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入社は目的になり得ない。飾らない自分で就活に望め

2021/02/10

Profile

幸松哲也様

LRM株式会社 代表取締役

LRM株式会社 代表取締役 幸松哲也様
徳島大学工学部知能情報工学科を卒業後、新卒でTIS株式会社に入社。その後、外資系IT企業、システム会社を経て2006年12月にLRM株式会社を設立。名だたるベンチャー企業などの情報セキュリティをコンサルティング。セキュリティダイエットを企業のミッションに掲げ、現在も活動中。そんなLRM株式会社の代表取締役を務める幸松氏に、これまでの経験や就活の面接など、様々な話をお伺いした。

情報セキュリティでコスト削減

—— 事業内容についてお伺いしたいです。

LRM株式会社では、セキュリティダイエットを実行するという名の下に、ISMS認証を取得するためのコンサルティングサービスを行っています。ISMSとは、情報セキュリティの社内のルールを決めるものです。

お客さんから、取り扱っている情報と業務内容を聞き、どのような会社のルールにすれば情報を守れるかを一緒に考えるのが仕事です。情報漏洩が起きると、平均4.4億円の被害が起きます。

情報漏洩は、知らないところでたくさん起きています。新聞などのメディアに取り上げられているのは一部のもので、実際にはもっと多いです。なので、情報漏洩しないように僕たちは会社のルールを決めるコンサルティングをしています。

一つの事に特化することも大切

—— 困難だった経験はありますか?

2つあります。1つは、Webの制作やSEOなど、時代の流れに乗って色んな事業に手を出した結果、どの事業もなかなかうまくいかなかったことです。情報セキュリティ事業に特化することで、解決することができました。

今でこそたくさんお問い合わせをいただいていますが、最初はまったくお問い合わせをいただけませんでした。ブログを書き、コンテンツを書き、広告を出すなどして広げていきました。自社の中にマーケティングのチームがあるので、そのマーケティングチームを頼りに徐々に広げていきました。

2つ目の困難は、起業後にお金関連でのトラブルで会社が潰れそうだったことです。お金を出すと言ってくれていた方に直前になって逃げられたのです。

お金を出してもらえる前提で先に投資していたため、お金が足りなくなり、お金をかき集めるのが大変でした。なので、着金してから動くことが事業を安全に進めていくためには大切だと思いました。

僕はそれ以降、お金の問題が発生しないように会社を進めていました。イメージ的には資金が100万入ると、100万使うのではなく70万だけ使って預金するというスタンスで会社のお金をある程度は余裕ある状態にしておきました。他には、銀行さんと融資をしていただける関係を築くようにしています。2019年からは更なる成長のために積極投資のフェーズに入ったのでお金の使い方は今は変わってきています。

魅力的な学生とは

—— こういう新卒の子がほしいというのはありますか?

仕事に対して意志を持っており、未来を見据えている子と一緒に働きたいです。学生時代に法人営業をしていましたというような、仕事レベルでバイトをしていたような子も採用したいです。

面接では、会話の中での反応を見ています。自己PRはほとんど見ません。普通にアルバイトやサークルの代表を頑張っていましたというような、他にもたくさんいそうな内容であれば見ていないです。日本1のサークルを1から作ったというような内容であれば面白いので見ます。

継続力を見るために、アルバイトや部活は何をしていたかをよく聞きます。例えば、継続力がありますと言う子が、アルバイトを3ヶ月で辞めていると、残念だったりします。就職するために合わせた自己PRをする子はわかりやすいです。

――幸松さんはどのように学生時代を過ごされたのですか?

