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【株式会社For A-career 浅尾 洋伸】数々の事業を経験してきた社長の想い「挑戦が増えれば、人が育ち、事業が増え、社会課題を解決できハッピーになる」

2023/05/25

Profile

浅尾 洋伸

株式会社For A-career 代表取締役社長

大学卒業後、保険会社で営業として勤務し、その後、人材紹介の会社に転職。どちらの会社でも営業成績トップを取り、2018年4月に株式会社For A-careerを設立。社員が2週間で辞めるなどの紆余曲折を経て、現在では人材系事業とエンタメ系事業を中心に展開している。

同社は、介護事業所の採用コンサル事業、ノーコードによるアプリ開発事業など、複数の事業を展開。「挑戦を当たり前にする」を掲げて活動していることで、注目を集めている。
そんな浅尾氏に逆境経験から得られた教訓・人生観について伺った。

アジアを代表する会社を作るために人材紹介以外の事業も展開

—— 御社の事業内容をお伺いできますか。

第二新卒のキャリア支援で立ち上がった会社です。私は元々保険会社に勤務しており、そこから人材サービスのメガベンチャーに転職しました。どちらの会社でも営業成績でトップを取り、26歳で起業しました。当時第二新卒の転職支援は市場的にも伸びており、まずはエージェント事業でスタートしたのです。

一期目はこの事業のみをやっていましたが、創業時から「アジアを代表する会社を作る」をビジョンとして掲げており、第二新卒の人材紹介だけでは難しいと感じていました。世界でトップを取るために、二期目から人材紹介以外の新規事業を展開しています。

しかし3期目でコロナがやってきます。。。経営的にもかなり厳しい状況に立たされました。「ピンチはチャンス」と言いますが、まさにそのタイミングで過去一緒に仕事をした面白く優秀なメンバーへ連絡したところ、次々とキャリアを捨てて、ジョインしてくれました。

そうして、ライブ配信を使ったイベント連動型広告、プログラミング言語が不要のノーコードによるアプリ開発、福祉業界特化型の採用コンサルティングなど様々な事業を生み出すことに成功しました。

エネルギーが尽きるまでずっと挑戦がしたい

私は何か特定の事業をやりたい気持ちよりは、「世の中に爪痕を残したい」という想いが強くて起業しました。私だけでなく、私と関わった人がどんどんチャレンジすることによって、社会に大きく貢献できるような事業が生まれることを目指しています。

世界平和や戦争撲滅、女性が活躍する社会を作ったり、高齢者の雇用機会を増やしたりなど、やりたいことを挙げるとキリがありません。ただ、私の人生だと残り30〜40年ほどしか働けませんし、全ての願いを叶えることは困難でしょう。でも例えば、私と一緒に働くメンバーが挑戦し、社会課題を解決する可能性はありますし、お付き合いしているお客様の挑戦を支援することによって、そのお客様が世界平和を実現するサービスを作るかもしれません。

私にできる事は、私に関わるみなさんが、当たり前に挑戦できるようにすることだと感じています。私もずっと挑戦がしたいです。どこかのタイミングで私のエネルギーが先に尽きるかもしれません。でもその時には「挑戦のバトン」をメンバーに渡せていると思います。

会社を作って2週間で全社員が退職したことがある

—— 逆境経験をお伺いできますでしょうか。

沢山あります!(笑)まず、会社を作って2週間で初期メンバーが全員辞めたことがあります。2018年4月に会社を設立しましたが、人脈も貯金もない状態での起業でした。ただ圧倒的な自信だけがありました。私ともう2人、ゲームが得意な社員を採用して3人で、e-sportと人材紹介を掛け合わせた事業で会社を設立しました。

「未経験でも教え込めば誰でも営業マンにできる」と自信を持っていましたが、起業当初、私は営業回りで朝から晩まで外出していたので、夜に帰社したタイミングで営業を教えようと考えていたところ、なんと2人とも仕事を切り上げ、帰宅していました(笑)。その後、2人は私と温度感が合わなすぎて退職をしました。「代々木にオフィスを借りたし、これからだ!」というタイミングで、2週間で私は1人になっていました。。。

