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何をやるにも早すぎるということはない “やりたい”と本気で思っているならすぐにやる

2021/01/28

Profile

代表取締役

CLINKS株式会社(クリンクス) CLINKS Co.,Ltd 河原浩介

早稲田大学商学部卒業後、マツダに入社する。1995年、32歳の時にIT業界に転進し、ネットワークをメインとしたSEとして各種プロジェクトを手がける。2002年12月に自宅にてCLINKS設立し、現在は同社社長としてエンジニアのモチベーションをテーマに事業 を展開している。同社では、顧客のITに関する様々な経営課題に応えるための各種ITアウトソーシングサービスを用意しており、提供する全てのサービスが顧客の『売上増加』、もしくは『コスト削減』を最大の目的としている。リーマンショックを乗り越えた河原氏が、現在のコロナで感じていることや魅力的な学生像について伺った。

コロナをきっかけに事業への理解が得やすくなった

—— 最初に、事業の内容について詳しくお伺いしたいです。

主にIT系の仕事で、企業向けのシステムの開発であったり、運用であったりを行なっており、その中でもITインフラと言われるネットワークやサーバー等の運用業務がかなりの割合を占めています。それ以外では、ゲームの開発、販売、ITの教育関連、今一番力を入れているのはITエンジニアのテレワーク派遣です。

――コロナウイルスの影響で在宅ワークされる方が増えていますものね。

そうですね、きっかけの一つにはなったとは思ってます。3年前からこのサービスを始めていて、当初苦労して、なかなか営業機会をもらえませんでした。エンジニア派遣というと、現場に派遣して同じオフィスで仕事をすると言うのが常識だったので、それをリモートでというと、なかなか理解が得にくかったです。
あとは、顧客企業のセキュリティーポリシーなどが障壁となることも多いです。今回このコロナの対応でどこの会社もテレワークの体制を整え始めているので、仕組みと理解という面でもやり易くなったのかなと思いますね。

――個人情報などが漏れやすいと聞いたりしますものね。

その場合は我々の方でセキュリティ万全なシステムを用意させていただいています。テレワーク、リモートでといってもちゃんと仕事をしてもらっているかわからない、コミュニケーションがとれないという不安にもそれに対応するツールを準備し、提案していますね。
クラウドサービスや、顧客にサーバーがある場合のVPN接続など、必要なものは他社のサービスも組み合わせて提案しています 

コロナ禍で理解が進んだのは確かなので、、今需要も上がりつつありますね。また弊社のサービスで働きたいという応募者が増えています。

リーマンショックが起きるまでは、IT業界にいる限り仕事があることが当たり前だった

—— 経営されていて、一番大変だったという出来事はありますか。

すごく当たり前ですが、リーマンショックの時は一番厳しかったですね。企業向けのビジネスという部分で非常に大きな影響を受けて、仕事がなくなりました。特に開発系の仕事が中止になるということが相次いで、私は1995年からIT業界にいますが、初めて仕事がないという状況になりました。ITにいる限りは仕事があるものだと勝手に思っていました。会社全体で危機感を共有して、何とか乗り切ることができました。あの時は営業に関してすごく考えさせられる時期でした。

――企業向けのサービスって難しいと思うのですが、どのように営業をされていたのですか。

基本的に私も営業というものを分かっていなくて、お客さんから「こういうことやりたい」と言われたことに対して、提案することはずっとやっているのですが、その機会がなくなってしまいました。
我々の業界でいう営業は他の業界と違っているのかなとは思っていて、現場に入っているSEが一番の営業の元になるのですよね。SEが全部を兼ねていると言ってもいいのですが、現場にいるSEがお客さんの話を聞いて来て、それに対して見積もりを出すみたいな流れが多いです。

――仕事が全く降りて来ない状況をどのように打開されたのですか。 

基本的には現場の社員に対して、全員営業でやってくれとお願いしました。仕事が減ってはいたものの、私の会社は幸いなことにインフラよりだったので、普通の開発系に比べると影響を受けにくかったです。 当時決めたのは、リストラや人員削減はせずに何とか仕事を確保するという方向で動こうという方針を決めて、社員にも伝えました。
どこかの会社が撤退したと聞いたら、すぐに参入することを徹底してやりました。情報を得たらすぐ行動するスピード感を大事にしていました

他社に頼らず、自力でサービスを築いていかなければいけない

—— リーマンショックの時の心境は、どういったものでしたか。

正直いうと、半年前くらいから異常は感じていました。求人倍率や仕事の問い合わせの状況から景気の悪化を感じていたことが、リーマンショックという出来事で顕在化してしまったというか、みんな過剰反応してしまったというのが当時の状況ですね。

