人と組織の問題を解決するコンサル
—— Legaseed(レガシード)の事業内容について教えてください。
メインとなる事業は、人と組織の問題を解決する、人事コンサルティング事業です。特に新卒採用に特化したコンサルティングを行っており、企業の人事制度の設計や構築、社員教育などを担当しています。
主なお客様は、新卒採用を新しく始めたい企業や、逆に新卒採用を実施していても、なかなか人が集まらない企業が中心です。そうしたお客様の採用を見直す中で、事業計画の立案や、組織そのものにもメスを入れて、組織全体を変えるお手伝いをしています。
——客層には、どのような業種のお客様が多いでしょうか?
新卒採用が難しい、といわれている業界の方が多いですね。例えば建設業界や介護・福祉業界ですとか。他にも、お豆腐を作る機械を作られている企業や、橋に使うネジを作られている企業のように、少しニッチな業界の企業もおられます。
あとは、地方の企業も多くいらっしゃいます。地元の学生さんが都会に出てしまって、地元で新卒採用ができない、というお悩みを抱えられている企業も少なくないですね。
他でいうと、エンジニアのような技能職の採用にお困りの企業もいます。そうしたお悩みをお持ちの企業には、エンジニア採用に特化したコンサルタントに任せていますね。
——他企業の採用活動のサポートをするにあたって、特に意識されていることは?
お客様の業界のことは、事前に詳しく調べるよう心がけています。お客様から聞いた情報だけではなく、週末に自分で本を読んで情報収集して、そのうえでサポートを始めるようにしていますね。社内のコンサルタントにも徹底させています。
——そうした顧客の獲得経路は?
お客様が来てくれるルートは色々あるんですが、特に毎月・毎週弊社で行っているセミナーが最も多いです。他にもお客様から紹介をしていただいたり、自分が過去に出版した本を読んだ方が来てくれたりしますね。
逆に、テレアポのような新規営業にはあまり注力していません。社内には新規顧客の獲得に動いているセールス担当は4名だけで、ほとんどのお客様は事前に作っておいた仕組みで集客しています。
若手が活躍する、挑戦できる環境
—— 社風について教えてください。
現在Legaseed(レガシード)には、正社員・アルバイト含めて90名ほどの社員が所属しています。社員の8~9割は若手社員で、全体的にフレッシュな感じが強い職場ですね。勉強熱心な子が多いですし、お互いに高めあって成長していける環境だと思います。
——社内イベントなどはありますか?
イベントというより研修の分野になるのですが、「Legaseed(レガシード)アカデミー」という勉強会を開催しています。他社でも教えるようなビジネスマナーはもちろん、自社サービスをより理解するためのコンテンツも用意しています。講座のあとで実技テストを受けて合格しないと、新人は仕事に移れない仕組みです。逆に課題をクリアするのが速い人は、より多くの業務を任せてもらって、仕事の幅が広がりやすくなります。社内イベントなどはありますか?
イベントというより研修の分野になるのですが、「Legaseed(レガシード)アカデミー」という勉強会を開催しています。他社でも教えるようなビジネスマナーはもちろん、自社サービスをより理解するためのコンテンツも用意しています。講座のあとで実技テストを受けて合格しないと、新人は仕事に移れない仕組みです。逆に課題をクリアするのが速い人は、より多くの業務を任せてもらって、仕事の幅が広がりやすくなります。
——学びに関係するコンテンツが多いんですね。結果を出した人は、若手でも昇進できる環境なのでしょうか。
はい、実際に若手ながらリーダーの役割を担う社員もいます。一番早かったのは、入社して半年でリーダーになった人ですね。もちろん組織側の都合にも寄りますが、スキルや能力のある社員は、経験も年次も関係なく、どんどん挑戦させてあげられるようにしています。リーダーやマネージャーになりたい人にとっては、最適な環境ではないでしょうか。
学生のうちからレベルアップを望む人は、インターンシップを通してコンサルティングの仕事を経験することもできます。特に内定してから働きだすまでの期間でいかに成長できるか、を大事にしているので、やる気のある人は内定者期間から働ける準備をしています。
——福利厚生については?
