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【株式会社Ballista 中島 亮】真の少数精鋭部隊で、日本にドラスティックな変化を。

2024/05/16

Profile

中島 亮

株式会社Ballista CSO

早稲田大学商学部卒業後、日本を代表するシンクタンクやコンサルティングファームで豊富な経験を積む。同社には、前職のコンサルティングファームにて同じプロジェクトに参画していた代表の中川氏に誘われてジョイン。少数精鋭の組織ならではのスピード感やダイナミックさを原動力に、高度な専門性と多様性を持つメンバーとコンサルティングを提供するほか、高度な専門人材が集結する人材プラットフォーム「Yoake」を構成する。DAO(分散型自律組織)を構築し、ほかに類を見ない意思決定や実行スピードの速度も特徴としている。

CSOとして同社の急成長を牽引する中島氏に、逆境経験やそこから得た教訓、「無」から「有」を生み出す大切さと強みを磨く重要性などを伺いました。

順風満帆から一転、暗中模索の一時期を経験。

──逆境経験について教えてください。

新卒入社したシンクタンクではシステムインテグレーション(SI)領域を担当したのですが、学業は文系畑で情報系などの知識が一切なく、最初は暗中模索した記憶があります。自身の幅を広げるために飛び込んだソフトウェアの「ものづくり」の世界でしたが、劣等感に苛まれるスタートでした。学生時代は要領よく勉強して好成績を収めるなど、トントン拍子に物事を進めてきたタイプだっただけに、ギャップに苦しんだ時期がありました。

特にプログラミングでは、才能の差異や向き不向きを明確に感じとり、上司や先輩及び同僚も含めて自分が劣っている現実を痛感することになりました。ただ、そこから少しずつ基礎を身につけるとともに、自分の「クライアントが抱えている、ハイレイヤーな課題抽出と戦略の立案」や「それを的確に汲み取って、明瞭に伝えるコミュニケーション」に強みを持っていることに気づくことができました。徐々に要件定義やシステムの戦略論などを企画する上流工程にポジションを移していきながら、活躍の場を見つけました。

あとは、大きな苦労というほどではなかったですが、特出するとすれば会社立ち上げ初期の段階からもともとお付き合いのあった大手企業からの案件のデリバリです。案件を進めるなかで、新規の獲得にも動いていたためボードメンバーを含めて「プロジェクト稼働率200%」で駆け抜けた半年でした。新規の大企業に、少人数で設立すぐの当社が食い込むのは難しいと感じる瞬間があり、資金面でもショートしかけた時期もありました。ただ、コンサルファーム出身の私にとって、プロジェクトを遂行する上で負荷がかかることは日常茶飯事でストレス耐性ができていたのを実感しましたね。

ほかには、当社はプロ人材の活用を推進する『Yoake』というプラットフォーム事業があるのですが、コンサル事業と比較するとどうしても利益率が低くなってしまうため、ローンチから軌道に乗せるまでに時間を要したというのがちょっとした苦労話になります。

苦手の克服と、エッジの練磨を両立。

──逆境から得られた教訓を聞かせてください。

シンクタンクで得られた教訓は、向いていないと感じたことでもコツコツとスキルアップできたので、「繰り返しやることが必要」だということです。コンサルも同じで、最初は経験も知識の引き出しも圧倒的に足りないので、ジュニアコンサル時代の下積みは不可欠です。アウトプットが求められる場面や、ミーティングでファシリテーションするときには経験や引き出しに依拠することが多いので、習熟を極めていかなければ人材としての価値は向上しません。ただ、一方で私の場合はクライアントとの折衝などでは苦労を感じたことがなく、「自分の長所や強みを把握して磨くこと」も大切だと思います。

