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【株式会社リアンコーポレーション 五嶋 伸一】全国一位の住宅販売実績を誇る社長の考え方は「住宅を売るだけではなく、感動を提供する」

2023/01/26

Profile

五嶋 伸一

株式会社リアンコーポレーション 代表取締役

幼少期に貧しい生活を経験し、学生の頃から強いハングリー精神を持つように。その後、住宅リフォーム会社の営業職を経て独立、代表取締役に就任した。
同社は、住宅販売を主とした会社。元々は住宅リフォーム会社として創業し、現在では新築住宅・住宅リフォーム・不動産の他に、福祉介護、相続支援の事業も手掛ける。新築住宅で全国一位、住宅リフォームの外壁塗装で販売実績が全国一位となり、業界からの注目を集めている。
そんな五嶋氏に逆境体験から得られた教訓について伺った。

派手さは無くてもお客様とずっと繋がっていけるような会社でありたい

—— 貴社の事業内容をお伺いできますか。

新築住宅販売が一番規模の大きい事業で、住宅のリフォーム・リノベーションの事業も手掛けており、他には介護福祉の事業もあります。弊社は元々リフォーム事業からの発展です。
そして事業を展開したり他事業を起こしたりしていますが、最初の動機は、やはり売上を伸ばしたいという気持ちが大きかったです。もちろん、その気持ちがあったからこそ、売上を伸ばすことができたとは思います。
経営なので売上を伸ばすことは大切です。しかしながら、当たり前ですがお客様に「ありがとう」と言っていただくことが一番大切で、それを子どもたちを授かってから改めて気づかされました。なぜなら、子どもたちに胸を張れる仕事をしなければならないからです。そのためには、お客様に喜んでいただき、感謝をされる仕事をすることが望ましいでしょう。
弊社の事業で売上の大部分を占めるのは住宅事業です。お客様からすると、住宅の購入が人生で一番高い買い物になる場合も多いでしょう。お客様にとっての、人生の一大イベントに関わらせてもらうわけですから、住宅を販売して関係を終えたくありません。たとえ派手さは無くても、ずっと繋がってお客様を支えていけるような会社でありたいです。

お客様に喜んでいただかなければ仕事じゃない

—— 貴社が採用で意識されていることをお伺いできますか

弊社では、お客様へのおもてなしを得意としています。もちろん住宅会社の経営としては、家を売らなければなりません。会社によっては、一軒の住宅が売れれば、歩合制で高い報酬を設定しているところもあるでしょう。そのため、販売が得意な人であれば、住宅販売は「稼げる職業」ではあると言えます。
けれども、一番大切なことは「お客様に喜んでいただくこと」です。そのため、採用ではお客様を喜ばせる資質を重視しています。お客様に喜んでいただかなければ、仕事じゃないのです。住宅を売るだけの企業ではなく、「感動提供をしている企業」であると、弊社は自負しています。

社員の働きに対して少し強過ぎるくらいのこだわりがあった

—— 逆境経験をお伺いできますか。

実は、私は幼少期にかなり貧しい生活をしていました。しかし、その結果、強いハングリー精神が養われました。強いハングリー精神のおかげで、社会に出てから成功することができたんじゃないかと思っています。
他にも成功した要因として、「こだわりの強さ」もあります。自分自身の仕事には当然こだわりますし、社員に対してもそれを求めていました。けれども、中には私のレベルに合わせられず、落ち込む社員もいました。社長の私が社員に指導すれば、自ずと発言力も強まりますから、それも原因だったのでしょう。社員の働きに対して、少し強すぎるくらいのこだわりがあったのです。
また、社員数が数百名を超える規模になってくると、私が社員全員の動きを捉えることは物理的に不可能です。それもあって、今では社員の指導を幹部に任せるようにしています。過去の経験を活かして、社員の育成には、あえて私は関わらずに、幹部の育成に注力するようにしています。

社員が「働きたい」と思う会社でなければならない

—— 今後のビジョンがあればお伺いできますか。

経営としては五カ年計画を作っており、もちろん年次の計画も作っています。ただ、計画通りに事が進む事だけが一番大事であるとは思っていません。無理なく目標を達成していける会社であることも大事です。そのためには、会社のブランディングが求められますし、社員が「働きたい」と思う会社である必要があります。
もちろん、経営として目標を達成することが一番望ましいです。けれども、その目標を達成するために、人として大切なことを忘れてしまってはいけません。例えば、嘘をつく行為や他人をないがしろにする行為は、断じて許されません。経営として、売上は当然大切です。けれども、まずは世間に、この社会に必要とされる会社でなければならないと思ってます。

地元である宇都宮での認知度向上を目指している

—— 他にもビジョンがありましたらお伺いできますか

住宅販売という性質上、なるべく高単価で運営しなければ経営を成り立たせることが難しいです。現状では規格住宅といったある程度のフォーマットに沿ったものを扱っており、あまり高収益を望めません。設計の技術力を向上させて商品のクオリティを上げ、商品単価を上げていくことも今後のビジョンとして持っています。
会社のブランディングを強く出して、認知度を上げていくこともビジョンとしてあります。例えば、弊社は宇都宮を拠点に活動をしております。もし宇都宮での認知度が30%になれば、経営はかなりやりやすくなるでしょう。少し前に調査したところ、宇都宮では弊社は12%ほどの認知度でした。やはり、もっと認知度を上げたいです。認知度30%、つまり3人のうち1人に弊社のことを知ってもらえる状況であれば、売上にも大きな変化が現れてくるでしょう。そのため、今は宇都宮での認知度30%を目指して頑張っています。

——認知度の向上のためにどのような取り組みをされていますでしょうか

リフォームの事業では年齢層が高いこともあり紙媒体を用いることもありますが、今ではほぼWeb媒体を活用しています。Webでの認知度向上においては、広告動画の効果が高いです。そのため、高単価商品用の広告動画をどんどんと流しています。また、地元の栃木県内の映画館ではシネマ広告も出稿して、認知度の向上のために取り組んでいる状況です。

世界を変えていけるだけの力が日本人にはある

—— 最後に若者へのメッセージをお願いします

私が伝えたいことは、日本に生まれただけでとても幸運であり恵まれているということです。海外には衣食住もままならない国や、紛争の絶えない地域があります。日本は治安が行き届いているので、海外に比べると平和と言えるでしょう。「日本に生まれて良かった」だけで終わらずに、やはり大人になってから社会に貢献することが大事です。
なぜなら、世界を変えていけるだけの力が日本人にはあるからです。相手を想う気持ちやおもてなしの精神などの真心のサービスは、海外に比べると日本は秀でています。相手のことを大切に想えることは、日本人の強みと言えるでしょう。その日本人の特徴である相手を想う気持ちで、この世界を支えていただきたいです。
日本の若者の多くは、自信が持てないと聞きます。でも、日本人には強みがあることをぜひ自覚していただいて、もっと挑戦してほしいです。そして、もっと社会を良くするために活躍して欲しいですし、日本の若者ならそれができると思います。まずは、何かチャレンジをしてください。そうすれば、世界を変える一歩になるでしょう!

株式会社リアンコーポレーション

設立 平成19年 8月
資本金 3千万円
売上高 非公開
従業員数 非公開
事業内容 住宅・マンションのリフォーム 不動産事業 介護保険法に基づく介護事業 新築工事
URL https://www.lien-co.jp/
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