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【株式会社JADE 小笠原 樹】「好き」×「学び」は大切な武器や財産になり、成功へとつながる。

2024/02/16

Profile

小笠原 樹

株式会社JADE 代表取締役

工業高校卒業後、大手企業に就職。社員として活躍する傍ら、Amazonを駆使した「副業」のビジネスに取り組み、利益を生み出す知見を身につけて独立を果たす。現在は自身のノウハウを提供し、顧客の売上を伸ばすビジネスを展開中。商品開発から戦略・広告運用までを一気通貫で担っている。

今回は小笠原氏に、若者に人気のある「副業」のリアルや逆境体験、成功への道筋などを伺いました。

逆境の中で下した決断が、振り返ると大きなターニングポイント。

──事業をはじめられてから逆境に感じたことや、そこから学んだこと教えてください。

最大の逆境体験は、懇意にしていた取引先との契約が急に切れたことです。そのときは、月々にコンサルティングフィーを頂戴するという報酬体系だったので、経営に大きく影響しました。もちろんクライアント側にも資金繰りなどの事情があり、やむにやまれぬ判断だったのですが、「このままでは同じような局面を迎えることになる」と感じたことを覚えています。そこで考えだしたのが、現在の「完全報酬型」のビジネスモデルです。

月額契約で利益をしっかりと確保できるやり方から、「成果に応じて15%の報酬をいただく仕組み」へと切り替えることは当社としても大きな決断であり、勇気が必要でした。しかし、その結果より一層「お客様の売上を伸ばす」という方向に我々の意識がシフトし、より高みを目指せる企業文化を醸成することにつながったので、当社のためにもお客様のためにも決断して良かったと思っています。また、初期費用をかけることなく気軽にはじめられることから、新規のお客様から「相談しやすい」と好評です。

──副業として取り組まれていたころのご苦労や、それが今に活きていることについて教えてください。

会社員時代に「着手しやすい副業」を色々と探している中で、Amazonでの販売に目をつけました。もともと私が「無いと生活が成り立たない」くらいAmazonの超ヘビーユーザーだったので、研究を重ねるうちに売れ筋商品などがわかるようになってきました。ただ、最初のころは売上や利益、仕入れ価格やコストといったキャッシュフローの計算で初歩的なミスを犯すような苦労も経験しました。ただ、そうした失敗事例が自分自身のノウハウとなり、お客様に寄り添ったコンサルができる源泉になっています。

今、一番多いのが「リソースを割けない」というご相談です。その場合は、当社がお客様のリソースになります。また、現状で一定の売上があるお客様から「さらなる売上アップを」と要望をいただくケースも多いです。そうした課題に対して的確にお応えできるのは、これまで培ってきた経験値があるからだと自負しています。

小回りが利くサービスで、お客様の課題解決に寄り添う。

──お客様の課題にどのように応えていくのかを教えてください。

基本的な施策は「Amazon内で上位に出てくるようにするSEO対策」と「商品ページのつくり込み」の2軸の相乗効果で売上を伸ばしていきます。エピソードとしては、もともとは数十万単位の売上だった商品を、当社が商品ページを徹底改良したことで数百万円規模にまで伸ばしたという事例があります。Amazon内でのSEOは日々変わっていくので、それをどのように攻略していくのかは、大変ではありますがその分やりがいのある仕事です。

当社では、お客様のニーズにきめ細やかに寄り添うことを大切にしているので、「自社でプロダクトは持っているが、どのようにAmazonで展開したらいいかわからない」というご要望にお応えすることもあれば、「一般消費者向けではないが、認知度をあげるために出品しておきたい」というオーダーに対応することもあります。中には「完全に丸投げ」というケースもありますが、柔軟に対応することで、どのお客様からも満足していただいています。

