失敗を恐れる方へ経営者の経験から勇気を与えるメディアMiraError

失敗さえも成功に変える、できるまでやり抜く強さ

2021/04/05

Profile

三上 結香

株式会社Liberty 代表取締役

同志社大学卒業後、大手通信会社へ就職。入社一年目で仕事に励むなか、出会いをきっかけに起業を決意。周囲の人の助けや協力を経て起業を実現、株式会社Libertyを設立。小売業をはじめ、経営コンサルティング、人材育成、と多角的な事業を展開。誰とでも気さくに接し、明るい雰囲気を持つ一方、人生に対する力強い軸を持つ三上氏に、会社員から起業家になるまでの経緯とその当時の苦労を聞いた。

キャリアはその後の選択肢が広がる方を選ぶ

—— まずは事業内容について教えていただけますでしょうか。

小売事業では、「style table DAIKANYAMA」というセレクトショップを代官山で運営しています。このショップでは、“エシカル””ヴィーガン””サステイナブル”をコンセプトに、地球にもやさしく人にもやさしい、そんなアイテムを約200品目取り揃えています。

ほかにも最近は、学生に向けたキャリアイベントも開催しています。働き方やライフスタイルにおいて選択肢が多くなった昨今、早い段階からキャリアについて考えることが大事だと思っています。そこで、実際に就職活動を行なっている就活生や、これから就活を始める方、また、就活は終わったけれどもその後のキャリアを考えている方に向けてイベントを開催することになりました。

内容は毎回違うのですが、前回は4名の社会人の方にパネラーとして参加していただき、パネルディスカッションを行ってもらいました。それぞれ就職活動のときの体験談や、会社選びで大事だと思うことについて考えを話し、その様子を学生が見て質問できるという講演です。

業界、業種に関係なく話を聞ける機会はなかなかないと聞いたので、このような機会を作ってみたら喜ばれるのではと思いました。早くから学生がキャリアをイメージするためにも、社会人の声を聞く機会はもっと必要になってくるのではないかと思っています。

――三上様自身が、就職活動をしていたときに大事にされていたことは何でしょうか。

今もですが、私は学生のときから「これがやりたい!」というものがありませんでした。起業家なのにやりたいことがないと言うと、驚かれることもあります。就職活動をしていたときに考えていたのは、「この先自分が本当にやりたいと思えることを見つけたときに、それを実現できるような、選択肢が多い会社へ行こう」ということです。

やりたいことがないのなら無理に作る必要はないと思います。でもいつかやりたいことができたときのために経験値とスキルはあげておいた方がいいなと考えていました。そこで、新卒採用でNTTコミュニケーションズ株式会社に入社したのです。職業も選択でき、大手企業ならではの選択肢の広さと、職業も選択できる、働く場所も選択できる、海外という選択肢もある、まさに私が幼いころから目標としていた世界を見られる会社でした。

周囲からの反対を経て人との向き合い方を再確認

—— 会社員時代、苦労されたことはありましたか。

人生で一番苦労したのは、起業準備をし始めた直後でした。会社では第一希望の部署に配属され、やりたい仕事もやらせて頂き、上司や同僚にも恵まれて、本当にいい会社だったと思います。

やりたいことがなかった私でしたが、世界で活躍したいという思いがあったので、選択肢をどんどん広げていく必要があると考えていました。ですので、キャリアの選択をするときは、選択肢がさらに増えるかどうかを基準にしていました。

そんな中、大学の先輩に出会い、会社の中での選択肢以上に、自分の人生においてもっと選択肢を広げていけることを知り、起業を決意しました。とはいえまったく起業の知識がなく、何からしていいかわからなかったので、先輩に1つずつ教わることを決めました。

その先輩から言われたことで強く自分が動かされた言葉があります。「仕事は何をやるかではなくて誰とやるか。仕事は人ありきで、経営はチームだから、事業内容うんぬんではなく、どんな事業をやったとしてもうまくいくチームを作りなさい」そこで、私はまずは自分の経営のチームをつくることからスタートしました。

最初は周りの人に声をかけていきました。「起業するから一緒にやろう」と伝えたのです。同期やその他の友人、知り合い、ととにかくたくさんの人の声をかけましたが、声をそろえて無理だと言われました。

