MiraError(ミラエラ)

【ココザス株式会社 安藤 義人】与えられた仕事を全力で楽しむ!人生の選択肢を自分自身で選べるように

2022/05/23

Profile

安藤 義人

ココザス株式会社 代表取締役 CEO

高校に入学後およそ3ヶ月で自主退学を選び、15歳からさまざまな仕事に従事する。詐欺被害に合ったり、ホームレス生活を経験したりと波乱万丈の人生を歩んできた安藤氏。自身がお金や仕事、住まいに困窮した経験から、世の中のすべての人々が自分の人生における選択肢を自ら掴み取れる社会を目指し、ココザス株式会社を起業。代表取締役に就任した。

同社は「資産形成」「転職支援」「住宅購入支援」の3つの軸とした、ライフデザイン事業を展開。ライフデザイン事業を展開。専門知識を有するプロのアドバイザーが第三者的な立場でアドバイスを行い、顧客のライフプラン実現をサポートしている。3つの事業領域にわたってライフプランに重要な「お金」「仕事」「住まい」をすべてサポートできることを強みに生涯にわたって共に歩むパートナーとして尽力中。2021年度には資産形成コンサルティング会社のサポート満足度で1位を獲得し、今後さらなる発展が期待されている。

そんな安藤氏に3つの事業を営むようになった背景や「ワクワク、生きる」という理念が生まれた理由、学生がやりがいのある仕事と出会うために必要な要素について伺った。

「ワクワク、生きる」ために必要な3つの軸

—— 現在行っている事業内容についてお伺いしたいと思います。

弊社では「個人向けのライフデザイン事業」として、個人の方の人生設計のお手伝いをしています。ライフデザイン事業は、お客様の「お金」「仕事」「住まい」という3つの軸で問題解決や情報提供を行っているものです。具体的には、資産形成コンサルティング業、有料職業紹介事業、不動産業の3つの事業を展開しています。

――「ワクワク、生きる」という企業理念に対する思いについてお聞かせください。

「ワクワク、生きる」というのは弊社の企業理念であり、存在意義そのものです。背景には、より多くの方に選択肢を自分で選べる人生を掴み取ってほしいという思いがあります。人生におけるすべての選択を自分ですることこそが、私自身の思う「ワクワク、生きる」につながるものです。人生における選択肢をすべて自分でできるようになるには、まずお金の不安から開放され、ある程度自由に金銭を使える状態であることが大切だと考えています。

たとえば、5千円しかもっていなかったら旅行に行きたいと思っても行けないですよね。これが仮に10万円もっていたら、それなりに良い旅館に泊まることができる。重要なのは「良い旅館に泊まること」ではなく、5千円の宿も10万円の宿も選べる状態にあること、なんです。自分で選択するためには、どうしてもお金というのは避けては通れないものですよね。

だから、資産形成を通じてお客様のお金に対する不安をなくして「金銭的に余裕のある人生を掴み取っていただきたい」という想いで起業したのが弊社です。選択肢を自分で選べる人生を歩むには、経済面だけでなく精神面の余裕も必要になります。

「仕事を辞めたい」と思ったときに、辞めることができるのも選択肢のひとつですよね。経済的に余裕があっても精神が安定していなければ、仕事を辞めることへの不安で選べなくなってしまうでしょう。そのため、弊社では経済面(お金)と精神面(心)の両方を満たしていくことこそ「ワクワク、生きる」につながっていくと考えています。

3つの軸のうちのひとつとして行っている「仕事」に関しては、有料職業紹介事業という事業に分類されますが、弊社としては「転職支援」という認識です。一般的な転職エージェントが「企業に人材を紹介する」スタンスなのに対して、弊社は「お客様に仕事を紹介する」ことを意識しているので、向いている方向が異なります。求職者に寄り添い、事業を行っているからこそ「転職支援」という伝え方にもこだわっています。より働きやすい会社を紹介することで、お客様の不安解消や豊かさの向上につながっていくと思っています。