あとはコロナ禍に突入した時も大変でした。当時、新規事業で飲食店や美容室の店内の空きスペースに広告を貼れるサービスを立ち上げたばかりで、飛び込みで多くの飲食店に行って営業していました。しかしコロナによって顧客が来店できない状態になり、新規事業はとん挫しました。

メインの人材紹介事業も、コロナ禍が始まった時にはどこの会社でも採用をストップしたので、売り上げが75%減になりました。200社ほど引き合いがあった会社の数も、10〜20社ぐらいになってました。特に第二新卒の未経験層の採用は早めに止まったので、本当に厳しかったですね。

経験よりもマインドを重視して採用

—— 御社の雰囲気をお伺いできますか

メンバー同士がかなり仲が良く、性格としても前向きで明るい。挑戦や成長をしたい人しかいないですね。社員には自信があります。その証拠に従業員160人のうち、20%は社員紹介によるリファラル採用です。社員から直接社風を聞いたことで興味を持ち、実際にオフィスを見ることで確信に変わって入社するケースが多いですね。面接で見ているポイントとしては、経験や学歴よりもマインドのマッチ度を重視して採用しています。

他にも、社内には任意で入れる部活動もあります。野球部やゴルフ部、キャンプ部などです。社員が自主的に部員を設立して、部員を集めて活動しています。私もゴルフとキャンプ部に入っています。キャンプは道具一式速攻で購入しました(笑)。

事業が生まれる環境に思いきって飛び込む勇気が必要

当社には起業志望で入社する方も多く、特に一期目のメンバーの半数が起業してます。他にも、自分で起業したけどうまくいかなかったメンバーも結構いて、そういう大失敗を経験していることが強みとなって、皆いまでは事業責任者を担っています!

当社に入社すると、事業拡大のスピードの速さから、一般的な企業の何倍もの濃さで経験値が貯まるため、市場価値が上がりやすいです。もしメンバーが転職するときにも、年収が上がる転職をしてほしいので、当社の環境をステップアップに活かして欲しいです。(転職してほしいわけではありませんが笑)

「地方から東京に出て何か成し遂げたい!」もし、このような若者が入社してくれたらとても嬉しいです。私は九州の高校と大学に通っていましたが、周りに起業家や事業家の人が全くいませんでした。そのままではチャンスがないので、起業したくて東京に来ました。その判断はよかったと今感じています。

一社目では保険のベンチャー企業でとても成長させていただき、その後も人材会社で成果を出せました。周りに切磋琢磨できる人がいたり、当たり前のように事業が生まれたりする環境に、思いきって飛び込む勇気が必要です。その勇気があって当社に入れば、新しい武器を手に入れた、新しい自分に出会えると思います。

ビジネスには高いスキルが必要という訳ではなく最終的には人間性が大事

—— 若者へのメッセージをお願いします。

社会で成功するために必要なのは、最終的には人間性です。何事にも感謝できて徳を積める人間になれば、成功するのではないでしょうか。私は親に自由に育ててもらい、また野球で感謝する大切さを鍛えてもらいました。大人になると、つい言い訳をしたりがんばらなかったりする人がでてきます。なので、できれば純粋な子供の心を持ったまま大人になった方が成功する確率は高いと思います。

先入観で物事を決めつけない柔軟性を持ちながらも信念がある人で、なおかつ人間性もしっかりしていれば、周りがどんどん応援してくれるでしょう。ビジネスには、高いスキルが必要という訳ではないです。

人を巻き込む力、説得する力、応援される力、そしてその土台となる人間性が大事です。みなさんも、ぜひ勇気を出して逆境を乗り越える経験をし、自らの人間性を磨いてください。そうすれば、きっと成功に繋がります。

株式会社For A-career

設立 2018年4月5日
資本金 5000万円
売上高 非公開
従業員数 130名
事業内容 人材紹介事業 ・採用コンサルティング事業 ・広告代理事業
URL https://www.f-a-c.co.jp/
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