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【株式会社アスタリスク 西 真】2千万円はいい勉強代。事業撤退さえ糧にしていく真の向上心とは。

2019/09/28

Profile

西 真

株式会社アスタリスク 代表取締役

11年間アパレル業界を経験し転職を決意。ハローワークの職業訓練校でパソコンを学び、IT業界の知識ゼロながらシステム系の会社の営業として入社。その4年後に独立して株式会社アスタリスクを設立した西氏。現在はシステム開発のほか、ホームページ・WEBサイトの構築サービス、ドッグウェアの企画・製造・販売、ドッグサロンの運営を手がけています。
様々な事業を展開する傍ら、同氏は過去に大きな失敗をしたと言います。その失敗をどのように乗り越えていったかを伺いました。

新規事業で失敗。2千万円以上かけた経費を回収できなかった。

—— 簡単な自己紹介と事業内容を教えてください。

起業までの流れを簡単にお話しすると、大学卒業後は婦人服のメーカーで11年間アパレルの営業勤めました。その後IT業界に身を投じ4年間お世話になって、それからアスタリスクを立ち上げました。2019年10月で15期目を迎えます

会社はソフトウェアの開発やWEBサイト構築のIT事業、アルティメットナーバスいうドッグウェアブランドの企画・製造・販売、加えて横浜の元町にドックサロンを構えたペット事業を営んでいます。

—— 会社を経営する中で失敗したことはありますか?

まず最初に、「失敗」とは思わず「経験」として捉えています。

過去に新規事業として、フェスやライブハウスで音楽をやっているアーティスト曲を登録してもら、それをリスナー購入する、いわゆるiTunesのインディーズ版のようなサービスを展開したんですよ。開発期間に1年ちょっとかけて、お金も2千数百万円かけて。

ただ、結局そのサービスでは売り上げがたてれなかったんです。制作で1年、運営約3年かけてやってきたけど、思ったほど数字が取れず、日に日に経費だけがかさんでいったんです。最終的に4年半くらいで終了することになりました。

2千数百万円もの経費を回収できずに閉じるのは苦肉の策ではあったんですが、これ以上サービスを続けてしまうと負債が更に大きくなり、他の事業にも影響が出てしまうと判断したので泣く泣く撤退しました。

しかもその後に、当時関わっていた幹部含めた人たちがみな辞めてしまったんですね。辞めた理由はもちろんいろいろあるんです、この新規事業の失敗が一つの要因でもありました

信用したい。新事業が失敗に終わった原因とは。

—— その新事業が失敗した原因は何だったと思いますか?

なぜ失敗したかっていうのは、完全に僕に責任があるんですが、その事業は幹部を中心としたメンバーがずっとやりたいと言っていたサービスだったので、自分はあえて口を出さず全てを任せることにしたんです。自分たちの事業として、自分たちのサービスを作りなさいと。

ただ、携わったメンバーは元来エンジニアなので作ることで満足してしまいます。僕は生粋の営業マンなので、「作って終わりではない、作ってからが勝負だ」っていうのをことあるごとに伝えていたんですが、なかなか営業的な発想とか、展開とか、戦略とかを立てないまま時間ばかりが経ってしまったんです。そうしてるうちに、大手さんが同じような仕組みを作ってきて。

そうなるとアーティストがそっちに流れ始めちゃうんですよ。うちは広告をそこまでかけなかったし、アーティスト集めも地道にやっていました。逆に大手さんガツンと宣伝して、ドーンとアーティストを集めて、有名どころも入られると、他のアーティストもやっぱりそっちにいってしまうわけです。

うちはアーティストが離れ、登録している楽曲も減り、売り上げが立てられなくなって撤退となりました。

—— それは任せすぎたというのが大きな原因だったのでしょうか?

そうですね。任せすぎた私の責任です。ただ、僕としては自分で会社を立ち上げたように、またドッグウェアのブランドを作って展開したように、皆にも同じように新たなる道を築いて欲しかったんです。

「会社が10年を迎えたら、自社開発とか自社サービスを作りたい」って言ってくれてた幹部たち発案だったので、じゃあみんなで力を合わせてやってみればと。そこで僕が営業的に手を出しちゃうと、彼らが面白くないと思ったんです。

実は展開途中にももう難しいんじゃないか?って思う場面はあったんですが、やっぱり信用したいじゃないですか最後まで。だからこれはしょうがないですよね、反省というか良い経験です。今考えると何か手を差し伸べてあげればよかったかなとぶっちゃけ思っちゃいますけどね。

自信がついてから前向きになれた。失敗を乗り越えるということは失敗を糧にする力。

—— その失敗をどう乗り越えたのでしょうか?

新規事業は僕がもう少し一緒に取り組んでいたら変わっていたのかもしれません。ただ、僕は失敗ではなくてそれを経験として捉えるから、特に乗り越えたという思いはないですね。

お金はかかったけどいい勉強としてそれを僕が次に活かせばいいだけのこと。でも、やっぱり悔しい気持ちもあるから、それを糧にできるかどうかだと思います。失敗と捉えて落ち込んでいるだけではダメ、進まないと

次に切り替える力が自分にはあったので、今でも楽しく会社を続けられているんだと思います。

—— なぜ、そんな前向きな考えでいられるのでしょうか?

もちろん、昔から普通の人よりは前向きではあったと思うんですが、やっぱり自分に自信がつき始めてから更に変わりましたね、強くなりました(笑)

特に自信がついたのは突っ走っていたアパレル時代のときです、これでもトップセールスでしたからね。あとは社長になってからも一国の主として行動するうちに、自然と自信がつき、前向きに考えられるようになったっていう感じです

周りを気にする必要はない。やりたいことは身の振り構わずトライしなさい。

—— 失敗してしまった時の周囲の反応が気になってしまって挑戦できない人もいると思うのですが、何か行動を促す方法とかありますか?

もちろん影でいろいろいう人もいるだろうけど、僕が学生の時にそういう奴がいたらブッ飛ばしたかな。(笑)

事業で失敗した時に心配してくれたり、助けてくれる仲間がたくさんいました。なので何かやって失敗しても、「大丈夫か?」って声をかけてくれる友達がきっといると思うんです。

若い時ってやっぱり悩むと思います、未知なるばかりだから。必要以上に周り気にせず、失敗を恐れずにトライし、真っ直ぐ歩を進めていった方がより楽しい人生を送れると僕は思いますね。

株式会社アスタリスク

設立 2005年12月2日
資本金 10,000,000円
売上高 2億900万円(2018年9月末現在)
従業員数 30名(2019年8月末現在)
事業内容 システム・インテグレーション・サービス HP、WEBサイト構築サービス、ドッグウェア【ULTIMATENERVOUS】の企画・製造・販売、ドッグサロン【Ulitimate Plus+】の運営
URL http://www.aster-isk.co.jp/index.html https://www.ultimatenervous.com https://www.ultimate-plus.com
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