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【株式会社イシド 石戸珠算学園 沼田 紀代美】「いしど式そろばんメソッド」でそろばん教師の新しい可能性を切り開く

2022/03/23

Profile

沼田 紀代美

株式会社イシド 石戸珠算学園 代表取締役社長

北海道出身で、20代は幼稚園や障がい児施設に勤務して、結婚を機に専業主婦となり八千代市に転居。
「石戸珠算学園」の折込チラシを見たことがきっかけとなり、1999年に株式会社イシドに入社。
複数の教室に勤務したのち、入社半年で佐倉市と千葉市緑区の教室長に就任すると同時に、インターネットそろばん学校設立の中心メンバーに抜擢され、フランチャイズ事業などに携わり、常務取締役を経て2011年に代表取締役社長に就任。

同社はそろばん教育事業をメインとしており、直営教室「石戸珠算学園」の運営や加盟教室への教育ノウハウの提供を行っている。
また、インターネットそろばん学校の開発・販売、珠算教師資格コースの運営、新規開校を支援。
Web制作や広告のクリエイティブ制作、グラフィックデザイン制作などのプロジェクトの企画・制作をワンストップで提供しているのが特徴。
エンジニアリングサービスとして、クライアントのプロジェクトに参画しシステム設計、開発、保守運用などを担当している。

専業主婦であった沼田さんが、どのような経緯で代表取締役社長にまで上り詰めたのかについて話を伺った。

子供たちが興味を持ってそろばんに通える環境を整えている

—— いしど式はどういうところが特徴で、どのような事業を展開しているのかについてお伺いしたいと思います。

私達の教育理念は夢を育てることと考えており、夢を持たなきゃいけないっていうことはないけれど、夢があると人生を楽しめると思っています。

ただ、今日本は本当に夢がないっていう子供たちがすごく多くて、なぜ夢が持てないんだろうと考えたとき、成功体験を積んでいないこと、自己肯定感が低いことが原因だと感じております。

学校のような一斉教育の場合、どうしても人によってできた・できないっていう形になってしまいがちです。

でも、いしど式は個別対応であるため、自分ができるようになったら次に進みますし、できなければ何回も繰り返すことによって、人と比べなくても自分ができたらいいんだという自己肯定感を高めながら、個別対応等でスモールステップで必ずできるように教えるのが特徴です。

そういう教育方法を実行していくことで、必ずできるようになっていくと考えております。

学校では一対一で、この公式はこうでこういう計算で解くことができるんだよって言われても、理解できなければ置いてきぼりにされてしまいます。

 

–子供たちは何か迷惑をかけてしまうと考えてしまうかもしれないですよね

でも、私達はその一対一の指導で必ず見本を見せて、同じようにやらせて失敗しないように、先生がアドバイスというかレクチャーしているので、必ず「こういう風にしてやってごらん」と言うと必ずその子はできるようになります。

これを繰り返していくと、もしかしたら天才かもしれない、すごいできるぞって思うことが増え、イメージコントロールという手法を使いながら、幼児から楽しく学べて右脳開発ができるというそろばん教室のメソッドになっています。

計算方法としては必要ないと考えており、人間の頭を鍛える方法として最強だと思っています。

 

–広告などを活用して、お客様に知っていただくことが多いのでしょうか?それとも、ご紹介などの形で広がっていくことが多いのでしょうか?

広告も出していますが、圧倒的に口コミによる利用が多いですね。

直接、誰々さんのご紹介ですっていう方が、同じクラスのお友達が利用されていて親御さん経由でのご紹介が多く、全体の7~8割くらいが紹介です。

子供って、自分の頭に浮かんだことを言葉にして言う傾向があると思っていて、幼稚園児が遊んでいるときに、かけ算九九の練習とか始めると声を出していますよね。

周りのお母さんが「何でかけ算九九なんて覚えてるの?」となってびっくりするじゃないですか。

しかも、子供のほうから楽しんで勝手にやってるとか言われたら、みんな学ばせたくなるじゃないですか。

実際に見学に来て頂くと、本当に小さいお子さんたちがすごい集中して練習をしている姿を見てまず驚かれてます。

うちにいる子達がいる授業参観に行かれると、その子供たちが大人でも電卓を使わないとできないような計算をスラスラと解いていると、それを見た瞬間に入学しますって言ってくださることが多いです。

専業主婦になってはじめてわかった「働くことの意義や楽しさ」

—— 今までの人生の中で、これは大変だったというエピソードはありますか?

実はないんですよ。

こうしたら喜んでもらえるだろうと思うことを実行しており、本当に喜んでいただいているから辛いと思わないんですよ。もしかしたら能天気なのかもしれないですが。

ただ、20代はやりがいがある仕事をしていましたが、やはり辛かったと考えています。

いろいろな制限がある中で、当然うまくいかないこともありましたし、楽しいと思いつつも思い通りにいかないことに対して、すごく辛くてやめたいとなったりしたこともあります。

その中で、好きなことを捨てずにという想いは持ち続けています。

教育業って有給休暇を自由に使えないことが多いです。

幼稚園の先生は、風邪をひいても二日酔いでも鬼ごっこしなきゃいけないことがあります。

そんな生活だったので、自由に好きなことして暮らせる、解き放たれたように好きなことだけで生きていきたいという想いを持っていました。

なので、結婚したことで専業主婦になることができ、フリーの時間ができてとても嬉しかったです。。

ただ、楽しかったのは3ヶ月くらいなもので、4ヶ月目ぐらいから、自分はこの世の中に存在していなくても困らないということをすごく強く感じました。

 

