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学生が会社説明会で印象に残ったこととは?

2020/10/12

学生が入社したい企業を決める際、どのようなポイントに注力しているのか、会社側と学生側の、伝えたいことと、知りたいことの乖離を踏まえ、どのような説明会が印象に残るのかを記事にしています。また会社がどんなアプローチをすることで学生の心を掴めるのかも言及しています。

間違っている?会社説明会の意外な真実

学生が入社したい会社を決めるとき、必ず参加する会社説明会。

学生が会社を選択できる、売り手市場の現代では、最初に会社の雰囲気や細かな事業内容を知る機会として会社説明会は非常に重要です。

しかし、会社説明会でつまらないと思われてしまうと、学生の会社に対する志望度は落ちていきます。

そこで本記事では学生の視点を取り入れ、「印象に残った」と思ってもらえる説明会を開催する際のポイントを紹介します。

挨拶はいらない

まず、会社の第一印象である会社説明会で就活生が会社に興味を持つことが大切です。この点を踏まえて、長々とした挨拶は必要ありません。

理由は、会社説明会に不要だと思うことの一番に役員の挨拶が挙げられているからです。

聞きたくない、だらだらとした挨拶を最初に学生が聞くとどうなるでしょうか。

最初が肝心であるのに、学生の興味のないことに時間を割くことで、志望度が確実に下がります。

会社は、学生が何に興味、関心を持っているのか、そして限られた貴重な時間を割いてるということを認識していなければなりません。

何を聞きたいのか、相手の気持ちを汲み取り、「印象に残った」と思ってもらえることがとても重要です。

選考はしない

会社説明会で「会社説明会は選考には一切関係ありません。」と表向きは言いつつも、実際に学生の態度を見て、選考に結びつけている企業は数多くあります。

しかし、実際に学生側からするとどうでしょうか。興味がある会社かどうかも分からない中で、会社の雰囲気を知るために参加したのにも、選考のことを考えなければならないとなると、参加することも躊躇します。

選考に敏感になっている学生は、どのように見られているのかに注意を払い、本来知りたい内容に集中できません。

学生が、選考を受けたいかどうかを決めるために会社説明会に参加しているということを考えなければなりません。

なので、「選考はしません」と銘打っているのであれば、言葉通り、選考はしないようにしましょう。

説明ばかりは飽きられる

会社は学生に興味を持ってもらうために会社説明会を開催しているのに、淡々と説明をするだけで、目的とする「興味を持ってもらう」を達成できるでしょうか。

ホームページを見れば分かるような内容をただ話し続けているだけでは、参加している意味がありません。

会社説明会に参加したからこそ得られる情報を伝えていく必要があります。例えば、ホームページに掲載されていない内容や、会社の理念や想いなどを伝えることで、会社に興味を持ち、印象に残った説明会として学生に認識してもらえます。

説明会なので、説明をしなければと思う人事担当者も多くいますが、学生が何を求めているのか検討する必要があります。

会社説明会で学生が聞きたいこと

これまで、会社側が会社説明会を開催する時に間違っているやり方を紹介してきました。

学生が「この会社で働きたい」と思うためには、会社の魅力を伝えることだけでなく、学生が知りたいことを踏まえて説明することが重要です。

ここでは、実際に学生が何を求めて会社説明会に参加するのかを紹介していきます。

会社説明会で学生が知りたいこと

選考を受けたいと思ってもらえるようにするには、まず学生が、どんな情報を知りたいのかを把握しておかなければなりません。

学生が会社説明会で知りたいことは主に、事業内容、社風や会社内の雰囲気、入社後のキャリア、待遇です。

しかし実際は、学生が知りたかった内容が説明会では聞けなかったということもよくあります。

ホームページで知ることのできない部分を伝える機会を活かし、学生の知りたい内容に注力することで、印象に残った会社説明会になります。

印象に残った説明会の事例

学生が会社説明会に参加した上で、印象に残った説明会にはどのようなものがあるでしょうか。事例を3つ挙げて紹介していきます。

1、「会社の理解度を深める機会がある」

単なる説明に終わることなく、業界の理解度が上がるグループワークや、実際に社員と話す機会を提供してくれる説明会です。

実際に入社した後のギャップをなくし、先輩社員を見ることで、自分の入社後のキャリアを想像できます。

2、「社員の言動が良い」

社員が学生1人1人に真摯に向き合っていると印象に残ったと思ってもらえます。

会社説明会の際に、しっかりと目を見て話をする、または会社の内容とは関係がなく、就活生の悩みや今後の動きに対しても丁寧に答えてくれた、など、会社の顔として出てきている社員の印象が重要な役割を果たすことを示す事例です。

3、「本音で語る」

説明会の時点で、「コミュニケーションが苦手な学生は会社の雰囲気や方針には合わないと思います」など、社員が本音を伝えることで、説得力があり、学生の会社に対する信頼度が上がります。

また、会社を良く見せようと、上辺だけで話をすると、実際に、入社した時に、「思っていたことと違った」とギャップを感じてしまいます。

信頼を得て、事前にギャップを生み出さない説明会が学生にとって必要です。

以上が印象に残った説明会に事例です。

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会社説明会以外でも印象に残せる

これまでは、説明会の内容に焦点を当て、どのようにすれば印象に残った説明会を開催できるのか記載してきました。

しかし、就職活動全体を見ると、会社説明会はごく一部であり、採用が決まるまでにはまだまだ多くのステップや方法があります。

学生が会社を判断する際には、面接官の雰囲気や態度によってどんな会社なのか見極めていきます。

ここでは、会社説明会以外で、どのような採用や会社のPR方法で学生が「印象に残った」と思うのかを記載していきます。

採用方法で印象に残る

学生が会社を決める際、判断基準の一つにインターンシップがあります。

業界の理解だけではなく、採用時に大きなアドバンテージになり、学生としても力を入れて臨むところです。

そしてインターンシップの内容や会社の対応によって、学生がこの会社で働きたいと思うのかどうか左右されます。

参加した学生は自己理解や、具体的なビジネススキルを学べる、そして慣れない就職活動において、活かせる経験を求めています。

学生という立場でも実際に働いている社員と同様の仕事内容を体験できる機会を提供することで、印象に残ります。

また、学生に対して会社側が、どんな見せ方をするのか、も重要なポイントになります。

会社の一つのブランドとして魅力を伝えることで「入社したい」と思ってもらえます。

技術の向上に伴い、商品での差別化が難しくなっている中で、会社がどのような理念や、ビジョンを持って社会に貢献しているのかを伝えていくことで、他社との差別化を図れます。

自社のブランディングをうまくすることで学生と会社とのミスマッチを防げます。

自社の情報を発信する

会社の魅力を発信し、ファンを生むことで、ビジネスが拡大するだけでなく、入社を希望する学生も増加します。

情報を受け取る側の気持ちを汲み取り、相手にとって有益な情報を、SNSを活用して発信することが重要です。

会社説明会や選考の段階で自社が望む人材を確保するには、まず自社のことをよく理解してもらわなければなりません。

日頃の発信を通じて、会社に対する興味付け、他社との差別化を意識することで就職活動をする学生にとっても印象に残った企業として認識されるのではないでしょうか。

これまで会社説明会の実態と、学生が本当に求めているものは何なのか、そして会社の魅力を伝えるためにはどのような手段を取っていくのかを記載してきました。

たくさんの情報を得られる時代の中で、会社、学生共に満足のいく機会を提供し、社会がより良くなっていくことを望みます。

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