――やはり、察知してすぐ動くというのが大事なのですかね。

そうですね。直前まで採用活動をしていたのですが、おかしいなと思った時に中途の採用を抑え気味にすることはしていました。悩んだのは翌年度の新卒ですね、20人近くはいたので非常に悩みました。資金繰りもかなり厳しい状況で、銀行の態度もそれまでとは変わりました。 
大変なことはたくさんありますが、大きな意味で大変だったのはそこですね。会社立ち上げてからそこまで苦労したことがなかったので、いい経験にはなったと思います。

 ――リーマンショックを乗り越えられての教訓や、そこで学ばれたことはありますか。

銀行は怖いのだなっていうことと(笑)、いつでも仕事があるわけではないということですね。我々は受託が一番多いのですが、何とか自力でサービスを築いて行かなければならないなと思いました。それが、アプリやゲームですね。

考えるより行動する、やってみて気付くことの方が遥かに多い

—— 自分のスキルアップという面で考えると、大手よりもベンチャーの方が圧倒的にスピードが早いとありますが、スタートアップの魅力を教えてください。

成長スピードという面では圧倒的ですが、良い面ばかりではないですよね。成長スピードが早い分、ついていけない可能性も大きくなります。大企業のいいところはしっかりゆっくりある程度の時間をかけてやってくれるところです。
向いているかどうかはやはり見極めて欲しいですね。上昇志向が強い人が向いていると思います。ベンチャーの場合、周りのサポートが大企業より薄いので、それが成長させてくれる部分でもあるし、それで潰れていく人もいます。

――起業したいと本気で考えている人はいち早くして起業した方がいいと思うとありますが、そういったすぐに動くというようなマインドが大事なのでしょうか。

考える理由がないと思っています。時間をかければかけるほど、考えれば考えるほどだんだんネガティブな方向に走ってしまったり、時期を逃してしまったり、自分の気持ちが続かなくなってしまうと思います。考えるより行動した方が圧倒的に速いです。やってみると、やっていなかった時には全く分からなかったことがたくさん分かるのですよね。やってみて気付くことの方が遥かに多いです。 

――これから会社のあり方や社会のあり方が変わっていく中で、生き残って成長できる学生、活躍できる人材はどんな人だと思いますか。

やらない理由を正当化している人が非常に多いですが、そういう人は絶対伸びないと思います。やるだけでも違った知識が得られると思うので、やった人の方が圧倒的に有利だと思いますよ。頭はみんな同じくらい良いとすれば、行動力ですね。
個人的には、生意気な子が好きです。生意気なことを言うだけの自信やプライドを持っている子は、おそらく途中で投げ出さないだろうな、結果を出すことにより注力するのではないかという認識ですね。 

ほとんどの人が大体似たような履歴書で、面接でもそれほど変わった人はいないです。面接って凄く特殊なコミュニケーションだと感じます。内容も話し方も面接特有ですよね?そんな中で普段に近いコミュニケーションを取れる人は逆に新鮮で印象に残ります。

通常自分が他の人と接する時にどういう風に思ってもらいたいかとか、いつも考えていることをやってもらった方が絶対良いと思います。面接だから少しでもマイナス面をなくしたいと思ってやっているのだと思いますが、こちらからすると中身が見えなくなるだけで、印象も残らないし、いいことはあまりないと思います。

努力して無駄なことはない、状況は間違いなく変わる

—— 最後に若者に向けてメッセージをお願いします。

みんなが起業を目指す必要はないですし、安定したい人は大企業や役所を目指すというのは選択肢としてありだと思います。是非、自分がやりたいことを考える機会を持って欲しいと思います。

何をやるのにも早すぎることはありません。やりたいと本気で思っているのであれば、すぐに始めた方が良いです。今、生まれた段階で格差があって頑張っても無駄じゃないかという人も多いのですが、決してそんなことはないです。

努力して無駄なことはないです。ただ、しなければ何も生まれないだけです。今自分が置かれている状況と、努力した後の状況は間違いなく変わるので、諦めないで欲しいです。

 

CLINKS株式会社(クリンクス) CLINKS Co.,Ltd

設立 2002年12月19日
資本金 1000万円
売上高
従業員数 718名(2020年7月1日現在)
事業内容 ITアウトソーシング事業 システム開発事業 教育訓練事業
URL https://www.clinks.jp
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