親からも「そんなに頑張らなくていいよ」と心配され、親友からも「やりたいんだったら止めないけど・・・」と言い放たれました。声をかけた人から反対されたときが、精神的に一番きつかったです。しばらくの間落ち込んでいたと思います。

しかしそのときに、なぜ反対されるのかを考えました。私は当時、会社ではやる気のある社会人1年目だったと思います。会社の将来の話を夜な夜な飲みながら同期と話したり、始業1時間前に出社して読書をしたりしていました。周りから見れば会社に貢献するぞ!とやる気のある新入社員に見えていたと思います。

でも、そんな社員がある日突然、起業すると言い出せば当然みんなびっくりしますよね(笑)。いきなりびっくりするようなことを言われたら、まず心配するのは当然です。しかも、当時の私は、なぜ起業をしようと思ったのか、そのきっかけや理由、また目の前の人にどんなメリットがあるかについては、一切伝えていなかったのです。

この経験から、人に何かを伝えるときには、まずはきちんと相手の話を聞くことが非常に大事だということを学びました。自分の想いを伝える前に、相手が今どういう状況なのか、何を大事にしているのか、それは何故なのか、をしっかり聞くことを大事にしてきました。

周りから心配されたり反対されると、自分に自信をなくしたり、諦めた方がいいのかな?など不安にもなりました。でもそこで諦めてしまっては何も成し遂げることはできません。私には困ったときに相談に乗ってくれる先輩がたくさんいたのが救いだったので、いざというときに自分のことを応援してくれる人と一緒にいることが大事だと思います。

諦めずに続ければ、失敗も成功体験に代わっていく

—— 学生時代に印象的な経験はありますか。

学生時代にアルゼンチンへ留学していたのですが、そこで一番学んだことが、「自分のあたりまえが全員のあたりまえじゃない。」ということです。留学を通して一番そのことを痛感しました。

日本で生活していると、帰る家があって、ご飯も食べれて水も飲める。温かい布団があるのも当たり前のように感じます。しかし、海外に行ったことがある人はわかると思うのですが、世界へ目を向けると日本の当たり前がどれだけ恵まれているかということに気付きます。

アルゼンチンの場合、政府や国家があまり機能していないせいかみんな不信感を持って生きていました。地域によっては、衣食住も日本のように充実はしていません。そういう面を見ると、日本に生まれてよかったなと思いました。

一方で、日本だと多くの人が高校や大学へ進学し、また多くの人が卒業と同時に就職するのが当たり前になっているようにも感じます。そのレールから外れると、あの人はちょっと違う、と変な目で見られることもあります。

しかし、私が通っていたアルゼンチンの大学でできた友人は、年齢も出身も様々でした。大学院まで行く人もいますし、大学へ行ってからまた旅をする人もいます。日本の学生より、自分の人生をこうしたい!と思っている人が多いようにも感じました。

自分にとって何がベストなのかは人それぞれですが、留学を通して価値観が広がり、選択肢が広がったことが本当によかったなと思います。

――最後に若者へのメッセージをお願いします。

とにかく、経験が大事です。目の前にチャンスがあったら絶対掴んでほしいのと、得意不得意関係なくまずやってみてほしいです。結果的にそれが人生を豊かにする礎になっていくと、私自身の経験から感じています。私も、今ももっとチャレンジしようと日々努力しています。

挑戦した結果、失敗してしまうことももちろんあると思います。ここからは個人的な考えになるのですが、私自身、失敗経験を聞かれたときに正直あまり思い浮かびませんでした。それがなぜかというと、私のなかでの失敗は、物事を諦めたときだからです。諦めずに継続することを大事にしてかたおかげで、失敗と呼べるものはすべて「必要な経験」だったと捉えています。

できるまでやるということを大事にしているので、今までやってきたようにこれからもこの考えは守り抜いていきたいです。そうすると、失敗も結果的には成功に変わっていくのではないのでしょうか。

継続は力なりとよく言いますが、本当にその通りです。やると決めたことを最後までやり抜くことを大事にしてください。私もやると決めたことを達成するまで努力し続けます。

株式会社Liberty

設立 2019年8月
資本金 100万円(201年3月末現在)
売上高 非公開
従業員数 非公開
事業内容 ・小売業・経営コンサルティング・人材育成・出版・講演事業・翻訳、通訳事業
URL https://liberty-workers.com http://peatix.com/group/9314880
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