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【株式会社アイデンティティー 今野 力】『純粋・素直・謙虚・やる気・本気・元気』この6つの若さの特権を持って自身の成長を目指して欲しい

2022/06/07

Profile

今野 力

株式会社アイデンティティー 代表取締役

『エンジニアファースト』を前面に押し出す株式会社アイデンティティーは2008年創業、現在14年目のIT人材支援(SES)の会社。

代表取締役である今野力様ご自身が元プログラマー。第一線で働くIT人材の求める事や困り事を知り尽くして、2030年には最大79万人IT人材が不足と言われている社会課題に対し、質の高いIT人材を社会に送り出すために株式会社アイデンティティーを運営されている。

2018年に3社のベンチャーキャピタルから出資を受け、2021年7月に東証一部上場の株式会社デジタルハーツホールディングスへグループインし、フリーランスIT人材が安心して活躍し、自身の能力を最大限に発揮出来る環境づくりを目指し、土日も休まれること無く日々ご尽力されている今野代表。

今野代表にご自身がこれまで培ってきたご経験と、さまざまな業界を目指す若者たちやこれから社会へ飛び立つ学生たちへの思いを伺った。

ますます需要の増していくIT業界でいかに優秀な人材を集客するか  (競合他社との差別化を図るための独自の手法)

—— 株式会社アイデンティティーのやっていること、他社との違い・特徴をお聞かせください

弊社ではSES(システムエンジニアリングサービス)におけるエンジニアの支援に特化した業務を行っています。

どんなビジネスもがいなければ成立しません。

そのための企業と人をつなぐ人材業界には紹介派遣広告請負と4つの大きな事業があります。

株式会社アイデンティティーはこの中の請負、IT人材だけに特化した請負事業を主たる業務としています。

そして、この事業がSES(システムエンジニアリングサービス)です。

さらにこのSESは大きく2つの形態、人材エージェント型とSler型のSES事業に分かれます。

弊社は人材エージェント型のSES事業を行い、企業様にIT人材を派遣する準委任契約の形態でエンジニアの皆さまに仕事をしていただいています。

当社のIT人材支援は、まずは『テクフリ(https://freelance.techcareer.jp/)』というメディアを通してフリーランスIT人材を対象に集客しています。

そして、メガベンチャー企業、大手企業などこれまで700社以上へ延べ10,000人以上のIT人材を送り、支援しています。

競合他社から差別化するための弊社の特徴は二つあります。

『ITフリーランスコンソーシアム(https://itfreelance.jp/)』ITFCという福利厚生サービスと『テクフリ(https://freelance.techcareer.jp/)』というサイトです。

一つ目の『ITフリーランスコンソーシアム』ITFCは一般企業における社会保障や福利厚生の無いフリーランスに安心、安全に業務に専念してもらえるように創設した福利厚生サービスです。

大手企業と提携し、たとえば『三井住友海上』によるケガや病気で働けなくなった時に最長で満65歳まで毎月15万円が給付される保険や、毎月定額の『出前館』のデリバリー優待券、HISの割引や優待などを受けれる特典などをITFCの会員に登録していただければご利用いただけます。

そして、これらの費用は当社が全額負担させていただき競合他社との差別化をはかっています。

似たような形態を持っている競合他社もありますが、業界全体の5%ほどです。

しかもその5%の競合は紹介で留まっており、無料で提供するのは当社だけです。

二つ目の『テクフリ(https://freelance.techcareer.jp/)』はフリーランスIT人材向けのIT案件・求人サイトです。

集客のためのSEO対策、広告戦略をこのテクフリで日々研鑽しており、他の競業と比較しても弾け劣らない集客を実現しています。

私たちがこれらのサービスやサイトを運営するのは優秀なIT人材獲得のためです。

IT人材業界では長い間、有効求人倍率(約10倍)は高水準のままで続いており、いかにして優秀なIT人材を獲得するかが課題なのです。

この二つの効果で当社の売上高は昨年比の1.5倍で増加しています。

さらに伸び行くIT業界で勝ち抜くための知恵と努力、そして経験した難局

—— どうしてエンジニアに特化したサービスを始めようと思ったのですか。

私のファーストキャリアがプログラマーだったからです。25年前のその頃からエンジニアの数は足らず、さらに伸びるテクノロジーにさらにエンジニアが足らなくなることが分かっていたからです。