会社の立ち上げ期から学んだ教訓としては、「経営に絶対的な解はない」ということです。もしかしたらあるのかもしれませんが、今のところ私には見つけられていないので、まずは高速で思考を張り巡らせてから戦略を立てて、実行することを優先しています。過去に提供してきたストラテジー案に自信はありますが、データや体験に基づく机上の論理ではあるので、解像度を高めるためにも「行動後の検証」に重きを置いています。例えば、新規の営業活動であれこれ悩むよりも、アプローチする手段を立案した後は、とにかく行動した方が結果を最大化できるのではないでしょうか。そうして得られた戦略・戦術論の確実度は高いと考えています。

クライアントに対しても戦略を振りかざすだけでは終わらず、実行フェーズにも当社は深く関わっています。リサーチから顧客検証、開発されたプロダクトの営業などを担当。実績が増えていくなかでアライアンスのスキームも拡大しており、アプリ開発やWebサイト制作などもクライアントと我々がワンチームで望める体制を整えています。「頭脳だけではなく、ともに手足も使う」ところが、従来のコンサルファームと比較した当社の優位性です。

屈指のノウハウやナレッジを駆使し、日本の発展を支える。

──会社の特徴や強みなどを教えてください。

「個人や企業の能力を最大化」を追求し、具現化しています。専門性や知見を持つメンバーがプロジェクトに参画して実行フェーズにも一歩踏み込み、課題解決に至るまで伴走するのが特徴です。また、エンタープライズ企業で培ってきたノウハウを、中小企業のクライアントのご支援に対して適正価格で提供できることも、強みのひとつだと思います。プラットフォーム事業の『Yoake』においても、既存の枠組みでは多重化によるコスト高などで中小企業がプロ人材を活用するのが困難でしたが、当社ではそれらを取り払って透明性を高め、個人と企業の双方に喜んでいただけるサービスを提供しています。

2024年、日経平均が4万円を超えるなど世界から再び日本に注目が集まり、現実的にも強い意志と高い能力を持ってビジネスに取り組む経営者が増加し、優良企業の数が拡大しています。それを「戦略」「DX」「Fintech」「Web3」「GRC(Governance / Risk / Compliance)」で後押しするのが、当社の役割です。例えば、地方の企業でもグローバルに進出できるポテンシャルを持っている会社は多数存在すると思いますが、そこに『Yoake』を通してプロ人材と結びつくことができれば双方が輝き、価値が最大化するのです。

「組織に縛られて、本来のパフォーマンスを封じ込められている」といったプロ人材たちがその可能性を解き放つことで、企業や社会、そして日本全体の発展に寄与する世界を望んでいます。

チャレンジングな環境で、ダイナミックなやりがいを。

──若者へのメッセージを一言お願いします。また、もし25歳に戻るとしたら、何をしたいですか?

考察を重ねてもわからないことは、行動しなければ明らかになりません。事前に仮説とそれにともなう解答を持っておくことは必要ですが、実証しなければ前に進みません。自分が選択したもののなかで0を1にする努力と、自らの強みを1から100に伸ばすことを並行して推進することが重要ではないでしょうか。また、成長のためにはチャレンジ回数を増やすことも大切です。

あと、最近思うのは巨大組織の歯車になるよりも、自分が手がける業務がそのまま事業や会社にダイレクトにインパクトを与える少数精鋭の環境の方が楽しいということです。これは個人の嗜好性によるので、人それぞれ考え方が違う面もあると思いますが、私の場合は成長感を肌で感じられることが仕事のモチベーションにつながります。チャレンジングでダイナミックな環境に身を置くほうがワクワクする性分です。

ですので、もし25歳に戻れるとしたら、自分が全責任を背負うようなビジネスに挑戦したいなと思います。若いうちから代表になってすべてを統率する立場というのは、心構えも周りやクライアントからの見え方もまったく違うものになるでしょう。そんな経験を早期に積むのも、おもしろいのではないでしょうか。

株式会社Ballista

設立 2022年8月
資本金 非公開
売上高 非公開
従業員数 非公開
事業内容 プロジェクト型支援
プロフェッショナル人材活用
自社プロダクト開発
URL https://ballista.co.jp/ https://yoake.work/
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