年数が経つことで辛さが増し、自分が今死んでも身近な人だけは悲しむけど、社会の損失にはならない。

そんな風に考え始めたタイミングで、今の会社の方と出会いました。本当に教育方針が素晴らしくて自分が求めてる教育に近いと思って入社しましたが、多分病んでたんだと思います。

入社後、やることがないのでコピーをして欲しいと指示され、コピーをしてホッチキスして持っていったら「ありがとう」と言われたことがあります。その時、人に必要とされたと感じすごく嬉しかったことを覚えています。

30代になってから、働くことによってお金を得ることではなく、自分が何かをしたことで相手に喜んでもらうっていうことをダイレクトに感じました。

教室を運営して生徒さんを指導することもそうですし、会社として新しい製品を作ってプロモーションしたり、教室展開をしていくことですごく喜んで頂けることが増えていきました。フランチャイズ展開に関しては、それを見て自分たちもやりたいからやり方を教えて欲しいという方が増え展開していくことが出来ました。

全部必要とされることをサービス化しているので、もちろんうまくいかないことはありますが、そこに対して、うまくいかなかったらもっといく方法があるのではないかとプラス思考で仕事に取り組んでいます。

一番反抗的であった社員が役員に抜擢されることに

—— 沼田さんは元々トップに立ちたいという思いはあったのでしょうか?最も反抗的な社員と思われた時期もあったようですが?

何かをやらせてもらえる、やらせてもらえるなら何か成果を残してチャンスを与えてくれたら成果残して返したいと思いながらずっと続けておりました、だからひたすらに、一生懸命やってきたからこそ、経営に関する知識も経験もない私を後継者に指名してくれたんだと思っていました。

けれど、ある時、後継者に指名した理由を「最も反抗的な社員だったから」と創業社長が答えていて驚きました(笑)とにかく、一生懸命だったんだと思います。

 

–打診をされたときどう思われましたか?

 

正直、最初は冗談だと思いましたよ。

創業者の息子さんも別のお仕事はしていたけれど、いらっしゃいましたし。

ですが、課長職から、役員に上がるタイミングにおいて具体的な話とかも出てきて、将来は任せたいと考えているからと言われ、会社の財務なども勉強しなきゃいけない状況になり、今まで知らなかったことを学ぶことになりました。

まだその段階では経営の経験も何もない状態で、経営者とって何をしていくことが正しいのだろうと考えておりました。

海外にも事業展開してグローバルに「いしど式」が普及している

—— 今現在、海外でもいしど式が伝わっている印象がありますが、将来的に沼田さんはどのように展開をしていきたいと思っておられるのでしょうか?

国外も含めて、280の教室を展開していますが、まだまだ日本国内も海外でも少ないと感じています。

習いたいけど習えないという方が大勢いらっしゃるので、当教室の展開だけでなくITを使ったオンライン指導を広げていく必要があると考えています。

また、せっかく習ったけどそろばんってつまんないよねとか、挫折したと言われることがないように、楽しく興味を持ってやれるようなやり方をもっと増やしていきたいと思っています。

海外では、そろばんが特に雇用の創出になると実感しています。

雇用の創出ができて、子供たちも基礎学力を付けることができるので、世界の教育に貢献も可能です。そうなっていくことで自信を持った子が増えていけば世の中って変わっていくと考えます。

 

–今後、事業展開をしていく上で課題に感じていることはあるのでしょうか? 

 

色々ありますが、特に採用はもう四苦八苦しながらチャレンジしている状況です。

 

–採用される際は教育業界でそろばんをやっているという方を採用されているのでしょうか?

 

そういう方が多いですが、弊社と同じ考えを持っている方であればどなたでも採用していきたいと考えており、現在でも未経験の方を採用させて頂いております。

ですが、そろばんの経験が全くない方が、教育分野で仕事を探していてそろばんというのは、なかなか選択肢に上がらないのではないかと思います。

そのため、昔は大手求人サイトを使用していましたが、大手と肩を並べても結局知名度の低いそろばん教室は広告では難しく、弊社をダイレクト検索してきてくれる方が多い状況です。

なので今はオウンドメディアを強化しようという形で、自社メディアに結構力入れて募集をしています。

臆することなくチャレンジしてチャンスをつかんでほしい

—— 若者へのメッセージやこのようなことを行ったほうが良いというアドバイスがあればお願いします。

人生の最後に後悔するのは、やりたいのにやらなかったことを後悔するってよく言いますよね。

ですが、そんな発言で狭めているのは自分自身であると思います。

20代は本当に可能性が広がっていると思いますし、たくさんの経験をしたほうが良いと思います。もし私が20代に戻れるなら自分に同じ事をいうと思います。

色々なところに行き、多くの人に会う機会を大切にして欲しいですね。

学生なら、インターシップや就職活動にも積極的にチャレンジしてほしいなと思います。具体的なチャレンジとしては、今は興味のない分野にも関心を広げ、大企業から零細企業まで様々な会社を見ることで視野を広げられると思います。ワクワクできること、熱中できることを探し、それに没頭することで自己成長ができるし、それがチャンスになると思います。

株式会社イシド 石戸珠算学園

設立 1973年(昭和48年)3月
資本金 1,500万円
売上高 非公開
従業員数 非公開
事業内容 そろばん教育事業 (直営教室「石戸珠算学園」の運営、加盟教室への教育ノウハウの提供、「インターネットそろばん学校」の開発・販売、珠算教師資格コースの運営、新規開校の支援)
URL https://www.ishido-soroban.com/ https://online.ishido-soroban.com/ https://www.soroban.co.jp/
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