アメリカではオバマ大統領が国力を上げるためにSTEAM教育を始め、日本でも2020年4月からプログラミング教育を始め、今後この業界の案件・求人数はさらに大きくなることでしょう。それは仕事がある、マーケットがあるからです。

ーー業界に入ってから難しいことはありましたか。

この業界で勝ち残っていくための争点は仕事情報である案件の獲得優秀なIT人材の獲得です。

仕事・案件量の多さから安易に参入する企業が多いのですが、質の高い情報獲得と優秀なIT人材の獲得はそんなに容易なものではありません。

株式会社アイデンティティーでは14年間に積み上げてきた地道な努力とITFC並びにデジタルマーケティングによる優秀なIT人材の集客で競合他社との差別化を図ってきました。

ーー過去辛かった難局をお聞かせください

2回ありました。

1回目はもともとIPO(株式上場)を目指していましたがSESだけでの上場ではなかなか時価総額を上げることが出来ず新規性のある事業としてこのandroidのアプリケーションをエンジニア3名とレイヤー1人で『百本ノック』と称して作り始めました。

登場したばかりのandroidでしたから市場はブルーオーシャン(競争相手のいない未開拓の市場)だったので東証一部上場のアドウェイズの出資を受けるまでに成長したのですが、新規事業で始めたソーシャルゲームの売上が思うように上がらず、その時に一回目のキャッシュフローの危機を経験しました。

2回目は、これもIPOを目指してSMBCベンチャーキャピタルなどベンチャーキャピタル3社に約4億円の出資を受けて新規IT人材サービスを新規事業(techcareer https://techcareer.jp/)に加えて事業展開したのですがこの新規事業も思うように売上げを上げることが出来ませんでした。

キャッシュフローの危機は早くから見通しがつきますから一年も前から胃が痛くなる思いをしました。

これらの経験は土地勘のある領域での事業を行う事、新規領域であるブルーオーシャンを見つける事が大切であると教訓として残り、自身のビジネスの勘所は研ぎ澄まされてきました。

求める人材像と若者たちのこれからの心構えとして

—— どんな人材を求めますか

株式会社アイデンティティーは新卒採用主体で2022年4月には13名の採用をしています。

この10年間ほど新卒の学生を見ていて思う事は純粋・素直・謙虚・やる気・本気・元気を持っている学生には伸び代があります。若さの特権ともいえるこの6つの気持ちを持った人材を求めます。

グループ会社の中では株式会社アイデンティティーが成長率の上位の会社です。しかし、残業は日に一時間あるかないかほどです。そのようななかでも自身で成長を目指す人間は、時間外でも自身で自己研鑽をすることでしょう。自身の成長を望むには自己研鑽のために自身の時間を使うことを厭わないことです。私も土日も正月も仕事をする人間です。

圧倒的な成長を目指す人間と親和性のある会社だと思います。

ーー最後に学生、若者たちへの言葉をお願いします。

学生にはアルバイトではなくインターンをやるようお勧めします。アルバイトで単なるオペレーターで終わるのではなくインターンとして社会人と同等の仕事に就いて企業の実際を知るべきだと思います。

私は学生の起業に携わったこともありますが、早いうちに起業にチャレンジして、実社会を経験することも社会に出て行く一つの方法だと思います。

働く人生を20代、30代、40代、50代と4つに区切ると20代が一番体力もあり吸収力もあります。

20代ではしっかり基礎を身に付けて30代、40代で応用力を付けるべきです。20代での努力は仕事の量も質も上げて自身のクレジット(信頼)を高めて、ひいては自身の生涯賃金を上げることになります。

是非、この20代に自身のために努力していただきたいと思います。

 

株式会社アイデンティティー

設立 2008年8月8日
資本金 420,899,727円(資本準備金含む)
売上高 非公開
従業員数 非公開
事業内容 プラットフォーム事業 ITリソースサポート事業
URL https://id-entity.jp/ https://freelance.techcareer.jp/ https://itfreelance.jp/
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