MiraError(ミラエラ)

【株式会社Stand to you 岡田 諭志】深く寄り添い、お客様のお客様まで成功に導く クライアントサクセス を実現し続ける。

2023/09/13

Profile

岡田 諭志

株式会社Stand to you 代表取締役

アメリカの州立大学留学課程を経て法政大学卒業後、2008年に採用コンサルティング会社でセールス・コンサルタントとして従事。2010年独立系人事コンサルティング会社に転職。数々のコンサルティング案件を担当し、4事業の立上げを経験した後、2014年Global Smileを開業し独立。人事・採用コンサルティング及びアウトソーサーとして、クライアントに寄り添う支援にこだわり、リピート率100%を実現。

2019年12月、自らのさらなる挑戦を志し、株式会社Stand to youを創業。上場企業から、上場を目指すベンチャー企業など100社以上のクライアントへのサポートを実施。

クライアントの成功のために、相手にも勝る情熱を。

—— 御社の事業内容について教えて下さい。

ビジネスコーチングとクライアントサクセス支援、このふたつが「Stand to you」の事業の柱です。ビジネスコーチングでは「売上利益向上」「上場」「社内変革」「事業承継」「脱ワンマン経営」など、クライアントの理想を実現するサポートを行います。中でも、クライアントサクセス支援は、クライアントのクライアントが真に手に入れたい成果を定め、目標と課題のギャップを埋める問題解決をサポートします。

――岡田さんの理念から生まれた御社のコンサルティングの特徴とは何でしょうか。

過去いくつかのコンサルティング会社で務めていた際に、クライアントが成功するために、ときには「契約の範囲」を超えて、向き合わなければならないことを何度か経験してきました。上司からは、「契約以上のことはしなくて良い!余計なことしようとするな!」とお叱りを受け、大きな違和感を感じたことを今でも強く覚えています。

私を信じてご発注くださったクライアントが成功するために、そしてクライアント以上に本気で寄り添うサポートがしたい、一緒に成功を喜び合いたい。そんな想いを形にするために「Stand to you」を立ち上げました。クライアントが今まで以上の結果を出すために必要なことは、「自分の意志で進めること」だと思っています。そのために、皆さんから「今までにないアイディア」や「今まで言えなかった本音」を引き出し、チャレンジしないのではなく、チャレンジしたくなる場を作る。クライアントが理想とする姿に近づくためのサポートを私達は手放さないと決めているので、あの手この手でうまくいっていただこうと思っています。それが私のコンサルティングにおける信念です。

――会社を立ち上げるまでの経緯を簡単に教えてください。


最初に働いていた採用コンサルティング会社から、人事コンサルティング会社に移って4年働きました。そもそもそこに入った理由がリーマンショックで、会社に依存していても誰も助けてくれない、自分で力をつける道が一番自分を救うんだと思っていたんです。会社を作りたい、もしくは勤める会社が小さい会社なら大きくしたいというような思いもありました。そのため2番目の会社は社長と事務員の従業員2名のところを選びました。そこで力をつけていずれ将来独立したいと思っていました。

石の上にも三年。耐えた期間が後の自分の大きな力に。

—— これまでに仕事で体験した大きな逆境経験を教えてください。

それは24歳から28歳まで勤めていた2番目の会社のときですね。採用コンサルティング会社から小さな人事コンサルティング会社に移ったその4年間は本当にしんどかったです。まず社内の観点では、社長が期待する基準に答えられないもどかしさがありました。社長はコンサル会社で十年以上働いていた方で、コンサルタントはこうだという基準がありました。私はコンサルティングといわれる領域は全く未経験だったんです。だから仕事の進め方や知識など、一方的なコミュニケーションが受け入れずらかったこともありました。

そして、お客様とのやり取りと社長の間での立ち回りにも苦労しました。社長が直属の上司でほかに先輩もおらず、相談相手もいなかったので、お客様から「こうしてほしい」と言われてもすぐに判断ができないことも多くありました。経験も少ない当時の私にはどうにもできないこともあり、期待通りのパフォーマンスを果たせず申し訳ない思いでいっぱいでした。

――その逆境をどうやって乗り越えられたのでしょうか。

とにかく4年間、修行期間と思って耐えていました。言われたことを素直に受け入れてやってみる。自分で考えても良くわからないことは社長に聞きに行き、本を読んで知識を蓄えていきました。しばらくそれを続けていると、社長の基準をちょっとずつ満たせるようになっていった感じでしょうか。あとは資格を取ったことも逆境を乗り越えるのに役立ちました。

――資格を取ったことで何か大きな転換がありましたか。

キャリア・カウンセリングと内部監査士の資格を取ったんですが、キャリア・カウンセリングの資格を得てから人材派遣の紹介事業やキャリア・カウンセリング事業、適性検査事業などいろいろな事業をやらせてもらえるようになりました。大学とかにカウンセラーがいらっしゃいますよね。その業務委託を受けるようになり、私がカウンセラーの資格をもっているのでお客様ともいろんな会話の幅が広がった感じです。面談に関してもかなりスキルが上がりました。その頃には会社の従業員数も増えてきて、いろいろな面でかなり気分的に楽になりましたね。