──成功事例のエピソードが知りたいです。

某有名通販会社がテストマーケティングなどを経て、「市場に需要がない」と判断した商品がありました。そこで、当社がAmazon内でその商品の販売を引き受けたのです。PRするためのAmazon内の施策に工夫をこらし、魅力的で最適化したページを制作して訴求したところ、なんとAmazonのベストセラー商品になりました。その後、追加発注のオーダーが入ることにも繋がりました。この事例は、「いきなり売れた」というわけではなく、もともと類似商品がAmazon内に点在していることを当社が把握していたことがベースにあります。その上で、ユーザーの動向に合わせたPRをすることができたのが勝因です。失敗なども積み重ねた上で、長年Amazonを研究・分析してきたことが、成功につながる大きな要因だと思います。

ビジネスに不可欠なのは、勉強と試行錯誤の積み重ね。

──若者たちの間で「副業」が流行っていますが、リアルなところを教えていただけますか?

最初に勤めていたのは大手企業で安定した環境だったのですが、年功序列だったために、「年収1,000万円を稼ぐようになるには、40歳くらいになるまで待たなければならない」という組織形態でした。しかし私は早期に年収を上げたいと考え、副業に挑戦することにしたのです。最初は為替取引や米国株といった投機・投資や物販など幅広く色々なことに挑戦しました。ただ、やはり自分にとって好きで得意なところを追求した方が良いように思います。先述の通りのヘビーユーザーという「消費者」の目線と、出品者の視点で冷静にAmazonを見ることは単純に“おもしろい”と感じることでした。

ただし、そこから利益を上げられるまで発展させるのは一筋縄ではなかったです。私は勉強が「大の苦手」だったのですが、分析や解析をするために貪るように本を読んだりすることで、知識を吸収しました。同時に、毎日Amazonを閲覧しながら「どうやったら上位検索されるのか?」を地道に実地で試しながらノウハウを身につけていきました。そうした積み重ねの成果として、おかげさまで「きめ細やかさ」と「成果報酬」に魅力を感じてくださるお客様に恵まれています。

常にアンテナを張り、積極的に正しい情報収集を。

将来的に推進したいと頭に描いているのは、既にAmazonに出品されているECブランドを買収して育成する「ロールアップビジネス」です。当社の持つノウハウを最大限に活かすことで、ブランドの成長を加速させていきます。そのためには、「伸びしろ」のあるブランドを選び抜くことが必要です。ちなみに、Amazonには多岐にわたる内規があり、成長を促進するためには、その縛りの中で結果を出すことが求められます。

例えば、「レビューを書いてもらう」という行為。そのこと事態は問題ないのですが、「高い評価」をお願いすることは、内規違反です。それをご存知ない出品者のなかには、公式ラインで告知してしまって、Amazon側から厳しいペナルティを受けるという可能性も出てきます。内規はとても細かいので、時には「なんの悪意もなく違反をしてしまう」というケースも。そうした「リスクヘッジ」のためにも、当社をご利用頂くメリットがあると思います。

──最後に若者へのメッセージをお願いします。

とても悩みましたが、シンプルにまとめると「積極的に情報を取りに行く」ことです。情報は攻守ともに強い武器になります。だから、受け身でなく能動的に「落ちている情報は全部拾う」くらいの前のめりの姿勢であたることが、自分のやりたいことの礎になったり、ビジネスの種になるなど未来へのヒントになるのではないでしょうか。今の時代、その方法は無限大に広がっています。

私の場合は新聞といった、重厚で確かな情報を集めることができるオールドメディアを利用しつつ、YouTubeといった最新のツールまで幅広く使って情報を集めています。書籍にふれることも大切でKindleで読んだり、手が塞がっていて耳が空いているときは読み上げ機能を使って知識を頭に入れていますし、常にオーディオブックは聴いています。ぜひ、情報に対してアクティブになってください。

株式会社JADE

設立 2022年2月
資本金 非公開
売上高 非公開
従業員数 非公開
事業内容 成果報酬型でのAmazonアカウント運用代行
※グローバル展開も可
URL https://www.jade-inc.jp/
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