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【トヨクモ株式会社 山本 裕次】熱くなれる課題にチャレンジせよ、失敗大歓迎のチャレンジ精神を持て!

2022/05/30

Profile

山本 裕次

トヨクモ株式会社 代表取締役社長

『情報サービスをとおして、世界の豊かな社会生活の実現に貢献する』という企業理念のもと、何でもできるが複雑でわかりにくいサービスではなく、シンプルで誰でも使えるサービスの提供を生み出すトヨクモ。
関西大学工学部管理工学科卒業後、野村證券、ドレスナークラインベントン証券を経てサイボウズネットワークス、サイボウズスタートアップスなどの社長を歴任された。
現在トヨクモ株式会社をリーダーとして牽引する山本裕次社長にトヨクモの目指す先と若者への熱い思いを伺った。

企業向けの情報システムを構築する

—— 会社の事業内容を教えてください

企業向けの情報システムを作っています。現在提供している中心となる大きなカテゴリーは3つです。

①安否確認サービス 災害発生時の従業員、職員の状況を確認・認識してそのあとにどんな対策を講じるか、それをもとに議論に活用できるサービスです。

②kintone連携サービス 業務改善プラットフォームであるサイボウズのkintoneをさらに使い易く、幅広くご利用いただくために提供するkintone連携サービスです。

幾つか用意している連携サービスですがその中でも好評なプリントクリエーターkintoneアプリに登録されたデータを利用して、請求書など一般的に使われる帳票をきれいにストレス無く印刷するためのサービスです。

それからフォームブリッジ、web上に公開するフォームを作成できるサービスです。皆さんご存じのところでは、東京都のコロナの『感染防止徹底宣言』の 虹色ステッカーがこのフォームブリッジを使って必要事項を入力して作られています。

運用・設定の代行をトヨクモが請け負うわけではなく、行うのはシステムの提供だけ、あとはお客様が考え、思いを実現していくのがこれらの連携サービスです。

③スケジューラー グループのスケジュール管理を目的として提供しながら、外部の方との日程調整も可能にしたシステムです。社外の方との日程調整と社内のグループウェアをひとつで行えるものは他社においてもこれまでありませんでした。それを初めて可能にしたニッチなサービスです。

この3つの主力事業のうち、現在はkintone連携サービスがサイボウズの売り上げ増に引っ張られて現在のところ一番の売上を上げています。

ユーザー様を選ばずに豊かな社会生活の実現に貢献する

—— どんな人材を求めますか

適材適所を大切にしたいので、必ずこうあって欲しい、という希望はありません。しかし、しっかりコンピューターサイエンスを学んだプログラマーは常に欲しいと思っています。マーケティングでは新卒を毎年約5名、中途採用も継続して採用を行っています。新卒採用において、昨年までは人材紹介会社を利用していましたが、今年からは自社でアプローチから採用までを行うことにしました。多くの応募者とのwebでの面談の日程調整には大いにスケジューラーが役に立ちました。弊社の企業理念と言いますか、私たちの目指す考え方にあった気持ちを持つ方と共に働きたいと思います。日々の生活においてITに縁遠いユーザー様にも安心して利用できるサービスを提供するという目的を共に目指していただきたいです。

海外事業からインスタそして東日本大震災を契機にクラウドサービス事業、常にチャレンジする

—— これまでの大変だったご経験を聞かせてください

私のサイボウズへの入社は、サイボウズの子会社の社長となることを前提としていました。

2001年にサイボウズネットワークスという今は無くなっている会社の社長に就任しました。中小企業にグループウェアをサービスとして提供する会社だったのですが、事業の立ち上げをしている最中、本体であるサイボウズの成長がストップし始めたため、サイボウズに戻り、パートナービジネスを立ち上げたりと計画通りの活動ができない大変さはありました。

ほかでは、海外での事業展開が難しかったですね。世界において日本のマネジメントの考え方が根本的に特殊なのです。日本以外ではミッションが明確であり、日本のようにアウトプットまでのプロセスの確認や報告を重視していません。活動プロセスが見やすいソフトウェアの世界展開は思うようにいきませんでした。中国が唯一成功した国なのですが、その多くは日系企業での展開に留まっていました。

