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【株式会社TW 笠川 竜生】どんな環境も武器へ。未来の日本をリードするという夢。

2024/03/22

Profile

笠川 竜生

株式会社TW 代表取締役

5歳から柔道に打ち込み、日本3位の記録を持つ株式会社TWの笠川代表。京都大学に進学し、1回生のときにオンラインの学習塾を開く。その際に培ったSNSなどのノウハウを活かすビジネスを3回生で起業する。現在、同大学は休学中。野心に溢れての起業ではなく、「どんな時代を迎えても必要とされることが、最大の安定である」という論理的思考に基づいて会社を設立した。

そんな文武両道を貫く笠川氏に、ピンチをチャンスに変えた体験談や、展開されておられるビジネスのことなどをお伺いしました。

受験と学生時代を襲った、コロナ禍という逆境。

──逆境経験について教えてください。

一番のインパクトがあったのは「コロナ禍」でした。ずっと柔道に打ち込んでいたこともあり、1年間の浪人を経て京都大学に合格した私は、「入学したら、研究などの学業も友達を増やすサークル活動なども楽しもう」というのがモチベーションでした。ただ、センター試験の時点でコロナ禍の影響が出始め、入学後はオンラインでの授業で友達もできない状態。まさに“逆境経験”でしたね。

京都大学を進学先に選んだ理由は、「一流企業に就職して充実した仕事をしたい。安定した生活とプライベートを手に入れたい」という気持ちからでした。しかし、コロナがやってきたせいで人生計画は一変。そこで始めたのが『京大生が教える、オンライン塾』の開講でした。もともと「人の役に立ちたい」「社会に貢献したい」という気持ちは強かったので、自分で何かを仕掛けることは“何者かになる”ための一里塚だと考えていました。

また、私のために良かれと思ってのアドバイスだと思いますが、「家族会議で私の意思決定について、ことごとく反対される」というのも向かい風に感じたことのひとつです。例えば「せっかく良い大学に行ったのだから、自分で事業を立ち上げるより大手企業に入社した方がいい」という意見でした。しかし、コロナ禍では有名企業の社員ですらリストラの憂き目にあっているのを目の当たりにしていたので、自分を貫く道を選択しました。

あとは、「金銭的余裕を得たい」というハングリー精神も強かったです。ビジネスを始めたころは、自分の生活費や両親への仕送り、兄弟の学費の支払いといった身近なことに心を砕いていました。しかし、事業が拡大していくなかで視座が広がりました。現在は昔の豊かだった時代の日本を取り戻すことを目指し、「日本全体が幸せになり、各個人の収入もアップさせる」ことに想いを馳せるようになりました。

どんなピンチも、チャンスへと変えられる。

──逆境体験から得られた「教訓」はありますか?

もともと持っていた「環境のせいにするのではなく、置かれた状況を最大限活用する」という考え方が、逆境や苦労を経験するなかで信念へと変わりました。例えば、高校時代に柔道部は私1人だけで“部員たちと練習できない”という環境でしたが、逆に他校に出向いて学ぶことができ、高校3年生のときには近畿を制して全国出場へとつなげました。コロナ禍も、外出が制限されるような状態だったからこそ、オンライン塾を開講するという発想が生まれて実行に移すことができたと思います。また、柔道で鍛えられたメンタルやフィジカル、礼儀や上下関係も役立っています。成功体験を得られたことで「頑張れば出来る」という前提で物事を考えられるようになりました。

起業してからの逆境としては、ナンバー2が突如辞任するということがありました。そのとき、「どうして去ろうと考えたのか?」を深掘りしたことで、人材に対する知見を深めることができたのです。マネジメント領域では、以前は完全にトップダウン型だったのですが、生産性を考慮すると非効率だったことに気づき、帰属意識や横のつながりを大切にするという評価基準へと切り替えました。それが理由で辞めた社員もいましたが、切り替え後は安定した組織運営ができています。仲間が去ったことは残念なことでしたが、悩んだ末に構造改革を敢行したことは会社としてノウハウの蓄積になりました。