もうひとつ「住まい」の事業に関しては「できれば住みたい家で暮らすことができた方が、人生も満たされる」という観点から、より良い家に住むための方法をお伝えして、より良い条件で住宅を購入、賃貸契約できるようにサポートしています。一見すると「お金」「仕事」「住まい」はそれぞれ独立した事業に見えますが、経済面や精神面の豊かさを向上させるという弊社の理念に照らし合わせれば、理にかなった事業展開となっています。

「お金」「仕事」「住まい」すべてに困窮していた過去

—— 「ワクワク、生きる」という理念が生まれたきっかけについてお伺いできますか。

弊社の企業理念は、起業後に掲げたものではなく会社をつくったその日に決まっていたものなんです。この理念が生まれた原体験は起業よりも前の段階で、私自身がまったく「ワクワク、生きる」ことができていなかったことが影響しています。

先ほど挙げた「お金」「仕事」「住まい」のすべての面で困窮している状態でした。実は、私自身は高校入学後、3ヶ月ほどで自主退学しています。15歳で働き始めてからしっかりと収入を得ることができた時期もありますが、投資詐欺のようなものに騙されることもたくさんありました。お金の失敗をたくさん繰り返してきたんですね。

一時期は借金することもあったほど、お金に困っていました。お金がないと精神面がだめになってしまう、というのは私自身が実体験として経験したことなんです。お金がなくて精神的に余裕がなかった当時は、両親に対する感謝の気持ちも、恋人への優しさももつことができず、自分のことで精一杯になってしまっていました。そのような経験から、経済的に満たされれば、精神的にも満たされるのではないか、と考えるようになったのが現在の理念が生まれたきっかけです。

「仕事」に関しては、私自身さまざまな仕事に従事する中で、心の底から満足いく仕事ができたことがありませんでした。満足した仕事ができていないと、自分の仕事に自信がもてず、しっかりと稼ぐこともできなくなります。満足いく人生をおくるために、仕事も重要な要素のひとつだと感じました。そして「住まい」に関しては、実家を追い出された経験やホームレスになった時期もあったんです。「こんなところに住みたいな」という理想はあっても、実現するにはお金が必要ですよね。そのためには自信をもって働ける「仕事」も重要です。私自身が「お金」「仕事」「住まい」の3つのことに対して、苦しんできた経験がたくさんありました。そのような中で「ワクワク、生きる」にはどうすれば良いだろうと考えて転職してもやっぱり思うようにいかず、それなら自分でつくるしかないと考えてできたのが現在の会社です。

大切なのは 「天職を探す」のではなく与えられた仕事を「全力で楽しむ」こと

—— やりがいのある仕事に出会うには、どうすれば良いのでしょうか。

私自身現在、採用の最前線に出ることが多く、学生さんとも話をする機会もたくさんあります。学生さんと話していて最近感じるのは「良い会社が見つからない」という人が多いのですが、私自身は「どんなことであっても楽しむ努力をする」ということが一番大切だと思っています。人生において発生する出来事は、自分でコントロールすることができません。しかし、起きた出来事に対する意味付けは自分でできるので、そこですべてが変わります。「なんでこんな部署に配属されちゃったんだろう」と考えるよりも「与えられたチャンスだ」と考えて仕事をしていれば、悩んでいる人と比べてパフォーマンスの差が大きくなりますよね。だからこそ「天職を探す」という行動に意味はありません。私自身は、高校入学と同時にラーメン屋でバイトをはじめたのですが、当時お店の一日の売上や人件費、客単価などのすべての数字が頭の中に入っている状態でした。たとえば、1時間をアルバイトとして働いていたら「早く1時間終わらないかな」という思考になってしまいますよね。将来的に仕事で結果を出したいと考えているなら、与えられた時間の中でお店の誰よりもお店のことに詳しくなれば、その経験は必ずほかのところで活かすことができるんです。だからこそ、今ある状況をどれだけ楽しめるかにかかっていると思います。そうすれば、どんな仕事でも好きになるし、自ずと結果もついてくる。結局仕事の根本というのは、とにかくまず楽しんでやることにあります。楽しむ努力はどのような仕事でもできますし、楽しんでいればお客様も、社員もついてくるようになるんです。だから、愚痴や不満をいっているうちは一生幸せになれないと本気で思っています。

