世界を変えることは、目の前の小さな世界を変えることから始まる
—— 事業内容を教えてください。
弊社は「デジタルマーケティングで世界を変える」というミッションのもと、インターネットサービス、主に広告の企画や設計、クリエイティブやウェブサイトの設計、SNSマーケティングなどのサービスを行っています。
「デジタルマーケティングで世界を変える」といっても、いきなり世界をひっくり返すということではありません。身近に関わる人や環境といった小さな世界がたくさん集まって大きな世界を構成すると考えているので、まずは自分の目の前にいる相手に貢献していきましょうというフィロソフィーのもと活動しています。
――行動指針などあれば教えてください。
弊社には具体的に3つの行動指針があります。
1つ目は「Result for All ~自らに関わる全ての人に結果を約束する~」
弊社の領域は、お客様と並走し結果を出さなければなりません。そのため、結果にコミットすることが一番大きな行動指針でもあり、スピリットでもあります。
2つ目は「Change maker ~常識を疑い、失敗を恐れず変化を楽しもう~」
良い企画や新しいアイデアは、会議で考えてもなかなか出てこないことがあります。しかし、急にひらめいたり、意外な所にヒントがあったり、見方を変えたりすることで出てくることもあります。固定概念から一旦離れて、いろんな角度から物事を考えていこうということです。
最後は、「ONE α ~互いを尊重し合い、唯一無二のチームになろう~」
弊社社員は、尖っている人間が多く、良い意味で変わっています。クリエイターやマーケターの仕事としては、個性が強い方が面白いアイデアを出せることもあって良いのですが、個人主義になってしまう傾向があります。個人主義ではなく、各人の強みや良さを他メンバーと掛け合わせることで相乗効果を発揮し、1人では出すことができない最高のパフォーマンスを生み出していこうということです。
――事業を始めたきっかけを教えてください。
前職では、形のないインターネットサービスを提供していました。それはそれで楽しかったのですが、目に見えるプロダクトマーケティングをやってみたいと思い独立を決意しました。
今では、街を歩くと弊社が関わっている車が走っていて、コンビニやデパートに行くと弊社が関わった商品がある。それらを見ることが仕事のやる気やモチベーションにつながっています。
何もない時だからこそ、何かをやることで道が開ける
—— 困難だった出来事を教えてください。
2009年に起業して、その1年半後に東日本大震災が起きました。そして、全ての案件が止まってしまいました。当時はテレビCMと連動したインターネット広告を扱っていたのですが、ほとんどの会社がテレビCMを自粛し放送しなかったため、インターネット広告もストップしました。さらに、半年近く準備に時間を費やした某飲料メーカーの広告も、結局流すことができなくなり、売り上げが全く出なくなってしまいました。
その間、特にすることがなく何をしようか色々と考えていた時、当時流行り始めたFacebookで、企業ページを作ることができるということを知りました。この頃はまだSNS自体があまり浸透していなかったので、SNSマーケティング戦略を考えている人たちもあまりいませんでした。
そこで私はSNSマーケティングの戦略レポートを作り、広告代理店やメーカーさんへ片っ端から配布していきました。それが功を奏して、たくさんの受注をいただき、なんとかその危機を乗り越えることができました。
――SNSマーケティングが今後ヒットするという予測はあったのですか?
はい、ありました。前職時代からインターネットを扱っていたので、この事に関しては長けていましたし、SNSマーケティングは海外で事例がいくつもあったので、今後日本にやってくると予想はしていました。
ただSNSマーケティングについて書かれている本は、日本で1冊あったかないかという状況でしたので、洋書を翻訳したりニュースメディアを翻訳したりして、レポートの作成に1週間かかってしまいました。目の前に仕事が全くない時だからこそできた作業だと思います。何もないからといってそこで立ち止まっているのではなく、その時間をしっかりと活用したことが自分たちの窮地を救ってくれました。
自分を信じて行動すればいい
—— 将来の展望を教えてください。
1つ目は既存事業を拡大していくことです。ありがたいことに多くのクライアントに恵まれています。既存クライアントに質の高いサービスを提供しつつ、新規クライアントを獲得し、さらに事業を拡大していきたいと考えています。
2つ目は現在株主として投資している会社、もしくは弊社に出資していただいている株主に、さまざまな形で貢献していきたいと考えています。例えば、弊社の株主であるCAMPFIRE社との取り組みを進めています。
3つ目は新規事業を立ち上げることです。こちらは弊社だけで立ち上げる形、もしくは弊社が出資している会社とコラボして立ち上げる形など、あらゆる形態やサービスを考えています。
――将来の目標と今現在のギャップなどありましたら教えてください。
たくさんある中でも採用は非常に厳しいです。とても優秀な人材はスタートアップ企業に流れている傾向にあります。厳しい市況ではありますが、今後も優秀な人材を採用していきたいと考えています。。
――なかなか一歩を踏み出せない若者へメッセージをお願いします。
やりたいと思ったら何でもやったらいいと思います。昔は大手企業に就職しなければいけないとか、最低3年は働かないといけないといった慣習のようなものがありましたが、今はそういうものはありませんし、たとえ1年で会社を辞めたとしても、転職先はたくさんあります。
自分の信念、やりたいことを大事にして行動していろんな経験をしてみるといいと思います。将来成功するかどうかは、勉学が全てではありません。
バイトでも遊びでもなんでも、いろんな経験をしたことが将来何かしらの仕事につながることもありますし、思ってもみなかったことにつながるきっかけにもなるかもしれません。
RFAもいろんな経験をしたメンバーが集まって、今日のクライアントや社会への価値貢献につながっています。
ぜひ自分を信じて行動してみてください。