あと、教訓ではないのですが事業を始めてから自分のなかで大きな変化を感じるのは、「人に対する判断基準」です。最初のころは「顧客になってくれるか、否か」を軸にしていましたが、今は「一緒にいて楽しい。心が豊かになれるかどうか」を大切にするようになりました。ビジネスに関わる交流会でも、「スキルが高くて意識が高い」という方よりは、「一緒にいておもしろいと感じる」と人と積極的に交わるようにしています。

SNSを通じて、本質的な課題解決を実現。

──会社の強みについて教えてください。

当社はSNSを主軸に集客や採用、社内教育を充実させるサービスを提供しています。定量的な事例をあげると「業界ナンバー1、ナンバー2」のフォロワーを有しているクライアントが多いことです。保険や心療内科クリニック、行政書士や社労士の領域でナンバー1、司法書士や弁護士ではナンバー2のフォロワーを獲得。ひとつのジャンルでは無く、多岐にわたる業種で1~2位という実績を残せるのは、当社だけだと自負しています。

また、「ただバズらせるだけ」では無いことも大きな特徴です。当社がクライアントから選ばれている理由は、「有益な情報をしっかり発信することで、そもそも興味を持った見込み客が訪れてくれる」ところにあります。保険であれば、「どのような場面で役立つか?」などをわかりやすく伝えることで、集客につなげています。SNS運用を手掛けている企業は急増していますが、実績において圧倒的なアドバンテージを有しているのが特徴です。

それができる理由は、オンライン塾の集客で培ったノウハウです。業界的にインフルエンサーが個人の情報を発信し、バズる方法を会得して法人化するケースが多いのですが、当社は最初から塾という“組織のPR”で売上を伸ばした知見を活かしているので、ビジネスモデルの成り立ちの根本的な違いが強みです。成功している秘訣を少しご紹介すると、まず動画の冒頭の“つかみ”を重視しています。最初は堅苦しさよりも、親しみやすさや興味を持ってもらえることを訴求。動画全体を見て「なるほど」と思ってもらえるような台本を作り込んでいます。ある士業のクライアントは、年間数千万の売上の8割をSNSから集客しています。

若者の力で、再び日本を浮上させましょう!

──若者へのメッセージをお願いします。

私も23歳なので「一緒に頑張りましょう」という視点でお話すると、「私たち若者がどうなるかで、日本の将来が決まる」ということを伝えたいです。例えば大学に進学して、学業よりも遊びを優先させるような時間の浪費はもったいないです。若いうちにしか出来ない学びや経験を積んで欲しいです。そして社会のことを勉強するうちに、身近なところから視点が広がり「日本全体の課題」が見えてきます。

世界を見渡すと、FAANGのような世界を代表する新興巨大企業を運営しているのは、若者たちが中心です。一方、日本の場合は長老企業がトップに君臨しています。それが悪いことでは決して無いのですが、新陳代謝を促すことで日本社会の構造に風穴を空けて、再び世界から称賛されていたような“ジャパン・アズ・ナンバーワン”を若者の力で取り戻したいという気持ちが強くあります。

国民一人ひとりの収入や生活水準を引き上げ「日本に生まれてきて良かった」と思えるような国にしたいと本気で思っています。そのためには、20代で起業して40代で経営者として成熟したあかつきには、「世界に名だたる会社に育てあげる」といったチャレンジングで野心的な若者のマインドが必要です。ぜひ、一緒に成し遂げましょう。

株式会社TW

設立 2021年12月17日
資本金 100万円
売上高 1億円
従業員数 5名(2023年6月1日時点)
事業内容 TikTokを主軸としたSNS運用・コンサルティング
URL https://tw-dx.com/ https://tiktok-daiko.com/lp_v01/
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