ベトナムから日本のホテルをオペレーションする
—— 事業内容について教えてください。
弊社は、クラウド型ホテルオペレーション事業を行っております。ベトナムのホーチミンに4年前からオフショア(コスト削減、主に人件費削減を目的として、自社の業務の一部を、日本よりも人件費の安い海外に委託したり移管したりすること)を構えています。そこでコールセンターとウェブ管理のチームが、ローコストで日本のホテルをクラウド上でオペレーションを行っています。
——起業当初苦労したことなどあれば教えてください。
もともとアパレルECから事業をスタートしたので、現在の宿泊事業に方向転換する際、全くその仕組みややり方がわからなかったので非常に苦労しました。
他には資金繰りと人材についても苦労しました。まず資金繰りに関しては、起業当初はどんぶり勘定で行っていたので、売上が上がっても、なかなかお金が会社に残らないという状態でした。
人材についてですが、中途採用をメインに行ってたのですが、なかなか定着せず、離職率が高かったので、その都度採用や教育にかかるコストがかかり大変苦労しました。しかし、少しずつ会社の意識として、人材を一から育てていこうという考えに変わり、今現在活躍している社員は新卒入社の社員になってきています。
テクノロジーが世界の人々のライフスタイルを快適にする社会を目指して
—— ミッションについて教えてください。
「世界の人々のライフスタイルを“快適かつ賢く変える”サービスを提供する。」というのが弊社のミッションなのですが、まずは旅行サービス業から変革していきたいと思って着手しています。
今現在クラウド型で、人口成長率の高いベトナムにて遠隔サービスを行っていますが、最終的にはテクノロジーの力で完全無人で、できるだけ人の手間がかからないように解決していきたいと思っています。
ここ最近ホテル事業は無人で旅館をオペレーションするのは当たり前になってきています。
チェックインからチェックアウトまで、人が応対しなくても入退去できる仕組みにしています。もちろん何かトラブルがあれば、コールセンターに電話して応対はしていきます。
—— どんな人に来て欲しいですか?
最低限のPCスキルは必須ですが、そのほかには流行りの物が好きで、新しい物に興味がある方、そしてアイディアなどがたくさん湧いて、常に考えが巡っているような方に来ていただけると非常にうれしいです。
チャンスが訪れた時に、掴める自分になる下準備を
—— 今後の事業展開について教えてください。
弊社の強みであるコールセンターやWebからの集客などを一つのパッケージにして、ビジネスホテルや人員不足の旅館などに、バックオフィスやフロント機能などを遠隔で行えるようなシステムとして、幅広く使っていただけるようなサービス展開をしていきたいと思っております。
——仕事のやりがいについて教えてください。
複数の施設を1人で見ていくので、自分の施策が当たった時、それが数字でしっかりと返ってきます。自分が行った施策や仮説がうまくいった時に、ちゃんと数字で返ってきた時は非常にやりがいにつながると思います。
他にはホテルも一から新規で開発していくので、投資家の方などに自分たちの思いなどをしっかりと伝えて、1年〜2年くらいかけて一緒に作り上げ、オープンさせていきます。オープン後もしっかりとホテルを育てて行くので、自分の子供を産んで育てていくような喜びがあると思います。
——若者へのメッセージをください。
25〜6歳ですと、大きな資金調達などは、普通はなかなか難しいので、まずは自分ができることを増やしていくといいのではないでしょうか。
今目の前にあることをしっかりとやって、できることを増やしていくことで、いつか来るチャンスを掴むためのスキルを積んで欲しいと思います。