逆境での経験で育まれた「お客様の成功第一」という経営方針。

—— 逆境を乗り越えて見えてきたのが、「独立」だったのでしょうか。

もともとの私の性格には、相手に貢献したい、求めていることや要望に応えたいという衝動があるんですよね。お客様の求めていることを実現しようと思ったら今サポートしている以上のことをやらないとできないのがわかって。それをやりたいと社長に話したら、しなくて良いと。「契約以上のことはやらなくて良い」と言われ、独立するしかないと思うようになりました。当時の会社はクライアントに契約を継続してもらうことにあまり重きを置いてなかったと思うんです。

クライアントの成功にフォーカスを当てるのが大切だと言いつつ、その裏側で、自己中心的で独善的な経営をしていたら、将来的にうまくいくわけがないと悟ったんです。ひとつの仕事でどれだけ気に入っていただいても、「来年もお願いします」と言ってもらえなければ成功とは言えない。そういった経験が結果として、自分のやりたいことに気づかせてくれ、その気づきが経営方針としても正しいんじゃないかと思いました。そのときに見えたビジョンが今の「Stand to you」の経営に生かされています。

――そのビジョンが現在に生きている具体的なエピソードを教えてください。

「岡田さんがいなかったら、たぶんうちの会社はずいぶん小さくなっていたでしょうね」って言われたことがあります。私が関わることで何が変わったかというと、その会社さんのお客様との向き合い方が変わった。その会社さんは簡単に言うと物売りの会社で、安い商品を持っていって「うちは安いんで買ってください」という売り方でしたが、それだと淘汰されてしまう。業界的にも厳しいし、頭ではこれ以上伸びないってわかっているんですけど、みんながバラバラに動いていて変えようがなかったんですね。それを一気に変えようと提案しました。

クライアントサクセスという考え方に変えて2年ぐらいやり続けることにしました。お客様のお客様、クライアントのクライアントをどう成功させるか。月に1回、その会社のお客様をどれだけ成功させられるかっていう会議をやっています。それで1社当たりの発注量が増えたり、今までは回してもらえなかった案件が来たりだとか。その会社の社員さんの教育までもサポートし始めたり。売り上げが伸びるまでに回復すると同時に、お客様の会社の存続においても転機になったのだと思います。

――御社の今後のビジョンについて教えて下さい。

会社を大きくしたり、人を積極的に増やしたりしたいとは思っていません。でも同じ志を持ってお客様に向き合ってくれる人がいたら一緒にやりたいなと思っています。お客様のサポートもより手厚くできたら良いですからね。更に手厚くするには、お客様が見えてないところの問題解決をサポートするために、起きてる事実の収集がもっと必要かなと思います。トップだけじゃなくてミドルまで範囲を広げたい。トップの方はトップの悩みがあるし、ミドルの方はミドルの悩みがあります。今は一般社員レベルまで深くヒヤリングできているお客様は1社2社ですかね。ミドル層まで関われている会社とできていない会社の差はお付き合い年数の違いです。長くなるとじわじわと要望に応えたくなる範囲がどうしても広がるんで(笑)。

「こういうことってできませんか」とか「ここに力を貸してほしい」と言われると、それをどうにかできないかと考えてやりたくなるんですよ。それでいうと今後のビジョンは、今いるお客さんと長く続けるということですかね。ただし志のある会社さんでないと続かないです。お客様により良くしたいと思う気持ちがなければダメだし、かつ社員の方もそれに興味関心が高くないと。そういうクライアントにより深く寄り添って課題解決をしていきたいっていうことです。あとは……いつか阪神タイガースの経営にも関わりたいと思っています(笑)。

「仕事で人の役に立つ」ことを選び続けてほしい。

—— 最後に、挫折を経験した方や独立を志す若者に向けてメッセージをお願いします。

好きな言葉に「good to great」という言葉があります。この上ない最良を追い求めようという意味です。すでに今あるものは素晴らしいかもしれないですが、もっと良くするということはどんなことでもできるはずなんです。「良いね」じゃなくて「すごいね」と言われる領域に人生をもって行く。「より良く、さらに良く、もっと良く」と、基準をどんどん上げていって欲しいと思います。途中で満足してしまうこともできるんですけど、その先が常にあるのであれば目指した方が良いですよね。あとは「人のために尽くしなはれ」って感じですね。ビジネスの世界で良いか悪いかを決めるのは常にお客様なので、そのお客様への答えはいかにお役に立てているかということでしかないと思っているんです。仕事で人の「役に立つ」ということを選び続けていけば、良い人生になるんじゃないかなと思います。

株式会社Stand to you

設立 2019年
資本金 300万円
売上高 非公開
従業員数 3名
事業内容 ビジネスコーチング事業 / クライアントサクセス支援
URL https://stand-to-you.co.jp https://www.facebook.com/satoshi.okada.77
この記事が気に入ったら
いいね ! しよう