バーテンダーをしていました。単純に女の子にモテたかったのと、生活費を稼がなくてはいけなかったので、基本ずっとバーテンダーをしていました。そういった意味ではダメな大学生でしたね。

バーテンダーをしていると、学生生活をしていると普段会えないような方と知り合えて面白かったです。僕の通っていた高校は、俗に言う進学校でしたし大学も地方の国立なので、バーで出会う人達は今まで僕の周りにいないような人たちが多かったです。そういった人との会話をすることで、コミュニケーション能力がつき、考え方の幅が広がったと思います。

小学校から高校までは、多い時で年間100冊の本を読んでいました。本を読むことで、知識が増え、考え方が変わるなど、本からの影響で人柄が変わります。

大学時代は、自己啓発の本を読んでいました。もちろん、イチロー選手の本など、馴染みがあるような人の本も読んでいました。働き出してからは、ビジネス書を中心に読むようになりました。

学生時代は、何かに熱中するべきです。それは、一つのことだけに限らず、いくつでもいいので諦めずに何かに熱中することが大切です。

ただ、遊びまくっている人もいいと思います。遊びまくって、何もできない人はただの遊び人なのですが、遊びまくって仕事もできるという人は才能だと思います。最近では、うまく遊べないような人も増えてきているので、遊べるということも素敵なことです。色んな楽しい遊びや場所を知っていることは、個人的にはとても魅力的だと思います。

あと、理不尽な環境に耐えた経験がある子も魅力的です。社会人になって、理不尽に怒られることもあると思うので、そういった環境に慣れていることは社会人になった時にアドバンテージだと思います。

ありのままの自分で生きる

—— 最後に、起業したい学生さんや就活生へのメッセージをお願いします。

就活生に対してのメッセージは、会社に入ることを目的としないで欲しいということです僕は、志望動機はあまり聞きません。どうせ3日前に必死で考えたようなものがほとんどです。

中には、本当に志望動機を持っている子もいると思いますが、大体は受ける企業に合わせて作った志望動機だと思いますので、僕は聞かないようにしています。作った志望動機よりも、ありのままの自分で面接に挑むべきです。

僕が就活生の時は、志望動機を聞かれて答えると、面接官の人が「それはうちの会社じゃなくてもできるよね」と言っていたので、僕は「そうです、なので他の会社もいっぱい受けています」と答えていました。

それでも、ほとんど面接は落ちなかったです。バーテンダーで店舗を任されており、材料の仕入れやドリンクの値段を決めたりと、普通の学生アルバイトとは少し違う働き方をしていたので、他の子よりも珍しさがあって、目に留まっていたのだと思います。

僕は学生さんを面接する時は志望動機も自己PRも見ないので、面接では将来何がしたいのか、どういう働き方をしたいのか、どういう人生を歩みたいのかを聞きます。将来何がしたいのかに対する回答に、さらに質問を重ねていって、その中での回答の仕方を見たりします。

結局、就活にはありのままの自分で挑めばいいと思います。内定がなくて焦る気持ちもわかりますが、いくつ内定を持っていても入ることができるのは1社だけなので、就活に対して真面目に向き合っていれば焦る必要はないと思います。

会社に入る目的で面接に挑んでしまうと、会社に合わせた自分になってしまい、あまり面接官の方に好まれないです。特に、ベンチャー企業の方からは好まれないです。

内定がなくて焦っているのであれば、ツイッターなどで社長を見つけてDMを送るのも一つの手だと思います。就職サイトで一括エントリーをするより、いいと思います。

起業を目指している子に向けてのメッセージは、とにかく続けていってほしいです。自分が事業をしたい業界は変わっていくこともあると思いますが、とにかく経営を続けていってほしいです。

学生起業家の方って、学生という肩書きを使った事業が多いと思いますが、学生ではなくなっても続けてほしいです。あと、学生起業家同士の横の繋がりは大切にした方がいいと思います。僕も同期の起業家は、貴重な友達になっています。

一点注意してほしいのが、起業をしている人の中には、普通の大学生や会社員をバカにする人がいますが、それはやめた方がいいですね。別に起業がすごいというわけではなく、起業して結果を出すことがすごいことだと思います。本当に起業して結果を出す人は、人をバカにしたりなんてしません。

LRM株式会社

設立 2006年12月
資本金 3,000万円
売上高 3億円
従業員数 50人
事業内容 セキュリティコンサルティング/セキュリティサービス
URL https://www.lrm.jp
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