しかし、そこで立ち止まるわけにはいかず、世界にサービスを提供していこうというサイボウズが持つ理念に即して新しい会社を立ち上げさせてもらいました。世界に通用するものを作ろうと立ち上げたのがトヨクモの前身であるサイボウズスタートアップスでした。2010年に立ち上げたこの会社では言語は関係しない合成写真サービスを展開しました。インスタグラム同様のSNS型の写真共有サービスでwebパーツを簡単に合成できるサービスでした。

2011年に東日本大震災と共に転機がやって来ました。それまでクラウドサービスが根付かなかった日本で社内に置く事が常識だった情報が津波に流されてしまったのです。クラウドという概念が日本の企業内でも起こり始めました。このタイミングでクラウドサービス作りを目指してこれまで培ってきた知識、ノウハウを活かさない手はなく日本国内向けのクラウドサービスに業務を切り替えました。

そして、国内の企業向けに新しいクラウドサービスを量産しながら、三年後にサイボウズからMBOし、現在のトヨクモに至っています。

ーーこの先に再び海外事業での展開もお考えですか

いずれはやりたいと思っています。タイミングをみて過去に経験した事、つかめた事を活かしたいと思っています。そういった先も見据えて語学に長けている人材の採用もしており、タイミングがやって来た時にチャンスを逃さないようにしたいと備えています。ただ、今はまだその時期ではないと思っていますので、国内で売りやすいものを売っていこうと考えています。

ーー逆境においての経験で学びはありましたか

思った通りにいかないことが山ほどあった中で、一つ一つに取組ながら経験したことは、あきらめない事、二手三手の先を読んでどうするか考える事、良くなるまで続ける事でした。そして大きかったのは、違うと思った時点で180度方向転換する勇気でした。たとえば子会社としてサイボウズより100%の出資を受けていた頃にはたくさんのサービスを創り出すことが業務で年間に4つほどのサービスを作っていました。しかし、MBO後は、6つのサービスをお客様に頭を下げながらサービス終了させ撤退しました。会社を永続させるための選択と集中でした。終結させるための決断は『お金』でした。

社員と共に企業成長を目指す 

—— 将来の展望をお聞かせください

私たちの会社は“ITの大衆化を目指す会社”です。今はまだ3つサービスを中心に事業展開していますが、いずれは100くらいなど、多くのサービス提供を目指します。一つ一つのサービスを複雑にはせず、高機能化は目指しません。お客様に試していただき、気にいったら利用いただけるようなサービス、初心者向けのサービスをたくさん作ることを目指します。

ーーこれからの課題をお聞かせください

今のところ特に無く、粛々事業を進めて行くだけです。現在は理想的な成長をしています。理想は140%から150%の成長率と考えています。その程度であれば、既存のメンバーで対応可能で、メンバーの成長も一番実感できる。それ以上になるとどうしても問題が多くなり、新たな中間管理職の追加が必要になってきます。現在の社員と共に会社を伸ばしていく方がリスクも小さく継続できると思っています。

ーー最後に若者へのメッセージをお願いします

チャレンジして欲しいです。何に一番熱くなれるかを早く知り、熱くなれることにチャレンジするのが理想です。若いうちの失敗は、多く経験した方がいいと思います。

弊社ではスピード重視を掲げ、素早い対応を一番に考えています。そのため、失敗もありますがスピードで補うスタイルです。会社はチームで対応するものですので、同じ個性の人はあまり求めていません。適材適所、他人と違うキラリと光る個性を持った人材に魅力を感じます。

トヨクモ株式会社

設立 2010年8月
資本金 380,025,000円(2021年6月末)
売上高 1,576百万円
従業員数 40人
事業内容 クラウドサービスの開発/提供、新サービスの開発と運用
URL https://toyokumo.co.jp/jobs/interview/
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