――なぜ、そのような考え方をするようになったのでしょうか。

ずっともっていた考え方ではありますが、結局は「命に対する意識の違い」だと思います。限りある命を燃やしたい、と思っていたので、若いときは生き急いでいましたね。もし自分が若くして亡くなったとしても、後悔のない日々を過ごしているかという、時間や命に対する向き合い方の違いから思い至った考え方だと思います。身近なところで、若くして亡くなった会社の社長さんを見てきた経験もあるので「人って亡くなるんだ」というのを感じる機会が多くありました。そんな経験から自然と身に付いていったんだと思います。

 ――学生にとって就活というタイムリミットが迫る中で、どのように自分探しをしていけば良いと思いますか。

私自身は「自分探しに終わりはない」と思っています。強い言い方をすると「学生のあなたが自分探しを今どれだけしたところで、大した自分には出会えないよ」と思うんですね。人生経験を積んでたくさん失敗をして、わかってきてこそ本当の自分探しは終わっていくと思います。学生のうちの自分探しは、今後変わっていくものに対して悩んでいる状態なので、そこに時間をかけるのはもったいない。ある程度やりたいことが決まったらまずトライしてみて、違うなと感じたら辞めて、また次の仕事をやればいい。これが自分探しですよね。行動が伴っていなければ意味がないんです。私は、自分探しを今するくらいなら、就活を頑張った方が良いと思います。大きな目標や夢を叶えるには、手の届かないことにばかり目線を向けるのではなく、まず今できることからやるという感覚は忘れないようにして欲しいですね。「自分の人生をなんのために使うか」というのは、いろいろなことをやってみてクリアになることなので、まずは行動することが大切だと思います。

会社が大きくなれば社会が豊かになる「確信」がある

—— 今後御社が実現したい目標や、採用したいと考えている人材のイメージはありますか。

弊社が目指しているのは「世界中の人々が自分で選択肢を選べる人生を掴み取れる世界」をつくることです。具体的な数字の目標としては、今後30年程度をかけて時価総額1兆円の会社をつくりたいと思っています。これは、私自身が命をかけてやっていることなので、それくらいのことを目指さなければ何もはじまらないなと思っているからです。弊社の規模が大きくなれば、社会が豊かになる自信をもっています。世の中には、金融犯罪や投資詐欺のようなものがたくさんあって、年間で数千億円単位の被害額が出ている。弊社が正しい金融知識を無償で提供していれば、弊社の規模が大きくなるほど世の中における投資の失敗を減らすことにつながるはずです。そのような考えから、企業を大きくしていきたいと考えています。

 弊社では、何時から何時まで働くか、いつ休むか、どこで働くかまですべて社員それぞれに決めてもらっています。自分で決められる人にとっては、最高の環境なんです。将来的に人生の選択肢を自分で選べるようになるには、ある程度仕事を頑張る必要があります。新卒で入社した段階で頑張っていれば、65歳から頑張りはじめるよりも残りの長い人生がより良くなる。なので採用の際には、仕事を人生最大の趣味にして、少しでも早く成長していきたいと考えているのであれば、弊社では自分ですべてのものごとを決めて行く力を身につける環境を提供できますよとお伝えしています。もちろん、それなりにハードに働くことにはなりますけどね。自分で物事を決めて裁量権をもってやっていきたいという人であれば、働くのに最適な環境だと思います。

ココザス株式会社

設立 2016年7月11日
資本金 3,000万円
売上高 非公開
従業員数 22名
事業内容 個人向けライフデザイン事業(資産形成/転職支援/住宅関係)
URL https://cocozas.jp/
この記事が気に入ったら
いいね ! しよう