姿勢を知りました。さらにどの経営者も「常に頭をフル回転させている」という事実と、その思考回路を自分の頭に構築することの重要性を学びました。

また、サッカーで養われた考え方なども教訓として、私の礎になっています。サッカーは試合のみならず、「練習量」がものをいう世界です。それをビジネスに転じると、何かを成し遂げるために不可欠な要素となる「行動量」になります。前職では新卒1年目から年間500~600人ほどの経営者にお会いして、さまざまな支援サービスを組み合わせて課題解決へと導くという営業をしていました。ITやロボット開発、バネを製造する町工場など多岐にわたる業界の中小企業を担当していたので、専門領域に関する勉強などが日々求められる環境だったのです。そこで、インターン時代に苦戦して培われた経験が役立ちました。

──起業されたのは、どんな経緯だったのでしょうか?

前職では本当に多くのことを学ばせていただき、マネージャー職なども経験させてもらいました。ただ、株式上場を経て会社が拡大していく中で「看板で営業している」と感じるようになったのです。そんな折に、たまたま「読む時期によって受け止め方が違う」と言われる名作の『星の王子さま』を読む機会がありました。そこで「自分の生きている意義」について深く思索する時間を持つことができ「もっと自分の力を試し、より社会に貢献できるような理想の組織を立ち上げたい」と起業への意思が固まったのです。

他に類を見ない圧倒的スピードで、経営を加速。

──会社の強みや文化などについて教えてください。

現在当社は実質2期目なのですが、立ち上げた頃はハンバーガー屋の1席を間借りして営業することからスタートしました。それが今は、東京拠点は赤坂に150人ほどが活躍できる大きなオフィスに移り、支社も大阪と広島に構えています。社員数も私1人から始めて今は約50名に拡大し、在宅スタッフも合わせると200名規模にまで発展しました。そうした「スピード感」はどこにも負けない強みであり文化だと認識しています。但し、これはあくまでも序章であって、今後2~3年後には株式上場を視野に入れています。既に監査法人のショートレビューを修了済みです。

スピードを追求する上で経営者として心がけていることは、「意思決定の速さ」になります。例えば良い商材が出てきた場合、それが顧客のためになるものであれば即採用するスタンスです。目まぐるしく変化と進化を繰り返す最新のテクノロジーなどにアクセスする方法はパートナー企業との意見交換や、会社全体で1月に600件ほどの中小企業の経営者として商談を進めている中で出てきた話などを参考にして取り入れています。

──主人公は顧客。ビジネスとして「支援に徹する」という文化も根付いておられますね。

父親がコンサルに関する会社に勤務し、マイナス状態だった顧客をプラス方向に転換する仕事をしていて「楽しそうだな」と思ったのが原体験です。そして前職では3年で約2,000人の経営者をご支援させていただきました。その実体験を経て、原体験が使命へと昇華しました。

限界を決めず、挑戦を続けることで道が拓ける!

──若者へのメッセージをお願いします。

当社では「人生に花束を」を、行動指針の1つに掲げています。これは私が非常に好きな言葉で、「限られた人生の中で、濃ゆく誰かの記憶に残る人生を過ごす。そして最終的には自分の人生に花束をあげられるような人生を過ごして欲しい」という願いが込められています。そのためには同じ毎日に繰り返しではなく「いろいろなことに挑戦し、失敗してでも続けること」が重要です。加えて「自分の限界を決めない」ことも大切です。

「限界を決めることなく、挑戦を継続すること」で成功への道は拓かれますし、仮に目的が叶わなかったとしても、その努力は糧になって別のことで花が咲きます。現状に甘んじること無く、今をしっかりと生きて欲しいというのがお伝えしたいメッセージです。また、生きていると「挫折」もあるでしょうが、それは捉え方次第です。「失敗した」そこが着地点ですが、1度や2度の逆境なんて長い人生の中でみれば大したことはありません。

──最後に、メンバーの急成長を促進している「育成メソッド」を教えてください。

当社には社会人未経験者から、元公務員や元バーテンダーなど多様な経歴を持つ方が入社し、各々がそのポテンシャルを最大限に発揮して活躍しています。若いうちは「ワークライフバランス」という固定観念に囚われることなく、「貴重な時間を使って仕事をしているのだから、分ける必要は無い」というのが私の考え方です。そこで、「仕事をする意義」を問い続けることで、成長を促しています。すると徐々に「顧客の支援のためには、自己研鑽が不可欠」というマインドが形成されるようなるのです。あとは、自ずとレベルアップしていきます。もし、「圧倒的な急成長」を求めておられるなら、当社のHPにある採用情報をお読みください。

株式会社CTF GROUP

設立 2022年6月10日
資本金 500万円
売上高 非公開
従業員数 200名(在宅ワーカーを含む)
事業内容 ZERO SALES(アウトバウンド支援)
ZERO MARKETING(インバウンド支援)
ZERO PROMOTION(SNS運用代行支援)
ZERO UNIT(クラウドソーシング活用支援)
URL https://ctf-group.jp/
この記事が気に入ったら
いいね ! しよう