福利厚生と呼べるかわかりませんが、オフィスにはこだわっています。健康面を意識してトレーニング器具を置いたり、自然をイメージした内装にしたりしていますね。最後のデザインはプロの方にお願いしましたが、基本的なコンセプトやイメージは、自分で考えました。以前のオフィスもそうだったんですが、私はオフィスを「社員が出社したくなる場所」にしたいと考えているんです。社員はリモートワークもできるようにしているのですが、それでも9割は出社して働くことを選んでいますね。Wi-Fiもあるし、椅子も疲れづらいものですし、オフィスの方が効率が良い、と考える人がほとんどです。
地球にとって価値ある人間に。
—— 経営において大切にされている考え方について教えてください。
自分が地球において、どんな価値を提供できるかを常に考えています。自分という存在は、誰にどんな喜びや感動を与え、社会課題の解決や理想の実現の役に立つか。極論を言えば仕事は、自分自身の力で価値を創造することだと思っています。
例えば野球選手なら、どの球団に入るかよりも、野球の世界で最高のパフォーマンスで活躍するのが一番大事。就職でも同じで、どんな会社に入るのが正解、というものは存在しない。受け身になって、会社が何をしてくれるかよりも、会社の環境やリソースをうまく利用して、自分にとっての充実や成長、幸せや豊かさをつくる方が大事なんです。
結局、自分が生み出したい価値が見えなければ、どこに所属しても大した結果は出せません。働くのは自分のためですけど、働く目的は誰かを喜ばせることだから、何を提供したいかを考えることを意識しています。いつまでも消費者の視点でいたら、何の成長もないでしょうね。
——その考え方に至ったきっかけなどはありますか?
高校1年のころ、父が他界したのがきっかけです。自分にとっては大事な父ですが、その父がいなくなっても社会は何も変わらなかった。その時、「自分が死んでも、地球って困らないんだ」と理解してしまって。じゃあ、自分にしかできない自分だけの価値を生み出せたら、地球にいる価値があるんじゃないかと考えました。
今やっている人材採用のコンサルティングでは、自分にしか生み出せない価値があって、多くの企業を成功に導けている。そうしているうちに今度は自分が死んだ後に同じ価値を生み出せるように、組織やチームというか、関係性をつくりたいという思いに至りました。それが今自分が生きている理由ですし、自分が生産者である理由なんだと感じています。
「なりたい自分」を、知ってもらうために。
—— 今後の展望について、考えていることはありますか?
人間はなりたい自分になれることを、証明したいと思っています。そのためには、まず自分がどういう存在としてありたいかを知らないといけません。人と情報との出会いがあって初めて、自分の理想が生まれると思います。
今後はリアルやネットだけでなく、仮想空間上で、国境を超えて色々な物に出会う機会をつくりたいです。野球少年がプロの選手になるための道筋が見えたら努力を続けるように、見通しがあると人はパワーが出る。最終的になれなくてもいいけど、自分の理想の人生を目指して、それを実現できる社会を作っていきたいと考えています。
後は今、私が描いているビジョンを、どう形にしていくかですね。エンジニアの力を借りながら、構想したものを実現させていきます。
——最後に、メッセージをお願いします。
大事なのは、自分にどこまで確信を持てるかです。自分に自信を超えた確信があると、何か制約や限界があったとしても、困難を乗り越えていける想いが出てくる。じゃあその確信はどこから来るかといえば、過去だと思っています。
過去に自分を信じられるような体験をどれだけしているか、自分との約束をどれだけ守ってきたかという経験が、確信を作ります。自分が決めたことを絶対にやるという確信があれば、未知の困難がでてきても、それを突破できるだけのエネルギーを出せる。確信を持てるような経験を積み上げることができれば、色んな事を乗り越えられると思います。